イマドキの恋愛とか、交際とかサンプル
どのように交際するのか
数年前にグランドキャニオンに行ったとき、僕は滝を見ようと思って峡谷のずっと奥までハイキングに行きました。コロラド川に沿って歩いていて、そこで同じ滝に向かって歩いていた若いカップルに出会いました。一緒にどうですか、と二人は誘ってくれたのですが、僕は二人と行ったら遅くなってしまうかもしれないと思って、先を急ぎました。でもその途中で、滝を通り過ぎてしまったような気がして怖くなってきました。パニックになり始めた僕は、崖によじ登って、そこで鹿に出くわし、その拍子で僕はひっくり返って、岩だらけの峡谷を転がり落ちてしまいました。落ちたところに横たわっていると、流れる水の音が聞こえてきました。音のする方を見ると、さっき通りすがりに出会った仲の良いカップルがいるではありませんか。二人は滝の下の方でランチを楽しんでいました。
僕は現実を説明するためにこの話をしています。僕もそのカップルも同じ目的地にたどり着くことができましたが、僕は効率が悪く、あまり楽しくない道のりをたどってしまいました。これは現代の交際に似ています。人々は毎日のように愛を見つけています。ですが、その道のりはかなり長くなっています。多くの人は30歳を過ぎてから結婚します。昔は道のりがはっきりしていましたが、今の私たちは、装備も案内もなく、非常食も不十分なまま、荒地を突き進んでいます。行きたい場所にはたどり着けているかもしれないですが、途中でたくさんの傷を負ってしまっています。
交際のルールは、曖昧で不確かなものになってしまっています。交際という言葉からは、「楽しい」とか、「爽快」だとか、「高揚感」などの言葉が思い浮かんでくるはずです。でも多くの場合では、交際から連想される言葉は、「悲しい」とか、「疲れる」とか、「ストレス」だということを耳にします。僕は若い独身の友人を愛するものとして、より良い旅をしてほしいと思っています。そして、それは可能なことなのです!愛への道は苦しいこともありますが、不必要な苦しみを避けることができるように、うまく舵取りをする方法があります。
今ある苦痛の多くは、意図的な交際のプロセスがないからこそ起こっています。ここで僕は「プロセス」と言っていることに注目してくださいね。プロセスは動きということです。交際は、あらかじめ定められたゴールに向かう一連の行動でなければなりません。皆さんが何の勢いもなく座っているような状態ではありません。「結婚」という終着点に向かっていく、評価のプロセスであるということです。
このプロセスは、神の人格と愛に根ざしたもので、時代を超えた原則によって特徴づけられています。ここで僕は手順ではなく、「原則」という言葉を使っていることに注意してくださいね。手順の方が単純です。指示に従うだけで幸せな結婚生活が送れるのですから!交際は、何かの製品を部品から組み立てるというよりも、海を渡っていく航海のようなものです。海を渡っていくときに手順というのは意味がありません。周りの環境が常に変わっていくので、どこで曲がるかの指示を仰ぐことはできないのです。旅路で遭遇するかもしれない嵐のことも、誰が分かるというのでしょう?
ですが、原則は、海で皆さんの命を救うものになりえます。星をたどって方向を決めたり、コンパスを使ったり、地図と六分儀を使って海図を作ったりする方法を知っていれば、先を見通すことができます。同じように、交際における原則を知っているということは、これから出てくるどんな問題を対処するのにも役立ちます。その情報は、独身という海岸から結婚の港へと皆さんを導いてくれるでしょう。
次の二日間の読書プランで紹介する原則に従うためには、皆さんの頭と心を集中させる必要があります。頑張らなければいけないと思います。ですが、その頑張りは(リスクを伴うとはいえ)努力する価値のある冒険となるでしょう。僕たちを導いてくれるこれらの原則は、動的な交際環境にうまく応用すれば、交際という激動の海にわたって皆さんを安全に導いてくれると思います。
考えてみよう
交際といえばどんな言葉が思い浮かびますか?どんなふうに交際するかについて、どんなことを期待していますか?どんな心持ちでいるでしょうか?
交際はプロセスである、とはどういうことでしょうか?交際のプロセスに身をおくには、どんなことをする必要があるでしょうか?その旅路の目的は何ですか?結婚したいと思っていないのであれば、健全な関係を築くためにはどのような選択肢がありますか?
交際を成功させるためには、どのような人間関係のスキルが必要でしょうか?出会った人に対してどのように話を聞き、見て、評価していますか?このプロセスはどのようにして冒険たりうるでしょうか?
この読書プランについて
恋愛とか、交際とか……そうしたことばを聞いて、不安な気持ちになりますか?それともわくわくした気持ちになるでしょうか?テクノロジーによるコミュニケーション方法の発達により、交際は以前にもましてより複雑で、ややこしく、思い通りにいかないものになってきているようです。この7日間の読書プランでは、独身、交際、婚約、結婚に触れていきます。人生のこの季節における神の目的を、ベン・スチュアート氏(Ben Stuart)と一緒に紐解いていきましょう。そして、どんな人と付き合うか、どんなお付き合いをしていくか、導いてくれる原則を学びましょう。スチュアート氏はワシントンDCにあるパッションシティ教会(Passion City Church)の牧師であり、テキサスA&M大学のキャンパスで毎週何千人もの大学生が参加する聖書研究会「ブレークアウェイ・ミニストリー(Breakaway Ministries)」の元事務局長でもあります。
More