安息日ー神のリズムに合わせて生きるサンプル

Sabbath - Living According to God's Rhythm

8日中 8日

安息日と希望

黙想

私の年下のルームメイトは、定年になるまでまだ数十年もありましたが、彼はよく半分冗談、半分本気で「定年退職が待ち遠しい」と言っていました。神様に人生を捧げたときに約束された安息と死後に待っている約束の地について思うならば、「退職万歳」という言葉で私たちの態度を定めてしまうことがあります。人生を砂漠の中の険しい道のように考えるならば、安息はとても先のことに思えるでしょう。

しかし、ヘブル人への手紙の著者は、今すぐにでも主の安息に入ることを勧めています(ヘブル4章11節)。神の民にはたしかに休息があり(ヘブル4章9節)、「それは、神が私たちに入るよう呼びかける霊的な安息を意味しています」(ヨハネス・カルバン:Johannes Calvin)。安息日の安息は、実現するものとして事前に私たちに与えられているものです。そして、安息は、約束されたものとして永遠に続けられ、さらに何倍にも増されていきます。

ヘブル4章において「安息」は、将来に約束された場所、神の民にとっては安全で栄光の地です。同時に、神が創造を終えた後の安息と、神の業を祝うことにつながる現在の状態を意味します。安息は、乳と蜜のある約束の場所であり、神の御前で共に喜び合う時間なのです。いつか私たちも神の民がカナンの地に到達したように旅の終わりに到達します。しかし、もう今のこの時から、特に今日から、この安息を味わい、神の栄光を仰ぎ見るために神に向かい、神の業を思い起こし、神に信頼を置くよう招き入れられています。後半部分は大事なところです。ヘブル人への手紙の著者は、イスラエルの民がカデシ・バルネアで約束の地に入る機会を逃したように、私たちも心を硬くすると機会を逃すと警告しています。神を信頼し、日々それを選び取ることによって、今日というこの日から神の永遠の臨在の中で真の姿を現すまで、安息日が私たちに寄り添い続けます。

私たちは、礼拝において無知であることなく、霊と真理をもって神を礼拝していきましょう。聖書を読み、神の声を聞きましょう。聖書を読み、イエスの姿を見ましょう。聖書を読み、聖霊の力を受けていこうではありませんか。

振り返り

  • 私にとって、精神的な休息とは何だろう。
  • 安息日は私の希望をどのように育むだろう。
  • 私の人生には、心を硬くさせるような面があるだろうか。

祈りのテーマ

  • 今日、神が私たちに休息を与えてくださるように祈ります。
  • 私たちの心が硬くなり、神から遠ざかっていたことに対しての赦しのために祈ります。
  • 赦しと、安息の地であり、私たちとともに永遠に過ごす場所である約束の地への道を与えてくださるという主の約束を祈ります。
  • 私たちが神に忠実でいて、次世代にとっての良い模範となり、互いを励まし合うことができるように祈ります。

祈りましょう

父なる神様、私は荒野にいたとしても、あなたを信頼します。あなたが安息の場所に導き、安全で栄光輝く臨在の中に導いてくださることを知っているからです。この希望と安息を日々受け取り、あなたの臨在の中で生きることを願います。アーメン


ミシェル・ メツナー氏(Michael Mutzner)は 世界福音同盟スイスジュネーブ国連常任委員。

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この読書プランについて

Sabbath - Living According to God's Rhythm

福音同盟祈祷週間(WOP)は欧州福音同盟が資料を提供し、世界的に、なかでもヨーロッパ全体で実施されている取り組みです。WOP 2022は、「安息日(あんそくび)」をテーマに開催されました。八日間、安息日についてのポイント(アイデンティティ、備え、休息、憐れみ、回想、喜び、寛容、希望)に注目します。この学びをとおして、神のリズムに合わせて生きる人生を発見できるよう祈ります。

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プランを提供してくださった欧州福音同盟に感謝申し上げます。さらに詳しい情報はこちらをご覧ください。 http://www.europeanea.org