Better Together−ともに歩み、ともに築くサンプル
愛は人間関係の恐れをとり除く
「あなたなんか大きらい!」
人がこう言うのは、多くの場合、人間関係の中でその人が相手をコントロールしようとしているというシグナルです。コントロールしようという気持ちの奥底には何が隠れているのでしょうか?恐れです。自分に自信がなく不安定な人は、他人をコントロールしようとするか、他人からコントロールされることに対して抵抗しようとします。不安定な気持ちにさいなまれていると、人からどう思われるかばかりを気にするあまり、人間関係が破壊され人生が立ちゆかなくなります。
人間にとって非常に悩ましいジレンマは、私たちは、誰かと親しくなりたいと強く思う反面、親しくなるのを恐れているということです。誰かと親密になりたいと心から願う反面、親密になるのが怖くてたまらないのです。
不安定だと、人と親密な関係を作る妨げになり、人間関係を崩壊させます。人間関係に恐れがあると、人と親しくなれません。不安定なために人間関係を崩壊させるなら、人間関係を築き上げるものは何でしょうか?愛です!愛こそが、人間関係を築き上げるのです。
新約聖書ヨハネの第一の手紙4章18節には、「愛には恐れがない。完全な愛は恐れをとり除く。恐れには懲らしめが伴い、かつ恐れる者には、愛が全うされていないからである。」と書いてあります。愛は、どのように働き、どのように恐れをとり除くのでしょうか?
愛は、自分に当てていた焦点を、人に当てます。私はよく、「サドルバック教会で、大勢の人に向かって話すとき、緊張しませんか?」と聞かれます。その答えは「もちろん!」です。では、どうしたら緊張から解放されるのでしょうか?私は、自分に当てていた焦点を、目の前にいる会衆の皆さんに合わせ直します。皆さんを前にしながら、自分の髪形がどう思われるかが気になっていたら、その不安に捉われているということですよね?しかし、どんなに自分が教会という家族を愛していて、いかに神に共に仕えていくかを考え始めた途端、不安は一瞬にして消え去ります。
これは、どんな人間関係においても同じです。他人に焦点を当てることが、あなたの人生から恐れをとり除く力になるのです。
では、他人に焦点を当てる力は、どうしたら見つかるのでしょうか?それは、あなたをどれほど神が愛しておられるのか、気付くことです。神があなたをどれほど愛しておられるのか理解し始めたその瞬間から、あなたはもう自分の実力を証明しようと躍起にならなくてもよくなります。他人に自分をよく見せようと人生を送る必要はなくなるのです。神があなたを愛しておられることを知っているからです。
そのような生き方が、どんなに自由で喜びに満ちたものであるか知っていますか?あなたのアイデンティティと価値は、人からどう見られるかとは無関係です。キリストとの関係が安定していれば、他人の期待に応えなければというプレッシャーから解放されます。神の愛によって自分を縛っていたものから解放され、恐れることなく人を愛せるようになるのです。
この読書プランについて
神が望んでおられるような人になり、この地上であなたに与えられた目的を達成するためには、仲間の助けが不可欠です。私たちはお互いを必要とし、キリストの御体(みからだ)においてお互いに属しているのです!この読書プランでは、人との関わりを通して歩む人生のあり方を、リック・ウォレン牧師がひも解いてくれます。
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