新しい年、新しくされる恵みサンプル
「永遠が神の御計画だとすれば、今このとき、この瞬間の必要と欲求に合わせて、あなたの人生にしり込みするのは無意味です。」
永遠について疑うのをやめましょう。聖書は私たちを大きな視野で人生をとらえるように、私たちを導いてくれます。世界のはじまり、天地創造から永遠へと続く何千年にわたる「時」を考えてみますと、心が柔軟になってきます。聖書は、私たちが一瞬のために生きているのではないことをシンプルに伝えてくれます。聖書は、あなたの考え、願望、言葉、行動をしり込みさせたり、自然と湧き上がる考えや感情を常に把握させたりすることはありません。あなたの考えは、その瞬間、とても重要であるかのように思えます。その瞬間、自分の感情が実際よりも信頼できるように思えるかもしれません。また、その瞬間、あなたの必要は、真実の必要よりも重要に思えるかもしれません。私たちは、はじまりとおわりにつながる命を生きることを目指しています。そのように生きるよう、造られたからです。なぜなら、はじめでありおわりであるが神が、関係をもつように私たちを造られたからです。
永遠を視野にいれつつ生きるのは難しいことです。人生は短く、一瞬一瞬の連なりです。人生で最も重要なことは、道路の渋滞を避けることや、言い争いに勝つこと、異性からの人気を得て満足することなどではないかと思うときもあります。人生とは、新しい靴を買うことや十分後の食事によって、幸せや満足感が得られる瞬間の連続ではないかと思うときもあります。そして、私たちが何者で、神がどのような御方であるか、このすべてこそが、その瞬間の思考、感情、必要に駆られて、縮んでしまう瞬間があります。神の御計画のうちで、私たちは自分を見失い、迷子になるときもあります。どちらへ、どこへ行ったらよいのか分からないときもあり、神を忘れてしまうときもあります。
神は、私たちに、これらがすべてではないこと、私たちがキリスト・イエスにおいて永遠の命をもって新しくさらに造りかえらえることを覚えていてほしいと願っておられます。神は私たちに一瞬の輝きのために生きることがないようにと、語りかけます。「あなたがたは自分のために、虫が食い、さびがつき、また、盗人らが押し入って盗み出すような地上に、宝をたくわえてはならない。むしろ自分のため、虫も食わず、さびもつかず、また、盗人らが押し入って盗み出すこともない天に、宝をたくわえなさい。」(マタイ6:19-20)
どうぞ思い巡らしてみてください。神が用意されている、あなたのための永遠の居場所があるならば、そこに行くために必要な恵みはすべて神が用意してくださることを。そうでなければ、あなたはそこにたどり着けないでしょう。私たちの気まぐれで、落ち着かない心のために、恵みはあります。自己中心的で、何に焦点を当てればよいのか分からなくても、そこには救いがあります。なぜなら、永遠なる神は、永遠の恵みをあなたに与え、だからこそ、私たちは永遠のうちに生きてゆけるからです。
この読書プランについて
この十五日間の読書プランを通し、ポール・デービッド・トリップ(Paul David Tripp)が、あなたにそそがれる神の恵み―この恵みは絶対に古びないという真実―を思い起こさせてくれます。より良い人間になろうと「行動」したり、モチベーションを刺激する格言があったとしても、あなたを新しくするには足りないのです。神の正しさに信頼し、神の恵みに頼り、神の栄光のためにと、一日一日を生きていきましょう。
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