ルツ—あがないの物語サンプル

Ruth, A Story Of Redemption

5日中 2日

備えられていた場所へ

神が私たちを助けてくださり、味方でいてくださり、愛していてくださるということを知ると勇気と自信が湧いてきます。どんなに自分がみじめに思うようなことが起きても、人生がっかりするようなことばかりでも、なにものも神の愛から私たちを引き離すことはできないという真理は変わりません。

ナオミとルツ、2人の人生の話以上にそのことをうまく表現している例はなかなか見つかりません。今日のデボーションの聖書箇所を読むと、この2人は夫を亡くしてしまったことがわかります。最愛の夫を失い悲しみにくれ、道徳のない国に取り残されてしまいました。しかしナオミとルツの人生はここから変わっていくのです。ある日ナオミは、神が「パンの家」と呼ばれたベツレヘムをかえりみて再び食物をお与えになっているということを耳にします。それを聞くやいなや、ナオミは自分のふるさと、ふるさとの人々のもとへ帰ることを決心します。

最初はオルパもルツも、ナオミと共にベツレヘムへ旅することを決めます。旅を始めてすぐにナオミは2人と共にベツレヘムへ帰るという考えを変えたようです。ナオミにせがまれてオルパはモアブへ引き返していきました。ルツはオルパとは異なる道を選び、神に従う決心をします。ルツの真心からの回心はベツレヘムへの旅路でわかります。

2人の女性は旅を続けてついにベツレヘムに到着します。聖書には、2人が町に着いたとき町中が騒ぎたったと書いてあります。ナオミとその家族はどうやら町ではよく知られた存在であったようです。長い間外国にいって帰ってきたナオミに対して、町中の女たちはナオミが帰ってきたニュースに狂ったように関心を持ちます。

町の女たちにナオミではないかと声をかけられると、これからはナオミ(楽しみ)とは呼ばずにマラ(苦しみ)と呼んでくれるようにとナオミは頼みます。ナオミのように以前は満たされていたのに今は空っぽになってしまったような気持ちになったことはありますか?大切にしていたものがもぎ取られ、急に崩れさり、そして怒りを感じるそんな感情です。怒りが湧いてくるのはごく自然ですが、その怒りが恨みに変わらないように注意しなければいけません。

そこがこのナオミの話の中で私の好きな部分です。ナオミは帰ってきて体裁を繕うことをしませんでした。ふるさとの人々のもとに戻ったナオミは正直でした。私たちも困難なときこそ周りの人々に正直になりましょう。そして励ましが必要なのだと伝えましょう。つらいときにクリスチャンの仲間に囲まれて過ごすことは癒やしの過程で重要な鍵となります。

ルツとナオミは「パンの家」に大麦の刈り入れの始まるころに帰ってきました。偶然でしょうか?そんなことはないと思います。見えない力が働いています。まだこの時点では気づいていませんが、この2人の女性は神の偉大なすばらしい業を見ることになります。

今日、私が励ましとしてあなたにお伝えしたいのは、神は常に働いておられるということです。神の計画は常に動いていて、神はあなたを見ておられます。神はあなたのことを忘れておられませんし、どんな理由があっても神があなたを愛さなくなるということは、ありません。もしあなたが孤独を感じているのならば、こわがらずにあなたの周りにいる神を信じる人々に助けを求めましょう。
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この読書プランについて

Ruth, A Story Of Redemption

聖書の登場人物の中でほかの誰よりも気持ちを分かり合える人物といえば、ルツではないでしょうか。ルツは貧しく、夫を失い、外国人でした。それでも神様のことを最優先に考えて生き、神様に人生を変えられました。もしも今まさにあなたが励ましを必要としているならば、この読書プランがぴったりでしょう!

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この読書プランを提供してくださったブリタニー・ラスト(Brittany Rust)に感謝します。さらなる情報は、こちらをご覧ください。 brittanyrust.com