聖書から学ぶリーダーシップの成長サンプル

休む 

「他の誰よりも早く起きて、夜遅くまで働け。一生懸命やれ。」ーゲイリー・ヴェイナチャック （Gary Vaynerchuk）

「一生懸命」という言葉は、起業家たちやビジネスリーダーたちの間のバズワードのようです。どんなことに直面していても、何が起こっていようとも、競争相手よりも早く一生懸命取り組み始めなければなりません。他の誰よりも一生懸命働いて、必要なことは何でもやる。全力を尽くし、さらにその上を目指す！ ビジネスで成功したい人々にとっては、これが鉄則となっています。 

誤解しないでいただきたいのですが、人生には一生懸命な頑張りが必要な季節やタイミングはたくさんあります。一般的なことを言えば、労働倫理はとても重要ですし、若いの世代の多くが持っていない要素でもあります。私自身、駆け出しの起業家として、一生懸命やるということは戦略の大部分を占めていましたし、それは実際に実を結んだと思います。私が奉仕したミニストリーや、リーダーを務めたチームでは、神は私たちの頑張りや、純粋な努力を重要な要素として用い、大きな御国の影響を及ぼしてくださいました。 

その一方で、制限することなく一生懸命頑張るようになり、休息することがなくなってしまうと、頑張りは危険なものになるという状況は目の当たりにしてきましたし、自分で経験もしました。休息を健全なものとして認め、大切にしてこなかったために、この数十年間で多くの壁にぶつかりました。向こう見ずにたくさんの壁にぶつかってきたせいで、危うく神の召しから外れ、神が与えてくださる人生の最善から外れるところだった、ということは言っておかなければなりませんね。振り返ってみれば、すべて休むことが足りなかったからだ、とはっきり分かります。 

リーダーシップを高めるためには、休息を神の視点で健全にとらえられることが重要です。私たちが機械ではないこと、機械のように動くべきではないことを理解することは、リーダーとして大切です。休みをとることは弱さではないと認識することは、良いスタート地点になるでしょう。睡眠不足という名のバッジを自慢げにつけているようなリーダーは、若い人も年配の人も、たくさん見たことがあります。これはナンセンスな考え方ですから、私たちの頭の中から追い出さねばなりません。十分な睡眠を取らずに、ぼんやりとした状態で働くことは誇るべきことではありません。（睡眠が実際に霊的な活動であると理解するための読書プランはこちら"Lifehacks: Practical Tips For Godly Habits'"です。私はこの力強いプランをおすすめしています。）

睡眠という言葉がGoogleのトップ検索ワードの一つになってきていることに気づいたことはありませんか？ 睡眠に関しては、インターネットは検索とウェブリサーチで埋め尽くされ、いっぱいになっています。もし睡眠や睡眠改善法に関して検索したことがないなら、あなたは少数派の方だと思います。睡眠改善法についてGoogleを見てみると、睡眠不足の危険性を指摘する、数えきれないほどの研究を見つけることになると思います。心疾患、抑うつ状態、記憶障害、死亡などの重大な研究結果のものもあります。適切な休息と回復をとることなく頑張り続けることは、病気の増加、生産性の低下、集中力の欠如、感情的な不安定性にとどまらず、複数の重大な有害事象の原因となるのです。 

リーダーシップを高めるためには、仕事倫理や、一生懸命な頑張りや、純粋なやり抜く力が必要です。ですが、休むことも重要であると理解してください。イエスは、弟子たちとパリサイ人にこのように述べました。「安息日は人のためにあるもので、人が安息日のためにあるのではない。」私たちを創造された方は、物事を生み出し、立ち上げ、働く能力をくださいましたが、安息日にあって休むという賜物をも与えてくださったのです。

私たちの心を探るよう神により頼みながら、今日の聖書箇所を読んでいきましょう。私たちには、休息に対する誤った見方を、何かを成し遂げることの誤った必要性を、神の承認を得なければいけないという気持ちがあり、休息が取れなくなっているのかもしれません。

「神様、私の心を探り、あなたのみ言葉を通して語りかけてください。休息という賜物を十分に受け入れていない部分を明らかにしてください。 」