聖書から学ぶリーダーシップの成長サンプル

ブックエンド

日常の中で、今まで見たことのないものが目に入ってくる機会は、どれくらいの頻度でありますか？ 例えば、あなたが車を買ったばかりだとしたら、今まで同じものを見かけた記憶はあまりなかったのに、道で同じ車が走っているのがよく目につくようになったりしないでしょうか。聖書も同じように働くことがあります。ある聖書箇所を何度も何度も読み返していると、思いがけなく、今まで気にしていなかった箇所が目に飛び込んでくるのです。これは私が神の言葉を読むのが大好きな理由の一つでもあります。私の親愛なる友人であり、メンターでもあるJ. Leeは、いつも大切なことを思い出させてくれます。「私たちは必要に応じて学ぶのだよ」と言って。

私がエペソ人への手紙6章を読んでいるときに起こった話です。この章には有名な完全な「神の武具」について書かれています。多くの人が耳にしたことがある聖書箇所でしょう。このように始まります。

「悪魔の策略に対抗して立ちうるために、神の武具で身を固めなさい。」

神の武具とは何なのか、詳しく見てみると、以下のものが見つかるでしょう。

1. すなわち、立って真理の帯を腰にしめ、 
2. 正義の胸当を胸につけ、
3. 平和の福音の備えを足にはき、
4. その上に、信仰のたてを手に取りなさい。
5. 救のかぶとをかぶり、 
6. 御霊の剣、すなわち、神の言を取りなさい。

主にあって堅く立つ方法が六つもあるのです。ですが、その構成がどうなっているか、もっと詳しく見てみてください。神の御言葉の真理と、御霊の剣、すなわち神の言葉です。私はこのことに気づかされたとき、深く感動しました。 

最初のブックエンドは、真理の帯です。帯は、私たちの服をしっかりと支え、動きやすくするためにデザインされています。聖書が書かれた時代の服装は、現代のローブに似たかたちをしており、長い布を帯で押さえておくことによって、すばやく動いた時にも布が落ちないようになっていました。私たちが自らつまずかないようにするために、神の言葉の真理はとても適したものでしょう。イエスを信じる私たちにとって、神の言葉こそが真理の源です。

最後のブックエンドは、御霊の剣、すなわち神の言葉です。剣は、守りの武器としても、攻撃の武器としても、どちらとしても機能します。霊的な敵が攻撃してくるとき、神の言葉は守りのためだけでなく、新たな領域を取り戻すためにも武器として使えます。 

絵に見ることができるように、これらの本は両端のブックエンドによって一定の場所に収まっています。二つのブックエンドは、神の言葉を象徴しており、強くあるための道なのです。このイメージは、私たちのリーダーとしての生き方を象徴するものです。私たちの成長を支える学びの詰まった本棚が必要です。そしてその本棚の中には、私たちを形作った経験や、備えた教育もいっぱいに並んでいるでしょう。これらのリソースは力強く、役立つもので、神が良しとされるようにそれらを用いてくださるでしょう。これらの本、経験、教育を支えるブックエンドこそが使命にとって不可欠なのです。

リーダーとして、リーダーシップを向上させるために必要な方法の一つは、神の言葉を土台に、しっかりとした信仰の基盤を築くことです。私たちのすべての学び、経験、教育は、神の言葉の真実のフィルター――つまりブックエンドを通る必要があります。これにより私たちの視点は形づくられ、状況や環境の本当の現実を処理することができるようになります。ですから、困難な時にも、私たちの内にある神の言葉の真実が、リーダーシップを向上させてくれますし、私たちを応答に導いてくれるでしょう。私たちの内にある神の言葉が、すばらしいリーダーとなるための必要な知恵を聖書から与えてくれるのです。

「神様、あなたの真理が私の心と霊に深く浸透し、私の毎日に影響を与え続けますように。私に語りかけてください。そして、神の武具のブックエンドを私の毎日の中心に置けるよう、導いてください。」