魂の充電―今日の力　クレイグ・グローシェル著サンプル

息子のブッキーがよちよち歩きだったころ、ある日、玄関前でキャーキャーはしゃいでいた。「ぼくのおともだち！ぼくのおともだち！」と叫びながら、うれしそうに身を躍らせていました。

息子の指さす方向に目をやると、玄関の端に兄たちが置き忘れたと思われるおもちゃのガラガラか、アクションフィギュアのようなものが見えました。しかし近づいてよく見ると「おともだち」はシュルシュルと音を立てながら体をくねらせているではありませんか。なんとガラガラヘビの赤ちゃんだったのです！「おともだち」を追い払うため、無邪気に喜んでいるブッキーを私はあわや突き飛ばしそうになりました。

あの時のことは決して忘れません。ひとつには、かわいらしさと危険がないまぜになっていたからです。そしてもうひとつには、必要かつ大切でそれがなくては生きていけないと思われるものと私たちの関わり方をじつによく表していたからです。最初は無害に思えたものが、ふと気付いたときには人生を大きく損なうものとなっているのです。よく欲求が満たされるものを探しますが、まがい物に目を奪われ魂を傷つけられるのがオチです。

神を愛してやまないあなたの情熱に付け入る隙（すき）を与えないでください。たたかい続けましょう。自分の心の声にだまされず、神から目を離さないようにしましょう。

今日の祈り　主よ、心を満たしてくれると思うものを追い求め、結局満たされずにガッカリすることがあります。心の切実な望みを満たしてくださるのは、あなたただお一人であることを覚えることができますように。