愛する赤ちゃん―流産や死産を経験したママへのグリーフケア サンプル
聖書に登場するハンナを知っていますか?ハンナはサムエル記上における重要な人物です。ハンナと私たちの物語には多くの共通点があります──私たちにとってハンナは聖書における心の友と言えます。もちろんハンナと私たちの物語は全く違ったものですが、流産、死産、不妊症と闘ったことがある人なら、彼女の切なる願いが理解できるでしょう。心は痛み、人生は変わってしまいました。他の人には(夫にさえも)この苦しみを理解してもらえません。
ハンナの物語を読んでわかったことがあります。この腕で子を抱きたいという願いは、涙と苦しみに値する理由になると、神様が認めておられるということです。ハンナの絶望は、聖書の中で特別に取り上げられています。このことは自分たちの悲しみは本物であるというあかしであり、私たちには神様に叫んだり感情を思いっきり表現したりしてもよい、という最大限の許可が下りているのだと、私は考えます。
ハンナはうめき、叫び、ふり乱して神様に向かって泣きました。あなたもそうしましたか?子供のように涙を流し、そんなふうに大声で泣き叫びましたか?こんな感情を神様に向けてよいと知っていたでしょうか?悲しんで泣くことは、魂が焼けつくような痛みにあるときに神様と語り合う方法なのです。
愛するママへ、あなたの物語も私の物語も、どんなふうに進んでいくかわかりません。でも、天のお父様が私たちの叫びを聞いてくださっていることは確かです。今あなたが感じているグリーフ(悲嘆)を世界中で多くの人も経験しています。母になりたいと願うグリーフは、時代を超え、聖書にも出てくるほど重要なものです。怒り、嫉妬、悲しみといった感情は恥ずかしいものではありません。むしろ主に向かって叫び、心の中の動揺を外に出していくことが大切です。
この読書プランについて
女性の4人に一人が経験する流産や死産。それは複雑で胸が張りさけるような深い悲しみ(グリーフ)です。流産や死産の苦悩から生じる誤った恥、孤独、押しつぶされそうな絶望を通る私たちに、日々のデボーションで著者サラ・フィルポットさん(Sarah Philpott)が温かく寄り添ってくれます。私たちの目はキリストの希望と赤ちゃんが天国にいるという約束に向けられることでしょう。この読書プランはフィルポットさんの著書『Loved Baby: 31 Devotions Helping You Grieve and Cherish Your Child After Pregnancy Loss』(愛する赤ちゃん—流産や死産後の悲しみと子供を大切にする31日のデボーション)を元にしています。
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