エレミヤ書 6:13-30
エレミヤ書 6:13-30 Japanese: 聖書 口語訳 (口語訳)
「それは彼らが、小さい者から大きい者まで、 みな不正な利をむさぼり、 また預言者から祭司にいたるまで、 みな偽りを行っているからだ。 彼らは、手軽にわたしの民の傷をいやし、 平安がないのに『平安、平安』と言っている。 彼らは憎むべきことをして、恥じたであろうか。 すこしも恥ずかしいとは思わず、 また恥じることを知らなかった。 それゆえ彼らは倒れる者と共に倒れる。 わたしが彼らを罰するとき、 彼らは倒れる」と主は言われる。 主はこう言われる、 「あなたがたはわかれ道に立って、よく見、 いにしえの道につき、 良い道がどれかを尋ねて、その道に歩み、 そしてあなたがたの魂のために、安息を得よ。 しかし彼らは答えて、 『われわれはその道に歩まない』と言った。 わたしはあなたがたの上に見張びとを立て、 『ラッパの音に気をつけよ』と言った。 しかし彼らは答えて、 『われわれは気をつけることはしない』と言った。 それゆえ国々の民よ、聞け。 会衆よ、彼らにどのようなことが起るかを知れ。 地よ、聞け。見よ、わたしはこの民に災をくだす。 それは彼らのたくらみの実である。 彼らがわたしの言葉に気をつけず、 わたしのおきてを捨てたからである。 シバから、わたしの所に乳香が来、 遠い国から、菖蒲が来るのはなんのためか。 あなたがたの燔祭はわたしには喜ばしくなく、 あなたがたの犠牲もうれしくはない。 それゆえ主はこう言われる、 『見よ、わたしはこの民の前につまずく石を置く、 人々は父も子も共にそれにつまずき、 隣り人もその友も滅びる』」。 主はこう言われる、 「見よ、民が北の国から来る、 大いなる国民が地の果から興る。 彼らは弓とやりをとる。 彼らは残忍で、あわれみがなく、 海のような響きを立てる。 シオンの娘よ、彼らは馬に乗り、 いくさ人のように身をよろって、 あなたを攻める」。 われわれはそのうわさを聞いて、 手は弱り、子を産む女に臨むような 悩みと苦しみとに捕えられた。 畑に出てはならない、 また道を歩いてはならない。 敵はつるぎを持ち、恐れが四方にあるからだ。 わが民の娘よ、荒布を身にまとい、 灰の中にまろび、 ひとり子を失った時のように、悲しみ、いたく嘆け。 滅ぼす者が、にわかにわれわれを襲うからだ。 「わたしはあなたを民のうちに立てて、 ためす者、試みる者とした。 あなたが彼らの道を知り、 それをためすことができるようにするためである。 彼らはみな、強情な反逆者であって、 歩きまわって人をそしる。 彼らは青銅や鉄であって、みな卑しいことを行う。 ふいごは激しく吹き、 鉛は火にとけて尽き、 精錬はいたずらに進む。 悪しき者がまだ除かれないからである。 主が彼らを捨てられたので、 彼らは捨てられた銀と呼ばれる」。
エレミヤ書 6:13-30 Colloquial Japanese (1955) (JA1955)
「それは彼らが、小さい者から大きい者まで、みな不正な利をむさぼり、また預言者から祭司にいたるまで、みな偽りを行っているからだ。 彼らは、手軽にわたしの民の傷をいやし、平安がないのに『平安、平安』と言っている。 彼らは憎むべきことをして、恥じたであろうか。すこしも恥ずかしいとは思わず、また恥じることを知らなかった。それゆえ彼らは倒れる者と共に倒れる。わたしが彼らを罰するとき、彼らは倒れる」と主は言われる。 主はこう言われる、「あなたがたはわかれ道に立って、よく見、いにしえの道につき、良い道がどれかを尋ねて、その道に歩み、そしてあなたがたの魂のために、安息を得よ。しかし彼らは答えて、『われわれはその道に歩まない』と言った。 わたしはあなたがたの上に見張びとを立て、『ラッパの音に気をつけよ』と言った。しかし彼らは答えて、『われわれは気をつけることはしない』と言った。 それゆえ国々の民よ、聞け。会衆よ、彼らにどのようなことが起るかを知れ。 地よ、聞け。見よ、わたしはこの民に災をくだす。それは彼らのたくらみの実である。彼らがわたしの言葉に気をつけず、わたしのおきてを捨てたからである。 シバから、わたしの所に乳香が来、遠い国から、菖蒲が来るのはなんのためか。あなたがたの燔祭はわたしには喜ばしくなく、あなたがたの犠牲もうれしくはない。 それゆえ主はこう言われる、『見よ、わたしはこの民の前につまずく石を置く、人々は父も子も共にそれにつまずき、隣り人もその友も滅びる』」。 主はこう言われる、「見よ、民が北の国から来る、大いなる国民が地の果から興る。 彼らは弓とやりをとる。彼らは残忍で、あわれみがなく、海のような響きを立てる。シオンの娘よ、彼らは馬に乗り、いくさ人のように身をよろって、あなたを攻める」。 われわれはそのうわさを聞いて、手は弱り、子を産む女に臨むような悩みと苦しみとに捕えられた。 畑に出てはならない、また道を歩いてはならない。敵はつるぎを持ち、恐れが四方にあるからだ。 わが民の娘よ、荒布を身にまとい、灰の中にまろび、ひとり子を失った時のように、悲しみ、いたく嘆け。滅ぼす者が、にわかにわれわれを襲うからだ。 「わたしはあなたを民のうちに立てて、ためす者、試みる者とした。あなたが彼らの道を知り、それをためすことができるようにするためである。 彼らはみな、強情な反逆者であって、歩きまわって人をそしる。彼らは青銅や鉄であって、みな卑しいことを行う。 ふいごは激しく吹き、鉛は火にとけて尽き、精錬はいたずらに進む。悪しき者がまだ除かれないからである。 主が彼らを捨てられたので、彼らは捨てられた銀と呼ばれる」。
エレミヤ書 6:13-30 リビングバイブル (JCB)
彼らは、最も身分の低い者から最も高い者まで、 詐欺師で大うそつきだ。預言者や祭司も同様だ。 傷などないと言ったとしても、 それで傷が治るわけではない。 祭司と預言者は、戦争が起きているのに、 平和だと言いはっている。 わたしの民は、偶像を拝んで、 恥ずかしいと思ったことがあるだろうか。 いや、顔を赤らめさえしなかった。 それで、彼らは死人の間に転がり、 わたしの憤りによって死ぬ。」 ところが、それでもなお主はあなたがたに訴えます。 「ずっと昔おまえたちが歩いていた、 神を恐れる幸いな道を探し出し、その道を歩きなさい。 そうすれば、たましいに安らぎがくる。 だがおまえたちは、 『いや、その道は通りたくない』と答える。 わたしは見張りを立て、『ラッパの音に注意しなさい。 危険が近づいた合図だ』と警告した。 だがおまえたちは、 『そんなものに注意する必要などない』と言い返した。 だから、今こそ宣言する。 全地よ聞け、 遠い国々もエルサレムのわたしの民も聞け。 わたしはこの民に災いをもたらす。 というより彼ら自身が災いを招いたのだ。 わたしの言うことを聞こうとしなかった罰だ。 彼らはわたしの戒めをはねつけた。 今になって、シェバの香り高い香を わたしの前でたいても、何の役にも立たない。 高価な香はしまっておきなさい。 おまえたちの供え物を受け入れるわけにはいかない。 それらのものは、 もはやわたしにとって良い香りとはならない。 わたしは彼らの道につまずきの石を置く。 父や子はつまずき、隣人や友人も共に倒れる。 北から攻めて来る軍隊を見なさい。 それは、おまえたちに襲いかかる強国だ。 彼らは血も涙もない残忍な民で、 完全武装し、馬にまたがっている。 この軍隊のざわめきは、海のとどろきに似ている。」 私たちはこの軍隊のうわさを聞いて、 恐怖に取りつかれ、意気消沈しました。 産みの苦しみをする女のような恐怖と苦痛が、 私たちを捕らえました。 畑に出てはいけません。道を歩いてもいけません。 どこもかしこも敵だらけで、 人を見たら殺そうと待ちかまえているからです。 私たちは、曲がり角に来るたびに、びくびくします。 ユダの誇りであるエルサレムよ。 喪服を身にまとい、灰の中に座り、 ひとり子を亡くしたときのように激しく泣きなさい。 何もかも滅ぼす軍隊が、 あっという間に攻めかかるからです。 「エレミヤよ。 わたしはおまえを金属を試す器具にした。 おまえがわたしの民を試して、 彼らの価値を調べるためだ。 彼らの言うことに耳を傾け、 彼らがすることに目を留めよ。 彼らは最悪の反逆者で、 口から出るのは神に逆らうことばだけだ。 真鍮のようにあつかましく、鉄のように堅くて残忍だ。 ふいごで勢いよく吹き、火の温度を上げても、 彼らを精錬することはできない。 彼らの内にはもともと、純粋なものなど少しもない。 だから、どんなに時間をかけて精錬してもむだだ。 彼らには、かすしかない。 どんなに火を熱くしても、 彼らを悪の道から引き離すことはできない。 わたしは彼らに、『不純で使いものにならない銀』 というレッテルを張り、捨ててしまった。」
エレミヤ書 6:13-30 Seisho Shinkyoudoyaku 聖書 新共同訳 (新共同訳)
「身分の低い者から高い者に至るまで 皆、利をむさぼり 預言者から祭司に至るまで皆、欺く。 彼らは、わが民の破滅を手軽に治療して 平和がないのに、『平和、平和』と言う。 彼らは忌むべきことをして恥をさらした。 しかも、恥ずかしいとは思わず 嘲られていることに気づかない。 それゆえ、人々が倒れるとき、彼らも倒れ わたしが彼らを罰するとき 彼らはつまずく」と主は言われる。 主はこう言われる。 「さまざまな道に立って、眺めよ。 昔からの道に問いかけてみよ どれが、幸いに至る道か、と。 その道を歩み、魂に安らぎを得よ。」 しかし、彼らは言った。 「そこを歩むことをしない」と。 わたしは、「あなたたちのために見張りを立て 耳を澄まして角笛の響きを待て」と言った。 しかし、彼らは言った。 「耳を澄まして待つことはしない」と。 「それゆえ、国々よ、聞け。 わたしが彼らにしようとすることを知れ。 この地よ、聞け。 見よ、わたしはこの民に災いをもたらす。 それは彼らのたくらみが結んだ実である。 彼らがわたしの言葉に耳を傾けず わたしの教えを拒んだからだ。 シェバから持って来た乳香や はるかな国からの香水萱が わたしにとって何の意味があろうか。 あなたたちの焼き尽くす献げ物を喜ばず いけにえをわたしは好まない。」 それゆえ、主はこう言われる。 「見よ、わたしはこの民につまずきを置く。 彼らはそれにつまずく。 父も子も共に、隣人も友も皆、滅びる。」 主はこう言われる。 「見よ、一つの民が北の国から来る。 大いなる国が地の果てから奮い立って来る。 弓と投げ槍を取り、残酷で、容赦しない。 海のとどろくような声をあげ、馬を駆り 戦いに備えて武装している。 娘シオンよ、あなたに向かって。」 我々はその知らせを聞き、手の力は抜けた。 苦しみに捕らえられ 我々は産婦のようにもだえる。 「野に出るな、道を行くな。 敵は剣を取り、恐怖が四方から迫る。 わが民の娘よ、粗布をまとい 灰を身にかぶれ。 独り子を失ったように喪に服し 苦悩に満ちた嘆きの声をあげよ。 略奪する者が、突如として我々を襲う。」 わたしはあなたをわが民の中に 金を試す者として立てた。 彼らの道を試し、知るがよい。 彼らは皆、道を外れ、中傷して歩く。 彼らは皆、青銅や鉄の滓 罠を仕掛けて人を滅ぼす者だ。 鉛はふいごで起こした火に溶ける。 彼らも火で試されたが、空しかった。 彼らの悪は取り除かれることがなかった。 捨てられた銀の滓、と彼らは呼ばれる。 主が彼らを捨てられたからだ。