心の中の戦場サンプル

疑念を疑え

「愛」についてのこの箇所は皆さんよく知っておられると思います。しかし、このように生きるのは簡単ではないと言わざるを得ません。子供の頃にこのような愛に触れたことはありませんし、むしろ他人を疑うように教えられました。他人の動機を信用しないようにと言われていました。

人々の動機について注意するのは賢明なことかもしれませんが、猜疑心が強すぎて人に対するネガティブな見方に陥らないように気を付けねばなりません。あまりにも疑い深すぎると、心の毒になりますし、人を愛し、受け入れるのが苦手になってしまいます。このような例があります。

礼拝の後に友人が近寄ってきて、「ドリスが君のことをどのように思っているか知ってるかい？」と言いました。そして、ドリスが言っていたことを事細かに教えてくれました。そもそも真の友人ならそのようなことを耳にいれようとするはずがありません。それなのに、疑い深くなっているので、そのまた聞きの情報を信じてしまいました。

別の日に、教会でドリスが何列か前で主を讃美していました。「なんていう偽善者だ」と思ってしまいます。

すると聖霊によって自分自身のありようについて導かれました。自分もまたドリスに対する悪い思いを抱えたまま主を讃美していると。供え物をする前に兄弟と仲直りしなさいとイエスは教えられたのではなかったかと（マタイの福音書5:24）。

イエスのこの言葉に反省させられて、彼はドリスに悪い思いを抱いていたことをあやまります。ドリスはショックを受けた様子です。その時、自分の過ちに気づきました。友人の情報を曲解していたこと、悪魔によって敬虔なこの女性に敵対させられていたことを。

疑いが人との関係や喜びを損ねてしまう例です。

疑いを捨て去るのに時間はかかりますが、神の愛を覚えれば、他人を疑う余地などないことに気づきます。

祈り―主よ、あなたがどのように愛するかを教えてくださいますから、猜疑心に打ち勝つことができます。そのことを感謝します。イエス様、私に忍耐していただき、手本を示してくださりありがとうございます。アーメン。

Joyce Mayer著『Battlefield of the Mind Devotional（心の中の戦場）』著作権©2005年 Joyce Meyer、FaithWords出版、無断複写・転載を禁ず。