講解 ヘブル人への手紙 ― トニー・エバンスサンプル

Tony Evans Teaches On Hebrews

5日中 2日

神の贖(あがな)いの計画(レイアウェイ)をご存じですか? レイアウェイとは、商品の売り手がその商品を顧客のために取り置きし、顧客が商品の代金を全額支払うまで保持するという契約です。少しずつ支払い続け、代金の全額を払うまで続けます。しかし、時には全額を支払えず、商品が手に入らないこともあります。

旧約聖書の贖罪(しょくざい)の日には、見過ごされがちな重要な事実があります。祭司が人々の罪を贖うために動物をいけにえとしてささげるとき、至聖所には座る場所がなかったのです。幕屋の説明には椅子が存在しません。祭司が座る場所はどこにもありませんでした。なぜでしょうか? 仕事が決して終わらないからです。罪を贖う作業を繰り返し続ける必要があったのです。これが、神のレイアウェイの計画、つまり神によって用意された贖いの道でした。祭司は、一度にすべてを償うことができないほど、多くの贖罪を至る所で求められました。旧約聖書には、罪に対する永遠の解決策がなかったのです。

ヘブル人への手紙は冒頭から、イエス・キリストとその唯一無二の存在に焦点を当て、信徒に対して「あきらめてはいけない」と励まします。イエスが万物の相続者であり、神の創造の力、神を完璧に体現した方であり、いのちの源、そして罪に対する完全な贖いとして存在する方であることがわかります。イエスが十字架で死なれたとき、天において椅子に座られました。これは、祭司の贖いとは異なり、この贖いが二度と繰り返される必要がなかったからです。それは一度きりで、完全なものでした。別の箇所を紹介しましょう。ヨハネによる福音書では、イエスの最後の言葉が「テテレスタイ(Tetelestai)」、つまり「すべてが終った」であったと記されています。なぜイエスはそう言われたのでしょうか? それは、負債が完全に支払われ、私たちの救いが確かなものとなったからです。

イエスの最後の言葉は、あなたにどんな励ましを与えてくれますか?

1 3

この読書プランについて

Tony Evans Teaches On Hebrews

この 5 日間の読書プランでは、トニー・エバンス博士があなたと一緒にヘブル人への手紙の最初の部分 (1章1節 〜 3章6節) を旅して、「イエス・至高の人」について共に考えます。ヘブル人への手紙は、信者に決して諦めないようにと励ますために書かれました。もしあなたが信仰の旅の途中でがっかりした経験をお持ちなら、ヘブル人への手紙を読んで励ましと希望を見つけ、信仰のレースを最後まで力強く走り切ることができるようにしましょう。

More

この読書プランを提供してくださったThe Urban Alternative (トニー・エバンス) に感謝します。詳細については次のウェブサイトをご覧ください。 https://go.tonyevans.org/unleashing-the-power-of-the-word