結婚講座サンプル
衝突
衝突を予期する
どんな人間関係でも、衝突は避けられません。
「問題は、私たちの意見が食い違うかどうかではなく、意見が食い違ったときにどう対処するか、ということです。実に、衝突を建設的に解決する手立てやスキルを身につけておくことは、どんな夫婦にも大切です。」
アンガーマネジメント
怒り自体が悪いわけではありません。怒りをどう表現するかによって、二人の関係にヒビが入る可能性があります。
二つの動物を例にとって、不適切なアンガーマネジメントを考えてみましょう。
- サイ すぐさま怒りをあらわにします――攻撃します。
- ハリネズミ 怒りを隠す傾向にあります――静かになって、その場から立ち去るかもしれません。
「サイもハリネズミも、自分が何に対して怒っているのかを、言葉で、穏やかに表現することを身につける必要があります。」
一緒に解決策を探す
意見が食い違うときは
- 結婚している二人は味方同士だと認識する
- 二人の関係にとって良い解決策を、一緒に探す
- 必要なら、いつでも「一時停止ボタン」を押す(「今は適切な時だろうか?」「ここは、この反対意見を言うのに適切な場所だろうか?」と自問してみる)
解決策を見つけるための5つのステップ
- 衝突のもととなった問題を見極め、それに集中する
二人の間で衝突の原因になっている問題を取り出しましょう。そして自分たちの前に置き、共に取り組みましょう。 - 「私は……」で始まる「アイメッセージ」を使う
決めつけることを避けましょう(例「あなたはいつも〜」「あなたは絶対〜しない」)。あなたの感情を言葉で表現しましょう(例「私は〜に怒っている」)。 - 互いの意見を聞く
互いの見方を理解し、大切にしようと努めましょう。一人ずつ順番に話しましょう。 - 解決策を書き出す
色々な可能性について話しましょう。リストを書くのも良い方法です。 - 今の二人にとって最善の解決策を選び、後で見直す
解決策がうまくいかなければ、リストの中のほかの解決策を試しましょう。二人で解決策が見つけられなければ、助けを求めましょう。
心の傷のいやし方
どんな結婚でも傷つくことは避けられませんが、祝された夫婦関係を持とうと思うなら、傷はいやされなければなりません。
いやしにはシンプルながら、力強いプロセスがあります。
- 傷ついたことを話す
相手に傷つけられたと思ったら、相手に伝えましょう。傷つけられたことにこだわり続けたり、自己憐憫(じこれんびん)や恨みを自分の内に積もらせたりしないでください。 - 謝る
プライドがあると、「ごめんね」と言いにくいのです。謝罪とは、自分の間違った言動の責任を取ることです。ひと言「ごめんね」ということで、和解への道が開けます。 - ゆるす
ゆるすことは、結婚生活におけるいやしのための一番大切な力です。
次のようなことは、ゆるすということではありません。
- できた傷を忘れること
- 関係ないふりをすること
- パートナーの間違った、人を傷つけるような行いに向き合わないこと
ゆるすとは……
- 自分たちにされた悪いことに向き合うこと
- 心にある感情を認識すること
- パートナーへの攻撃を選択しないこと
- 自己憐憫や復しゅう心を手放すこと
ゆるすとは、第一に選択であり、感情ではありません。
- ゆるすことはプロセスである――私たちはしばしば、(場合によっては毎日)ゆるすことを選択し続けていく必要があります。そうしていく中で、傷ついた記憶が私たちに及ぼす影響が次第に小さくなっていくのです。
この読書プランについて
夫婦のきずなは、ただなんとなく強まるものではありません。健全で、固く結ばれた、終生続く結婚生活を築くために必要な態度や価値観、習慣を発見してもらうことがこのプランの願いです。この5日間の読書プランは、『The Marriage Book』の著者であるNicky LeeとSila Lee(ニッキー・リーとサイラ・リー)ご夫妻の『The Pre-Marriage Course』をもとにしています。
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この読書プランを提供してくださったAlphaに感謝します。詳細については、こちらのウェブサイトをご参照ください。 https://themarriagecourse.org/try/the-pre-marriage-course