わたしは選ばれた――キリストにある女性の本質サンプル

Chosen -  Unveiling the Woman in Christ

3日中 1日

いつもと同じではなく

彼女にとってはいつもの場所でいつもの仕事をする平凡な一日になるはずでした。

初対面のこの方が彼女の人生をすっかり変えてしまうことになることを彼女はまだ知る由もなかったのです。

そのサマリヤの女性にとって、イエスとの突然の出会いは余りにも衝撃的でしたので、彼女は即座に町に戻って皆にイエスのことを語りました。それが福音の持つ力なのです!

福音は、隔ての壁を打ち砕き、長い年月の間に形成された恥辱と罪責の思考パターンを取り除き、信じる者を解放してその人の本質を100%発揮させるのです。イエスがこの一人の女性のために費やした尊い時間は、その町全体にさざ波のように広がり、人間を改変する福音のパワーを証(あか)ししたのです。

おそらく彼女も私たちと同じような疑問を抱いていたのでしょうが、イエスの話を聞いたときに、父なる神の真実の姿を見いだしたのでした。キリストを信じる女性は神が良い方であることを知っています。それは自分の置かれた環境に左右されるものではありません。自分の置かれた状況によって神を判断しません。自分の感情や宗教的な義務感に迎合することなく、キリストの内に表された神の本質を理解しているからです。

ラザロとマルタのきょうだいであるマリヤはこの真理を完璧に理解していました。当時の文化と規範を監視している人々が、一人の女性が弟子としてイエスの足元に座ってじっと聴き入っている姿を見たら、激怒したことでしょう。実際にマルタはマリヤがもっとお客をもてなす役を担うことを期待したのでした。しかしマリヤは私たち全ての者が必要とするただ一つのことを選んだのです。それはキリストご自身でした(ルカによる福音書 10章42節)。

キリストは私たちの祈りに応えてくれる方としてだけ存在しているのではありません。私たちがキリストを必要としているのは、キリストによるご自身の啓示が、私たちの存在の根拠となっているからです。キリストの十字架の贖(あがな)いによって、私たちは神の子としての地位を獲得したのです。

ユダヤ人とサマリヤ人との間には長年にわたる不和があり、互いに出会うことを避けるために道を隔てることを常としていました。このような事情にもかかわらず、イエスはわざわざサマリヤを通って旅をなさったとヨハネによる福音書の4章4節に書かれています。ありふれた1日になるはずだったところに、神のお働きによって非日常の出来事が起こったのです。それは特別なすばらしいお導きでした。イエスによって語られた福音によって、このサマリヤ人の女性はすっかり変えられました。彼女の本質がつまびらかになり、当時のユダヤ人がそうであったように選ばれ愛された、神の子としての地位が与えられたのです。キリストにある彼女の新しい自覚が、より多くの息子や娘たちにキリストにある救いの知識をもたらすものとなりました。

あなたの物語がどのように始まったとしても

あなたはキリストにあって選ばれ、立てられているのです。

いつもと同じに流されないで

キリストにあってあなたは新しい自覚に立ち、新たな可能性と遺産を受け継いでいます。

神の恵みと主イエスを知る知識に成長する者となりましょう!

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この読書プランについて

Chosen -  Unveiling the Woman in Christ

女性として生活する中で、私たちはしばしば多くの異なった役割を担っています。ですが、この忙しさの中でも、私たちの本質を忘れてはなりません。それは、神に選ばれた女性、またはキリストにある女性としての私たちのアイデンティティです。このアイデンティティこそが、私たちの人生の基盤となり、神や周りの人たちとの関係を形成します。これからの3日間、一緒にこのアイデンティティをより深く探求していきましょう!

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この読書プランを提供してくださった、LOGIC Churchに感謝します。詳細は、こちらのウェブサイトをご参照下さい。https://thelogicchurch.org/en/