ヒーローたちサンプル

５．リーダーシップ
カレブ

イスラエル人たちは、エジプトでの奴隷状態から解放されたときに、神の途方もない力を目の当たりにしました。そんな経験をしたイスラエル人たちなら、老若男女問わずどんな苦難にも耐えられると普通なら思うでしょう。彼らに怖いものなんて何もないだろう、と。何しろ自分たちには、計り知れぬ程の天の力が働いているとわかったのですから。まあ、確かに始めのうちはそうだったかもしれません。でも、その後の数日から数週間の間の苦難によって、その勇気は完全にどこかに行ってしまいました。

モーセの12人の部下たちは、神に征服しなさいと命じられたカナンの地に関する恐ろしい知らせを持ち帰りました。人々はこの悪い知らせを信じ、モーセの指導力の無さに対して激しく文句を言いました。そして再び奴隷になっても良いので、エジプトに戻ることを要求しました。

その時、ヨシュアとその友人であるカレブだけが、このような状況の中でもイスラエルの神が御自身の計画を遂行されるという確信を持っていました。カレブはモーセの前で、民を静めて言いました。「私たちはぜひとも、上って行って、そこを占領しよう。必ずそれができるから」（民数記 13章30節）。

私が英雄だと思うリーダーはみな楽観的です。恵み豊かな神、制限を設けない神、やると言ったことは必ずやる神を信じているのです。彼らは恐れを知らないリーダーなのです。