安息日ー神のリズムに合わせて生きるサンプル

Sabbath - Living According to God's Rhythm

8日中 7日

安息日と寛容

黙想

私たちは皆、神聖と全能なことを渇望しています。善意に満ちた人生を望み、「完全で傷のない」社会、理想的な世界に憧れます。安息日の戒めというのは、週に1日の休日を持つこと以外の指示があります。神は選ばれた民に、永遠の神聖さがどのようなものかを予見させるために、ヨベルの年を祝うことを呼びかけています。つまり永遠の安息日を示されました。

モーセ五書と新約聖書に、神の民の間で、寛容、義、回復を持続する方法として、安息日とヨベルの年について書かれています。各部族の家族は、十分な面積の土地を所有することに頼っていました。それは、共同体のすべてのメンバーを養うためだからです。

同時に、安息日の戒めというのは、私たち個々を支えるものでもあります。働くことで私たちの日々の必要は満たされ、同時に安息日の戒めによって私たちが仕事から解放され、神を礼拝する時間を確保することが手助けされます。また安息日が私たち個々の支えとなる以上に共同体として生活することにも重点が置かれています。戒めは、神がどのようなお方であられるかを示し、私たち人間が、特にクリスチャンが共同体として生きるためにどのように造られたのかを示しているのです。コミュニティでの生活においては、私たち自身が経験した神の恵み、その象徴としての神の寛容さが表されるべきでしょう。そしてまた、神が義の神であることから、義を持って、他の人々のために役立つべきでしょう。周りの人々が尊厳をもって社会で居場所を見つけるために支援することができるように私たちの人生は回復をもたらすものとして示されるべきでしょう。現代では、支援は必ずしも土地を所有することではありませんが、その代わりに私たちは、他の人々が仕事を得て、良い生活空間を持ち、健全な社会生活が送れるようにする支援に専念することができます。

グローバル化した世界では、私たちの隣人には世界中の人々も含まれます。自分の生活によって生態系に影響を及ぼすことを考慮する責任があります。天然資源と気候を尊重し配慮することでアフリカやアジア、世界の他の国々に、生活と安息をもたらすことが可能となります。寛容には地理的な境界線は存在しないでしょう。

振り返り

  • 私は個人的に、他の人々の寛容、義、または回復を経験したことがあるだろうか。
  • 人々が寛容であり、不正と戦い、他者の尊厳を回復するために手助けをする姿から、神について何を学ぶだろうか。
  • 社会に義を表す機会としてどのように安息日の戒め(休息以外)を用いることができるだろうか。
  • 私の生活の中で、どのような新しい方法で寛容を実践することができるだろうか。

祈りのテーマ

  • 多大な不正を経験する人々のために祈ります。
  • 尊厳のある生活を望んでいる社会の片隅にいる人々のために祈ります。
  • 教会が神の寛容と義を表すことができるように祈ります。
  • 主よ、私が日々の生活の中で、あなたの義と寛容をどのように分かち合うことができるかを示してください。

祈りましょう

天の父よ、私たちにあなたの計り知れない寛容を示してくださり感謝します。その寛容とは、あなたが私たちに御子を与え、犠牲にされたことに尽きるでしょう。御子の地上での生活を通してあなたの恵みと義を示してくださっただけでなく、十字架上で死に、イースターに復活することによって、私たちがあなたの恵みと義を受けることを可能にしてくださいました。

寛容と義に満ちた人生を送るために、聖霊を通して私たちに知恵と力を与えてください。そして、私たちはあなたに似せて造られているので、あなたの創造物を大切にすることができるように助けてください。回復を必要としている人々を見ることができる目を私たちに与えてください。今日、あなたの愛が流れる通り道となれますように。アーメン


マーク・ヨースト氏(Marc Jost)は スイスにあるドイツ語圏のスイス同盟教会事務局長。

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この読書プランについて

Sabbath - Living According to God's Rhythm

福音同盟祈祷週間(WOP)は欧州福音同盟が資料を提供し、世界的に、なかでもヨーロッパ全体で実施されている取り組みです。WOP 2022は、「安息日(あんそくび)」をテーマに開催されました。八日間、安息日についてのポイント(アイデンティティ、備え、休息、憐れみ、回想、喜び、寛容、希望)に注目します。この学びをとおして、神のリズムに合わせて生きる人生を発見できるよう祈ります。

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プランを提供してくださった欧州福音同盟に感謝申し上げます。さらに詳しい情報はこちらをご覧ください。 http://www.europeanea.org