愛する赤ちゃん―流産や死産を経験したママへのグリーフケア サンプル
流産や死産を体験すると心がネガティブなものでぐるぐると渦巻きますよね。悪夢、トラウマのような回想、自責の念。愛しいママへ、自分の心をコントロールしようとしないなら、あっという間に心が私たちをコントロールしはじめます。つらい状況の中にあっても、よいことに目を向けられるように、心を鍛えなければなりません。
この時点では愛する赤ちゃんの死に良いことを見いだそう、と言う人はいないでしょう。それは、天のお父様に会う日まで、私たちにはわからないことです。でも生活の別の側面から、よいことを見つけてみてはどうでしょうか。
一日を通して、よく周囲を見渡してください。そして祝福として数えられるものを三つ、見つけてみましょう。それを心の日課にしてみてください。今日は通勤で渋滞に遭わなかった、という小さなことかもしれませんし、ぜいたくなチョコレートケーキを味わった、というささやかなことかもしれません。あるいは、窓の外に目をやったら空一面に染まる夕焼けが見えた、という壮大なスケールのことかもしれません。
もしあなたが今、苦しみの真っただ中にいるとしても、わずかな光は見つけられます。よいことを思い出しましょう。赤ちゃんを失ったあと周りの人が示してくれた善意。ハグをしてくれたこと。あなたは確かにおなかの中で赤ちゃんを抱いていた、というその事実を。
喪に服して悲しむことは大切です。でも、魂が暗闇に居座ってしまわないように、折にふれて幸せに焦点を戻さなければなりません。悲しんでもよいのです。でも、永遠にそこにとどまる必要はありません。今は悲しみに暮れていても、大切な祝福の波を見つける方法があります。神様は教えてくださっています。「すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって、神があなたがたに求めておられることである」(テサロニケ人への第一の手紙5章18節)グリーフ(悲嘆)は簡単に過ぎ去ったりしません。嵐は長引き、過ぎ去ったと思ってもまたやってきます。でも、日々の備えをすることができるようになります。いきなり土砂降りになることもあれば、台風のようにやってくることもあるでしょう。それでも、あなたは穏やかな海にたどり着けるし、たどり着くのです。
それまでの間、神様が与えてくださっているものに感謝し、そこに魂を停泊させましょう。親愛なるママへ、しっかりつかまっていてください。荒れ狂う嵐の中にあっても、大切にすることを選びましょう。そうすることで魂は安らぎ、心は落ち着くでしょう。
この読書プランについて
女性の4人に一人が経験する流産や死産。それは複雑で胸が張りさけるような深い悲しみ(グリーフ)です。流産や死産の苦悩から生じる誤った恥、孤独、押しつぶされそうな絶望を通る私たちに、日々のデボーションで著者サラ・フィルポットさん(Sarah Philpott)が温かく寄り添ってくれます。私たちの目はキリストの希望と赤ちゃんが天国にいるという約束に向けられることでしょう。この読書プランはフィルポットさんの著書『Loved Baby: 31 Devotions Helping You Grieve and Cherish Your Child After Pregnancy Loss』(愛する赤ちゃん—流産や死産後の悲しみと子供を大切にする31日のデボーション)を元にしています。
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