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5日中 5日

覚えていますか。パウロはコリントの聖徒たちに旅の延期を誠実に、真心を込めて説明しました。

誠実さは現代社会で少しずつ失われつつあります。代わりに、ごまかし、真実の隠蔽(いんぺい)、受動攻撃的な応答、うそ、御機嫌とりがはびこっています。もし私たちクリスチャンがお互いに純粋で誠実な交わりを持ち、また世間の人にも同じように接したら、キリストのからだである教会はどれほど豊かになるでしょうか?

私たちは本当は「いいえ」という意味なのにあえて「はい」と言ったり、逆に本当は「はい」という意味なのにあえて「いいえ」と言ったりはしないでしょうが、もっと微妙に匂わせるような周りくどい言い方でそうすることはあります。

ここで終わりにしたら、誠実さと率直さについて実に役に立つ教訓を受けたことになるでしょう。しかしパウロは、単に誠実さのはかりを上げるだけではない、もっと多くのものを私たちに教えてくれています。

クリスチャンの信仰の誉れは、単に道徳的な基準を満たすことでもなければ、行儀の良いクリスチャンとして他人の目にとても良い人と映ることでもありません。事実、パウロはすでにそのようなことを実行するために人生の大部分を費やしてきました。彼は、一流のユダヤ教育を修了し、パリサイ派の一員となり、最高のラビから訓練を受け、義については非のうちどころのない者と自らを信じていました。しかし彼は、これらすべての「良いこと」と思っていたものが、ふん土のようなものでしかないと悟りました(ピリピ 3:8)。

コリントの聖徒たちに対してパウロが自分の行動を弁護する上で、彼のポイントは、コリントの聖徒たちに対して煮えきらない態度でいることは彼の信仰の核となる真理のひとつ、つまり、神は真実な方である、ということに反するということです。神は偽りを口にされません。神はご自分の約束を破られません。神は、私たちを神の子どもと呼び、私たちの罪をあがなうために信仰による契約を結ばれ、その契約に含まれるすべての約束を御子イエスにおいて「しかり」、つまり「はい」とその言葉どおり実現されました。イエスは、私たちにとって人生を意味あるものとし、待ち望む希望を与えてくださる、神のしかりなのです(コリント2 1:19-20)。 他の言葉で言い換えますと、「イエスとのつながりの中で、神の約束はことごとく『しかり』という答えを受け取ることになります。」神のしかりや否が気まぐれに変わらないのであれば、またパウロのそれも変わりません。

人間関係において誠実さに欠けたり、正直でなかったりする理由のひとつは、キリストの「しかり」に基づいていないからかもしれません。私自身、自分の思いどおりにことを進めたいという思いから、あやふやな態度をとって言葉を濁したり、時には、状況を操ったりしたことを自覚しています。はい、またはいいえを貫くことで、自分の望みどおりには行かないことがあるかもしれません。しかし、神こそ、その御性質においても、私たちの人生を統べ治めることにおいても、真実な方であると信頼すれば、あなたは人を操ろうとする必要も、不誠実になる必要もありません。

この読書プランを終えるにあたり質問します。あなたが一番罪を自覚するのはどのような部分ですか?

Day 4

この読書プランについて

All Things New

「すべてが新しい」では、コリント人への第二の手紙からこの世における冒険的とも言える、パウロの大胆な信仰の神学と、私たちに大胆でありなさいという神の召しについて探究しましょう。ケリー・ミンター氏(Kelly Minter)は、クリスチャンとしての歩みが、いかに私たちの自然な傾向と相反するように思えるかについて、わかりやすく説明し、しかし、クリスチャンとしての歩みは、この上なく、そして永遠にすばらしいことであると証明してくれます。この5日間の読書プランを通して、次のような点について深く考えましょう。難しい人間関係と向き合うには。自分の評価を神にゆだねること。自分のアイデンティティーをキリストに根付かせるには。苦難の目的とそれに対する神の備えを理解するには。私たちがこの世で福音の光になるためには。

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この読書プランを提供してくださった、LifeWay Womenに感謝します。詳細については、こちらのウェブサイトをご参照ください。 http://www.lifeway.com/allthingsnew