世の光ーアドベントのデボーションサンプル

はじめに

OneHope会長　ロブ・ホスキンズ氏（Rob Hoskins）より

数えられないほど多くの世界中のクリスチャンが、あなたとご家族がその準備をしているように、今年のクリスマスを祝うことでしょう。

多くの方がそれぞれお気に入りの方法でこの特別な日を祝います。クリスマスキャロルを歌ったり、教会のキャンドルサービスでろうそくに灯りをつけたりすることもありますね。また他の方々は、スパイシーな食べ物を食べたり、12月25日以外の日に祝ったり、ケンタッキー・フライドチキンでチキンを予約したりするなど、その文化特有の方法で救い主の誕生日を迎えます。

このアドベントの読書プランを通して、期待しつつ兄弟姉妹と共にお祝いに参加し、遠くの国々の独特で力強い視点と伝統を学びましょう。

そのような伝統の一つがアドベントです。クリスマス前の4週間、アドベントの期間には象徴的なお祝いをしてクリスマス当日を迎えます。多くの国で行われるクリスマスのお祝いの非常に大きな意味を持つ部分です。

アドベントではよく、4週間にわたり、主日に一つのろうそくを灯し、キリストが「世の光」であることを表します。一つのろうそくが千年を意味し、合計で4千年の間、この世が救世主の来臨を待ったことを表し、特別な意味を示します。

• 第1週 — 希望 1週目の主日は紫色の「預言者のろうそく」が、イエスが来られることを告げます。
• 第2週 — 愛 2週目の主日は紫色の「ベツレヘムのろうそく」が、マリヤとヨセフのベツレヘムへの旅を表します。
• 第3週 — 喜び 3週目の主日はピンク色の「羊飼いのろうそく」が、救い主の誕生でこの世が体験した喜びを表します。
• 第4週 — 平和 4週目の主日は紫色の「御使（みつかい）のろうそく」が、ルカによる福音書2章14節で告げられた、地の上での、み心にかなう人々への平和を意味します。

このようなアドベントの内容を理解したうえで、この読書プランの折にかなった希望、愛、喜び、平和に関するメッセージを読むことで、あなたの信仰がさらに力づけられることでしょう。

それぞれのデボーションは世界のどこかでOneHopeの伝道パートナーによって書かれています。祈りのための聖句とメッセージにより、あなたとあなたの家族が全く新しい形でイエスの来臨を祝うようになるでしょう。

加えて、人生を大きく変えるような神の御言葉（みことば）を子どもたちや若い世代に届けるあなたとあなたの家族、そして、私たちの世界中の伝道活動のために、具体的な祈りの言葉も添えてあります。

私と、そして、世界中の信徒と一緒に、アドベントとイエスの誕生を共に祝ってくださることに、心から感謝します。

このクリスマスの時期に、神があなたとご家族を祝福されますように。イエスだけがもたらすことのできる、希望、愛、喜びと平和にみたされますように。

希望

揺れる灯

OneHope日本・アジア半島地域ディレクター、宇賀飛翔氏より

「わたしたちは、この望みによって救われているのである。しかし、目に見える望みは望みではない。なぜなら、現に見ている事を、どうして、なお望む人があろうか。」ローマ人への手紙8章24節

脚本家である私の義理の兄は、数年前、三人の大人の姉妹が厳しい状況にあってもお互いを励ましあう物語の脚本を書きました。

私たち家族全員は、全国紙でその脚本が取り上げられていると聞き、大喜びしました。そして、その評論を読み、さらにうれしくなりました。

「この脚本では希望が蛍のように揺れていた」

その評論はとても美しいものでした。しかし、それ以上に、希望の性質についての説得力ある見解でした。

希望は光輝くようなスポットライトではありません。むしろ、ちらつく灯のようです。地に響くような音ではなく、小さなささやきのようです。

私たちの希望は、神の御言葉（みことば）による約束の上にあります。神の栄光が、まるで水が海を覆うようにこの世を埋め尽くすという約束です。たとえ、私たちの住む世界は、光というよりも暗闇にあるように感じることが多くても、また、特に日本のように、ほとんどクリスチャンがいないところに住んでいても、約束されたことなのです。

私たちの希望の証拠はとても小さいものです。その証拠がまったく見えないことも時々あります。しかし、王の王、主の主であるイエスが、最初のクリスマスに、飼い葉おけのなかの小さな赤子としてこの世にあらわれたという事実に慰めがあります。

このクリスマスの時期に、私たちの希望の揺れる灯の美しさを大切にしましょう。そしてこの小さな灯が美しく、力強い神の御業（みわざ）の始まりであることを信じましょう。

黙想しましょう

暗闇の世界のなかで、揺れる蛍のような希望となるために、あなたは何ができますか？神は、どのような小さなことであなたを用いて、このクリスマスに大きなインパクトを与えようとなさっていますか？

祈ってください

世界中の暗闇の中で奉仕をしているOneHopeの宇賀飛翔さんやパートナーたちが、神に用いられ、力強く希望の光を照らし、信仰復興の火付け役となるように祈ってください。

日本の子どもたちが、クリスマスの希望をサンタクロースにではなく、キリストに見いだすことができるように祈ってください。この貴重な若い世代の人々とその家族を神に導くために、子どもたちがクリスマスに抱くワクワク感を、神が用いてくださるようにお願いしましょう。

日本でのクリスマスの祝い方

鉄道の駅や公園などといった公共の場で、何千もの光を使ったクリスマスイルミネーションは、とても人気のあるアトラクションです。

ケンタッキー・フライドチキンでチキンを予約！日本では一般的な習慣ですが、12月の初めから予約受付を開始し、予約なしではクリスマスにチキンセットを買い求めることができないというのは、他の国の人々には奇妙な印象を与えるかもしれません。

日本では、クリスマスは（バレンタインデーと同じように）カップルにとってのお祝いです。特に若い人たちは、家族と過ごすのではなく、デートに出かけてプレゼントを交換します。この日にデートをしない人は寂しい思いをします。

この時期の主人公はイエスではなく、サンタクロースです。実際のところ、ほとんどの日本人はイエスの誕生を祝う日であるということを知りません。それでも、クリスマスコンサートやクリスマスキャロル、教会での行事は、このお祝いの喜びをもって、福音を伝える良い機会です。

今年、OneHopeでは、クリスマス版の伝道ツール「ブック・オブ・ホープ（Book of Hope ）」を学校や教会のクリスマスパーティで配布することにしています。