祈りの力ー21日間　アンガス・バカン著サンプル

「祈りに守られる」

私たちの農場では１日の始まりにズールー語で賛美歌を歌い、聖書を読み、祈るのが習慣になっている。ある日ちょうど、その後近くの大農園から建築用の柱をトラックで取りに行くようにと、私の息子がスタッフ何人かを送り出した。

運転手、10代の2人の少女と手伝いは急な坂道を下るトラックでコントロールを失った。トラックは山道から外れ、暴走して横転した。

祈祷会が終わって30分後、ある若い牧夫が抑えきれず泣きながら自転車をこいでやってきた。「大変な事故があったんだ。トラックが横転したんだ。」生存者がいるかどうかは分からなかった。

乗っていた人たちの命を心配しながら、私と息子は別の車に飛び乗って事故現場に向かった。坂道を下りながら祈り始めた。「主よ、どうか……」。トラックは麓で大破していた。

しかし奇跡にもみんな無事だった。少女の１人が腕を骨折し、助手席にいた者は背中を少し痛めたが、今は完全に回復した。運転手は首を負傷したが完治した。２人目の少女はかすり傷ひとつなかった。

その日いかに早朝から祈っていたかを、事故の報告をしてくれたあの若い牧夫が私に思い出させてくれた。牧夫は主イエス・キリストが車に乗っていた4人全員を守ってくださったと固く信じていた。確かにそうだ。祈りの力を決して過小評価してはならない。

＜祈り＞　イエスさま、私の祈りを聞き入れてください。アーメン

翻案元『The Bible with Grassroots Reflections （聖書―原点にかえって黙想）』アンガス・バカン（Angus Buchan）著© Christian Art Publishers