あなたを愛する父なる神サンプル

第1日
天の父を理解するための基準。

「重要なのは、父親がどんな人物であったかが問題なのではなく、私が父親をどんな人間として覚えているか、ということです。」—アン・セクストン

神について考えるとき、自分の人生で「父親」と呼んだ人物にあてはめて考えてしまいがちです。しかし、この地上の父親たちは、天の父の姿を完全に反映しているでしょうか？ 地上の父親は、神のような存在でしょうか？それは

人によりけり

でしょうね。「父親」と聞いて、「安心」や「癒やし」といった感情が湧き上がってくる人もいるでしょう。また、父親の足音を想像しただけで、反射的に「どこかに隠れなくては！」と思う人もいるかもしれません。自分の父親のことを思い出して、こんなふうに言うこともあるかもしれませんね。「神さまがウチの父親みたいなら、絶対に関わらない。」

つまり、「父なる神」について話すときには、感情ではなく「自分の思い」が、圧倒的な割合を占めているのです。地上の父と天の父。この二者の間には、はっきりとした線引きが必要です。「父なる神」とは何を意味するのでしょうか。それを理解しようとするとき、私たちを導く聖霊は、私たちの気持ちやそれまでの経験ではなく、聖書を用いるのです。

出エジプト記での、神に対するモーセの願いを見てみましょう。そして、聖書において神の父性を見いだす中で、この祈りの内容を取り入れましょう。

「それで今、わたしがもし、あなたの前に恵みを得ますならば、どうか、あなたの道を示し、あなたをわたしに知らせ、あなたの前に恵みを得させてください。」（出エジプト記 3章13節）

後に続く聖句で、神はご自身の父性について少なくとも１４の特徴をあげておられます。そしてそれぞれの父性の特徴は、聖書を通して、さらに詳しく説明されています。

そこにあげられた神の父性は、地上の父親たちにとってのすばらしい模範、テンプレートとなるでしょう。しかしそれらは「父親として、自分はもっと頑張らないといけませんね」という、罪悪感を持たせるためにのものではありません。そうではなく、神の子どもである私たちへの「自分をいとおしく思い、大切に思い、敬愛してくれる完璧な親がいる」というすばらしいニュースであり、励ましなのです。

天のお父さま。御言葉（みことば）の真理によって、あなたに対して私が抱いているあらゆる誤解を解いてください。あなたのことを知りたいのです。そして、私を惑わす感情から解き放たれて、冷静にあなたのことを学びたいです。私の思いをきよらかにし、聖霊さまがあなたの真理へと私を導いてくださるよう、私を助けてください。アーメン