大丈夫じゃない！サンプル

ビートルズは、史上最も有名なバンドであり、20世紀の音楽シーンに最も影響を与えたバンドのひとつです。ですから、ビートルズがデビューできなかったかもしれないという話を聞いても、ピンと来ませんよね。結成当時のビートルズは、契約してくれるレコード会社を探し回る10代の若者４人の集まりで、どうにか契約にこぎつけたのは、５社目でした。彼らの音楽を聴いたある有名プロデューサーは「ギターには未来はない」と言って、彼らの音楽に興味を示さなかったそうです。

ビートルズを断るなんて、あり得ない！と、驚くことは簡単です。でもそれは、現代の私たちには、ビートルズと契約しなかった人々が持っていなかった視点が与えられているからです。全体像が見えているから、言えることです。

同じように、当時の人々はなぜイエスのことを拒絶したのだろう？と、不思議に思うのは簡単です。しかも、当時の人々はイエスを拒絶しただけではありません。彼らはイエスを十字架刑にしたのです。本当のイエスの姿 ― 救い主であること ― が分からないなんて、あり得るかしら？

私たちには理解できなくても、イエスは自分が拒絶された理由をご存じで、拒絶されることを進んで受け入れました。今日のイザヤ書の聖書箇所では、イエスは苦しまれ、その人生のほとんどを痛みの中で過ごすことが預言されています。イエスは自分に起こることを知っておられました。その上で、地上にお生まれになったのです。それは、拒絶されることを望まれたからではありません。イエスがこの地上においでになったのは、どれだけ私たちのことを愛しておられるかを見せるためなのです。