愛する赤ちゃん―流産や死産を経験したママへのグリーフケア サンプル
締め切り。目標。計画。私たちは物事に順序をつけるのが好きですよね。この社会では、家族計画、産休、そして2人目以降を何歳差で産むかまで、自分で計画できると(間違って)信じられています。製薬会社はあり余るほどの避妊方法を提供しています。人々は 選択をめぐって争います。家族計画について、まるで夕飯の献立を決めるかのように、私たちは話すのです。
ですから、妊娠して子供を産むより、妊娠を防ぐほうが大変に違いありません。布団に入って、9カ月後には出産?どうしよう!
あなたも自分で人生を計画できると考えていましたか?
赤ちゃんを失ったことだけでなく、自分で立てた計画がうまくいかなかったことも、私たちは悲しいのです。人生をコントロールするのは自分だと間違って信じているので、自分は失敗者だと(そう、間違って)思ってしまうのです。押しつぶされそうな、誤ったメッセージを、私たちの魂は発信しはじめます。私の体のせいだ、私のせいで赤ちゃんが死んでしまった!私たちの魂は叫びます。こんなの私の計画になかった!もっと簡単だったはず!赤ちゃんができたら、めでたしめでたし、なんじゃないの?
流産・死産を経験した今、私たちの魂は変わってしまっているのです。でも、心にとめておいてください。赤ちゃんの死はあなたのせいではありません。残念ながら、人生には苦しみがあると約束されています。ヨハネの福音書16章33節にはこうあります。「これらのことをあなたがたに話したのは、わたしにあって平安を得るためである。あなたがたは、この世ではなやみがある。しかし、勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝っている。」
この約束がわかりますか?なんてことでしょう。幸せだけの人生は約束されてはいないのです。現実に約束されているのは、困難を伴う人生です。地上に純粋な幸せは存在しません。だからこそ、私たちは天国──苦しみが存在しない場所──を待ち望むのです。
今からあなたに囁(ささや)く約束は、きっとこれから先、あなたを支えてくれるでしょう。あなたの赤ちゃんは、この世において死んでしまいましたが、天国で新しく生まれました。これはあなたが選んだ計画ではありません。絶対的な約束です。
今、この瞬間にも胸が張りさけそうですが、でもいつの日か、あなたは赤ちゃんに再会するという約束があります。天国には輝かしい幸せが永遠に存在します。未来を生きるとき、どうかそのことに目を向けてください。「(神は)人の目から涙を全くぬぐいとって下さる。もはや、死もなく、悲しみも、叫びも、痛みもない。先のものが、すでに過ぎ去ったからである」(ヨハネの黙示録 21章4節)
この読書プランについて
女性の4人に一人が経験する流産や死産。それは複雑で胸が張りさけるような深い悲しみ(グリーフ)です。流産や死産の苦悩から生じる誤った恥、孤独、押しつぶされそうな絶望を通る私たちに、日々のデボーションで著者サラ・フィルポットさん(Sarah Philpott)が温かく寄り添ってくれます。私たちの目はキリストの希望と赤ちゃんが天国にいるという約束に向けられることでしょう。この読書プランはフィルポットさんの著書『Loved Baby: 31 Devotions Helping You Grieve and Cherish Your Child After Pregnancy Loss』(愛する赤ちゃん—流産や死産後の悲しみと子供を大切にする31日のデボーション)を元にしています。
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