祈りを教えてくださいSample

祈りの英雄たち

エリヤ

聖書をたくさん読むと、あるパターンが浮かび上がってきます。私を驚かせたのは、特に大きな危機が迫っている時に、神が何度もお使いになった戦略です。その戦略とは、ひとりの人を遣わすことです。紀元前9世紀は、霊的な衰弱と忠実な霊的指導者が不作の時代でした。その時の神の最初の計画は、エリヤを邪悪な王の元に遣わして叱責することと（これはエリヤにとってはまるで死刑宣告のようでした）、数少ない忠実な信者たちを励ますことでした。

エリヤは、アハブ王と恐ろしく異端的であったその妻イゼベルによってもたらされた、霊的な腐敗に対抗するために遣わされました。この夫婦は、自分たちの敵を簡単に殺すことで有名でした。

エリヤは、酷い干ばつと飢饉をもたらすための神の使いであったと同時に、それを終わらせる恵みの雨を降らせるための神の使いでもありました。ヤコブの手紙に以下のように書かれています。「エリヤは、私たちと同じような人でしたが、雨が降らないように祈ると、三年六か月の間、地に雨が降りませんでした。そして、再び祈ると、天は雨を降らせ、地はその実を実らせました」（ヤコブの手紙 5章17,18節）。

神のご計画と同調している時、あなたの祈りはダイナマイトのような力を持ちます。「私はひとりぼっちだ」などと、決して言わないでください。神の目からご覧になれば、一人いれば十分なのです。