あなたを愛する父なる神サンプル

The Father Loves You By Pete Briscoe

16日中 10日

第10日
父の完璧な忍耐

「主よ、私に忍耐力をください。今すぐ、ください!」—作者未詳

これまでの学びの中で、自分の父親をもとにして、神に対するイメージを膨らませることが多いという話をしたのを、覚えていますか? すばらしく、愛にあふれた父親に恵まれた人がたくさんいる一方で、いつだって機嫌の悪い、怒ってばかりの父親(あるいは父親的存在)に育てられたという人もいます。後者のような父親は、自分のすぐそばの歯向かってこない存在を、外で受けたストレスのはけ口にしたのかもしれません。あるいは、自分のすぐそばにいる人に非現実的な高い要求をし、その要求が満たされないと分かると、相手に理不尽な言動を取るタイプだったのかもしれません。どのような理由であれ、怒ってばかりの父親の存在は、父なる神も「どんな人にも、どんなことにも腹を立てる『自分』の父親のような存在だ。」という考えに、みんなを導くのです。しかしそれは、間違いです。間違いなだけではなく、聖書の教えと矛盾しています!

モーセに対し、神は父であるご自身を、「……怒ること遅く……」と言われました。(出エジプト記 34章6節)また、ダビデは次のように父なる神への歌をささげています。

「主はあわれみに富み、めぐみふかく、怒ること遅く、いつくしみ豊かでいらせられる。……父がその子供をあわれむように、主はおのれを恐れる者をあわれまれる。主はわれらの造られたさまを知り、われらのちりであることを覚えていられるからである」。(詩編103編 8節、13〜14節)

父なる神は、忍耐強い神なのです。

このようなことを私は苦い経験を通して学びました。長年にわたりバスケットボールを教えてきました。息子のリアムがまだ幼い小学生だった頃のことです。私は大学でバスケットボール部の選手の経験があったので(訳者注-アメリカでは、学校の選抜テストに受かりませんと、大学の運動部の選手になれません。つまり著者は優秀なバスケットボール選手だったということです)、恥ずかしい話ですが、当時の私は、自分と同じレベルのプレーを息子に求めたのです。息子のプレーを見て「もっとこうしろ!」とコーチが使う専門用語を使いながら話しました。すると息子の目に涙があふれたのです。やってしまいました。息子のチームのコーチが私ではなく、神であったら!と、思うことがよくありました。将来的にはできるようになるのに、今、息子ができることを求め、忍耐できなかったのです。

神は、私たちの弱さを知っておられます。私たちがどのように造られたかをご存じです。ほかの人になら愛想をつかされているような状況でも、大目に見てくださるのです。驚くべきことに、神は私たちを「キリストにある者」として見てくださり、神によってどのような人間に成長するかということも、完全に理解されています。私たちが成長の過程にあり、その過程をよちよちと歩いているのに、忍耐をもって、寄り添ってくださるのです。そう聞いてあなたはどう思うでしょうか。私はそのような父親に恵まれとても幸せです!

天の父なる神さま、あなたの忍耐袋は長く、深く、愛に満ちています。あなたの思いやりに値する人間では到底ない私です。ですから、そのように私を大切にしてくださることに、あなたの思いやりに、感謝します。私が周りの人と関わるとき、同じような忍耐をもてますように。そのことを通して、みんなが私の中に働くあなたのみわざを見ることができますように! アーメン

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この読書プランについて

The Father Loves You By Pete Briscoe

神があなたの父親であり、あなたは神の子どもですと、幼い頃から教えられてきました。しかし、神を父親と捉えるのはそう簡単なことではありません。望んでも地上における、実の父親からの愛を受けられなかった生い立ちであれば、特にそうでしょう。すべての人間が渇望している愛。その愛を満たしてくださる神。この16日間の読書プランの中で、著者のピート・ブリスコー(Pete Briscoe)は、私たちにとって、神がすばらしく完全な父親であることを示す聖句を引用しながら、そのような愛の神へと案内してくれます。

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この読書プランを提供してくださったピート・ブリスコー(Pete Briscoe)氏に感謝します。詳細については次のウェブサイトを参照してください。 http://petebriscoe.org/