イエスが話された物語サンプル

仕事は大切

コナン・ドイルによって書かれた最も有名なシャーロック・ホームズの話の一つは『赤毛連合』という作品です。ある赤毛の男が高い給料でやとわれた仕事は、毎日毎日事務室に座って大英百科事典をひたすら手で書き写すというものでした。これは結局、ある犯罪者がその男を自宅から追い出し、その家の床から銀行の金庫までのトンネルを掘る目的でやらせた、意味のない労働でした。

「彼は、おのおのその能力に応じて、ひとりには五タラント、ひとりには二タラント、もうひとりには一タラントを渡し、それから旅に出かけた。五タラント預かった者は、すぐに行って、それで商売をして、さらに五タラントもうけた。同様に、二タラント預かった者も、さらに二タラントもうけた。ところが、一タラント預かった者は、出て行くと、地を掘って、その主人の金を隠した」（マタイの福音書　28章15-18節）。

あなたは自分の人生など大した意味がないと悲観することがありますか。神は、与えられた才能や能力に応じてあなたが働くことを期待しておられます。神の期待はそれ以上でも、それ以下でもないのです。神は全能ですから、私たちに働いてもらう「必要」はありません。しかし、神のご計画にそって、私たちが神のために働くことを「選ぶ」ことは、神にとって大きな喜びなのです。

主の祈りでは、「主の」御国が来ますように、「主の」御心が地でも行われますように、と祈ります。あなたの献金、奉仕の時間、神に仕えるために話す一言一句、そして天に向けられた一つひとつの祈りが、大きな価値を持っているのです。