愛する赤ちゃん―流産や死産を経験したママへのグリーフケア サンプル
どうして?これは私たちを苦しめる疑問ですよね。でも、叫び声をあげているのは私たちだけではありません。聖書には、人々が神様に悩みを打ち明け、嘆く場面が何度も出てきます。それを最も深くあらわしているのが十字架上のイエスです。「そして三時ごろに、イエスは大声で叫んで、『エリ、エリ、レマ、サバクタニ』と言われた。それは『わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか』という意味である」(マタイによる福音書 27章46節)
イエスは見捨てられたと感じました。あなたもそう感じているかもしれません。そのただ中でイエスは天の父に向かって叫びました。どうして私なのですか?と。
イエスは見放されたと感じました。イエスが何をされたかわかりますか?神様と直接話をされたのです。そして、誰もが持っている疑問を神様に投げかけたのです。どうして、と尋ねることは罪ではありません。でも、その答えが私たちの望むかたちで返ってくることはないと知ってください。CNNニュース番組の特集にはならないでしょうし、見上げた空に答えが書かれていることもないでしょう。それどころか、この世で生きている間に神様が答えてくださるとは限らないのです。つらい事実です。
医学的には、どうして赤ちゃんが死んでしまったのか説明がつくかもしれません。でも、霊的な答えが見つかるとは約束されていません。その代わり、どんなにつらくても、神様の壮大な計画に間違いはないと信じる必要があります。これらの問題に取り組み、自分の傷を神様の足元に置いて話すとき、偽ってはなりません。心の思いを打ち明けなければならないのです。祈っても起きてしまったことは変えられないでしょう。でも、祈りは傷ついた心を慰め、プロセスの中で私たちに変化をもたらします。グリーフ(悲嘆)は疑問を生じさせます。信仰を深く掘り下げていくのです。さあ、その難問を神様に投げかけてみましょう。そこからです。祈り、聖句を吟味し、賢明な助言を得て、静まって神様の臨在の中で憩うのです。
聖書
この読書プランについて
女性の4人に一人が経験する流産や死産。それは複雑で胸が張りさけるような深い悲しみ(グリーフ)です。流産や死産の苦悩から生じる誤った恥、孤独、押しつぶされそうな絶望を通る私たちに、日々のデボーションで著者サラ・フィルポットさん(Sarah Philpott)が温かく寄り添ってくれます。私たちの目はキリストの希望と赤ちゃんが天国にいるという約束に向けられることでしょう。この読書プランはフィルポットさんの著書『Loved Baby: 31 Devotions Helping You Grieve and Cherish Your Child After Pregnancy Loss』(愛する赤ちゃん—流産や死産後の悲しみと子供を大切にする31日のデボーション)を元にしています。
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