一つの事サンプル
私はすぐに気が散ってしまうタイプなのですが、皆さんはいかがでしょうか? 人生にはたくさんのことがあります。聖書プランを読もうと携帯を手にしたのに、知らない人があなたのInstagramの投稿にコメントしたという通知が来て、気付いたらそれから47分間もおもしろ動画を観て過ごしてしまった、そして、聖書プランを読むのをすっかり忘れてしまった、なんて経験はありませんか? 私には、あります!
私たち人類は、かつて無いほどに目移りしてしまう人生を送っています。ある統計によれば、過去20年間で私たちの平均集中力持続時間は50%減少したそうです。これは、驚くべき数字です!
著書『The Set of the Sail』の中で、エイデン・トウザー(A. W. Tozer)は次のように述べています。
「デボーションを阻む敵のうち最も有害なものは、気が散ることです。あなたの好奇心を刺激するもの、考えを乱すもの、心を動揺させるもの、そして神の国に対する興味を奪うものや人生のフォーカスを神の国から周囲の世界に向けさせるものは、デボーションを邪魔する障害であり、また、世界はそうしたものに溢れています。科学をベースとする私たちの文明は、私たちに多くの恩恵をもたらしましたが、同時に、私たちの注意や集中力を削ぐものを増やしました。この文明は、私たちにもたらしたものよりもはるかに多くのものを、私たちから奪っていったのです。」
「この問題への対処法は、今より世界がシンプルだった昔から変わることはありません。祈り、瞑想、精神の修練です。詩篇には、『静まって、…知れ。』とあります(訳注:詩篇 46篇 10節)。キリストは、『あなたは祈る時、自分のへやにはいり、戸を閉じて、隠れた所においでになるあなたの父に祈りなさい。…』と言われました(訳注:マタイによる福音書 6章 6節)。この方法は、現代においても有効なのです。」
「私たちから集中力を奪おうとするものに、私たちは打ち勝たなければなりません。さもなければ、それらが私たちを乗っ取ってしまうでしょう。ですから、シンプルに生きることを学びましょう。多くを求めないようにしましょう。御霊(みたま)によって歩みましょう。み言葉と賛美で心を満たしましょう。そうすれば、このような混乱した世界においても、平安の内に暮らすことができます。『わたしは平安をあなたがたに残して行く。わたしの平安をあなたがたに与える。…』(訳注:ヨハネによる福音書 14章 27節)」
では、私たちはどう生きるべきなのでしょうか?
答えは詩篇 27篇 4節にあります。
「一つの事」に集中する。最も重要なただ「一つの事」に集中する。私たちはそこに立ち返らなければなりません。
マリアが手伝いをしてくれないとイエスに不満をぶつけた時のマルタは、すっかり動揺し、心が乱れ、イライラしていました。しかしイエスは、マリアがただ「一つの事」に集中することを選んだだけであると、マルタに強く語られたのです。
あなたの「一つの事」は何ですか?
これからの数日間、「一つの事」を再発見するための手助けとなる五つの重要な要素を、詳しく見ていきましょう。
この読書プランについて
この読書プランでは、気が散ってしまいがちな世の中でイエスのために生きることの意味を見つけていきます。この世界はとてつもない速さで動いており、私たちが対応しきれない量の情報に溢れています。現代社会は、このまま変わることがないのでしょうか? 変化のスピードを落とすことはできないのでしょうか? その答えは、詩篇 27篇 4節に、そしてアンドリュー・カートリッジ(Andrew Cartledge)牧師による「一つの事」というメッセージシリーズに見つけることができます。
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