結婚講座サンプル
誓い
「誓いを立てると、二人の間に信頼が生まれ、互いに弱さを見せあったり、心に秘めた思いや感情をさらけ出したりすることが、できるようになります。誓うことによって、将来の計画を一緒に立てられるようになります。いろんなことを二人で試しては、失敗し、それを許しあい、やがて、話しあう必要のあることを恐れることなく提案できるようになります。誓いは「結婚の本質」であり、その核心です。」
誓いがもたらす二つの効果
- 友情
結婚を誓うことは、人との深いつながりを持ちたい、心体ともに親密になりたいという願いを満たしてくれます。結婚だけが孤独に打ち勝つ方法ではありませんが、結婚は人間関係の中で最も親密なものと言えるでしょう。 - 家庭生活
愛を誓いあった両親の元で、子どもは仲の良い、献身的な、長続きする人間関係の良い手本を間近に見て育ちます。愛しあう両親を通して、子どもは何よりも強い愛を知るようになります。夫婦のきずなが強ければ、崩壊した家族関係の悪循環を断ち切ることができます。
二人の間に対等な協力関係をつくる
カップルがうまくいくためには二人で次のことを相談しておく必要があります。
- 誰が何をするか
- 誰が何を決めるか
- 何かをする必要が生じたとき、率先してするのは誰か
私たちは、自分の両親(もしくは手本とする人たち)から、夫婦それぞれがどんな役割を分担するかについて何かしらのイメージがあるかもしれません。しかし、それはパートナーの考えとは必ずしも同じではないかもしれません。
「二人の理想的な役割分担について、また、それが自分の生まれ育った家庭環境とどう違うのかについて、話し合いましょう。」
互いに仕え合う(エペソ人への手紙 5:21)
互いに仕え合うことについて、新約聖書は
- クリスチャンに、生活を共にすることにおいて全く新しいかたちを提示した
- 互いに捧げあうことが必要であることを教えた
- 男性優位や男性支配の価値観をくつがえした
「キリスト教の教えは、夫婦関係を互いに捧げあう対等な関係とみなすように導いてきました。」
「仕える」とは受け身でいることではありません
- 仕えるとは、要求や支配とは正反対
- 互いを優先しあうこと
- 相手の必要を自分の必要より優先する、愛のかたち
お互いそれぞれに向いた役割について話し合いましょう
- それぞれの違いを、互いに仕えるために用いるには
- 一緒に生活するうえでいくつかの領域で、自分がリーダーシップを取るには
- その他のことについては、パートナーを助けるには
このような愛し方はとても積極的で、相手への犠牲を伴います。
「互いに仕えることは、愛ある結婚生活の鍵です。」
結婚の誓約
私たちが結婚するときに交わす誓約は、愛のうちに自分自身を相手に完全に捧げるという決断であり、結婚生活の日々の中で強めていく決意です。
「どんな夫婦にも難しい時期はありますが、そんなとき、結婚の誓約は、夫婦をひとつにしてくれます。」
双方が交わす誓いは結婚生活を立て上げ、深い安心感をもたらし、自分をさらけ出して弱さを見せあえる、安全な居場所を与えてくれます
- パートナーにありのままの自分(隠している部分を明るみに出すことも含めて)を知ってもらうための自信を与え、それによって夫婦のより親しい関係が築ける
- 誓約の焦点は、パートナーが自分に何をしてくれるのかではなく、自分がパートナーのために何ができるのか、をよく考える
この読書プランについて
夫婦のきずなは、ただなんとなく強まるものではありません。健全で、固く結ばれた、終生続く結婚生活を築くために必要な態度や価値観、習慣を発見してもらうことがこのプランの願いです。この5日間の読書プランは、『The Marriage Book』の著者であるNicky LeeとSila Lee(ニッキー・リーとサイラ・リー)ご夫妻の『The Pre-Marriage Course』をもとにしています。
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