聖書は生きているサンプル

聖書は生きている

7日中 4日

聖書は私たちの力

違う国の人に、自分は「意味不明な言語を話す民族」出身だと自己紹介することを想像してみてください。「ポポルカ」というのはたわ言、ちんぷんかんぷんという意味で、メキシコのベラクルスの先住民族とその言語のことを指していることがしばしばあります。

今日に至るまで、「ポポルカ」はその言語を話すその地域の住民、およそ35,500人の呼称としていまだに使われています。しかし、その人たち自身は彼らの言葉を「ヌンタジイ(Nuntajɨ̱yi)」、「本当の言葉」と呼んでいるのです。

ヌンタジイ語を取り立てて重要な言語とはみなさない人もいるでしょう。しかし、自分の母語で新約聖書を読み、聴ける人にとって、言葉を造られた神にはそれが大切な言語であるとわかっています。カロリーナもその一人でした。カロリーナは新約聖書をポポルカ語に翻訳した人の孫娘にあたり、ポポルカ族の女性では初めて大学を卒業した人です。彼女は自分の言語で神の言葉を分かち合うことに尽くしてきました。今は詩篇のうちの五十篇を翻訳するチームのリーダー役をつとめています。

「スペイン語で聖書を読むと、どうも無駄な努力をしている気がします。でも自分たちの言葉で読むと、御言葉が心の奥底まで届きます。私たちの心が聖書に触れられ、感動で心が震えます。なぜなら、はっきりと理解できるからです。」

カロリーナはYouVersionコミュニティに積極的に参加している一人であり、YouVersionの聖書アプリを使って御言葉の学びをヌンタジイ語で定期的に行っています。

「聖書アプリに私たちの言語が入って、とても嬉しいです。これで、他の主だった言語と並んで、私たちの母語の存在を世界中の人に知ってもらえるのですから!私たちの言語はあまり価値のないもののように見なされがちです。でも、このアプリでは私たちの言語をとても価値あるものとしてくれていることがわかります。」

今日、時間をとって、自分の母語に翻訳された聖書があることを、神に感謝しましょう。世界中で聖書翻訳に携わっている、カロリーナやそのほか何千人もの人たちを神に感謝しましょう。このような人たちの御言葉に対する熱意のおかげで、私たちは自分の心に響く言葉で神の言葉の力を体験できるのです。そして彼らの忠実な働きのおかげで、聖書は全地のあらゆる地域に届けられ、御言葉を聞いて理解した人々のアイデンティティに変革をもたらしているのです。

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この読書プランについて

聖書は生きている

永遠の昔から、生ける神の言葉は人々の心と思いを回復させてきました。そして神は未だその働きを終えてはおられません。この7日間の特別な読書プランでは特に、いかに神が聖書を用いて歴史に働きかけておられるか、また御言葉を通して全世界の人々の人生を変えてこられたかを詳しく学びます。いのちを与え、人生を変える力に満ちた聖書、神の御言葉をほめたたえましょう。

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YouVersionによって作成、提供されたオリジナルの読書プランです。