聖書から学ぶリーダーシップの成長サンプル
学びの姿勢
出典:レーン・ヒッケンボトム/ロイター(LANE HICKENBOTTOM/ REUTERS)
「自分の無知を知るということは、優秀であることよりも役に立つことだ。」— チャーリー・マンガー(Charlie Munger)
これは、自己認識の重要性を痛感させる名言です。産業の最前線に立つエキスパートたちによると、自己認識は成功のカギとなるパズルのピースの一つ目だそうです。そして、自己認識のこととなると、私はチャーリー・マンガーがエキスパートだと考えています。
彼のことをよく知らない方がいるならば、損をしていると思います。マンガーは95歳で、投資家ウォーレン・バフェットの右腕とも言える存在です。ともに働いてきた60年以上のうち、ほとんどの成功はマンガーの功績であると、バフェットは話しています。95歳になった今でも、マンガーはキャリアに対して学ぶ情熱を忘れていません。彼にはもう知らないことなんてないだろう、と多くの人が思っているでしょうけれど。
「人生で成功しているのは、最も賢い人ではなく、またしばしば最も一生懸命な人でもない。私がいつも思うのは、学びを絶えず追求する人々が成功しているということだ。朝目覚めたときよりも、毎晩眠りにつくとき、少しだけ賢くなっている。それこそが大切なんだよ、特に長い旅路を先に控えている人にとってはね。」 — チャーリー・マンガー
リーダーシップの強化は、「学びの姿勢」に大きく依存しています。私たちは毎日新しい知識、新しいアプローチ、新しい戦略を必要とする新しい環境に出会います。これらの環境を最大限に活用するためには、私たちは豊富な知識の蓄積を、すぐに活用できる状態で持っていなければなりません。そのためには、いつでも学んでいること、学ぶ準備ができていることが最も大切です。
アンネ・フランクは、日記の中で、このことを分かりやすく述べています。
「皆が眠りにつく前にその日にあった出来事を思い出して、何が良くて何が悪かったのか、じっくりと考えることができたら、それは何とすばらしく尊いことでしょうか。そして、新しい一日が始まるごとに、より良い自分になろうと努力できたなら、月日が流れるにつれ、きっと偉大なことを成し遂げられるのでしょう。」ーアンネ・フランク
アンネとチャーリーの双方がはっきりと述べているのは、学びの姿勢と、学んだことを日々の生き方に適応させていくことが必要不可欠だということです。変わり続ける状況に適応し続けられるよう、リーダーシップを強化させたいと望むなら、一日の終わりの習慣について教えてください。
眠りにつく直前、どんなことをしていますか?
目が覚めたとき、少しでも賢くなっているでしょうか?
身の回りで起こっていること、すべてを見つめられていますか?
すべてのことを真実のレンズ、つまり神の言葉を通して見ていますか?
ポイントはここです。毎日、私たちは学び、成長し、より良い自分へと変化するための機会に恵まれています。この成長は、常に理解しやすい形で提供されるわけではありません。むしろ成長や学びは、苦労や試練や正直に言えば出会いたくなかった状況を通して与えられるのです。また、表面上では必ずしもありがたくは思えない賛成できない意見や視点から学ぶことも、現実的にはあります。
どんな状況に置かれようとも、「学びの姿勢」があれば、私たちは謙虚な姿勢で学ぶことができ、目覚めたときよりも眠るときにより賢くなっているような生き方ができるでしょう。今日も明日からも、毎日さらに多くの学びを発見し、神が準備してくださっている力強い啓示を与えてくださいますように。
「神様、今日私にお与えになるもののために、私の心を整えてください。あなたの御言葉は生きています。聖書を通じて、今日あなたに出会えることを信じています。」
この読書プランについて
今日、リーダーシップを成長させることは、ますます大切になってきています。変化し続ける環境を乗り超えるために、リーダーシップの能力を広げ、拡大し、最大化し、成長させていかなければなりません。急速に進化するテクノロジーや、雇用・チームのダイナミックな変化、経済状況の変化は、私たちが直面する課題のほんの一部です。しかしリーダーシップを成長させるのは職場だけに限りません。家庭や人間関係においても、リーダーシップを発揮していく必要があります。今すぐ飛び込んで、実践的かつ現実に即したリーダーシップを学んでいきましょう。
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