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ヒーローたち

31日中 28日

6.犠牲
ヨセフの妻マリア

天使ガブリエルがマリアという女性の元にやってきて、世にも変わった方法で子どもの誕生の知らせを伝えたとき、その内容はさぞ素晴らしく聞こえたことでしょう。「いと高き方の子、その父ダビデの王位、とこしえにヤコブの家を治め…」これを聞いたマリアは、あまりの華々しさに最初めまいがしたかもしれません。

しかし、その栄誉にあずかるには犠牲が伴いました。小さな村で未婚の母というレッテルを貼られることは大変なことでした。また、ローマ帝国の国勢調査のためにヨセフと一緒にベツレヘムに行って登録する事もそうです。「ヨセフもガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。彼は、ダビデの家系であり血筋でもあったので、身重になっているいいなずけの妻マリヤもいっしょに登録するためであった」(ルカの福音書 2章4,5節)。

あなたなら、もうすぐ子どもが産まれそうな時に、埃っぽい山道を徒歩あるいはロバに乗って130km近くの道のりを旅したいと思いますか。もちろん思わないでしょう。マリアが出産予定日を読み間違えたのか、ナザレに一人でいることに耐えられなかったのかは分りませんが、彼女は妊娠9ヶ月の時にこの旅に出たのです。

暗い馬小屋の中で、大工をやっている夫の手助けだけで出産する怖さを想像してみてください。マリアは私にとって英雄です。全ての時代の人が彼女を「祝福された者」と呼ぶべきです。
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この読書プランについて

ヒーローたち

この読み物シリーズでは、聖書に登場する数々の英雄のうち、ジェスキ牧師のお気に入りの人物を紹介しています。聖書には粗野で、人生に苦労している人々が神の役に立った話などが書かれています。こうした人たちの実例を知るのは、よい学びの機会となるでしょう。

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