ヒーローたちサンプル

７．奉仕の心
ルツ

「ルツは言った。『あなたを捨て、あなたから別れて帰るように、私にしむけないでください。あなたの行かれる所へ私も行き、あなたの住まれる所に私も住みます。あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です』」(ルツ記 １章16節)。

この言葉は結婚式でよく使われます。クリスチャンの新郎と新婦がお互いにこの言葉を言い交わすのを聞くのは本当に素晴らしいです。でも実際にこれは、外国人であるモアブ人の若い未亡人ルツから、年老いた未亡人へ向けられた言葉です。

マフロンはイスラエルに飢饉があった際にモアブに来てルツと結婚した人物です。しかし彼とその弟と父親は、３人の未亡人を残してみな死にました。年長のナオミはイスラエルに戻って生き延びようとしました。オルパはモアブに残りました。ルツは上記のように年長の未亡人に寛大で自己犠牲的な言葉を発して、その奉仕の心を表しました。ルツは自分の文化、親類、祖先から受け継いだ宗教、そして持ち物を手放す覚悟でした。

イスラエルに着いた時、ルツは落穂拾いの仕事に就きました。ボアズに対して親類の救済を求め（前章のボアズの話を参照）、ボアズはそれを受け入れました。彼は素晴らしい妻という、人生を共に過ごすパートナーを得たのです。多くのクリスチャンの親が子供にルツという名前を付ける気持ちがよく分かります。彼女はわたしにとっても英雄です。