人生の意味を知る 　パート２「溢れ出る神の慰め」

イスラエルの民はエジプトで奴隷とされ、残酷な主人たちの手によって苦しめられました。神に選ばれた民である彼らがそんな仕打ちを受けるなんて、理解できますか？ 当然、納得がいかないでしょう。しかし、神のなさり方は私たちのそれとは違いますし、神のお考えもまた違います。人間の論理や習慣に基づいて物事を理解しようとするなら、神が私たちの人生でなさることすべてを理解することなど、もちろんできません。神は、ご自分に従う者たちが困難に直面することを許されます。彼らの信仰を築くためです。しかし、それだけではありません。 神は、ご自身が感じていることを、彼らにも感じて欲しいと願っておられるのです。

聖書には、神はすべての慰めをもたらす神であり、あらゆる悩みの中で私たちを慰めてくださると書かれています。それはなぜでしょうか？ それは、神から受けたのと同じ慰めを、私たちが他の人々にも与えるためです。ユダヤ民族の物語を見れば、それが分かります。ユダヤ人の歴史を調べると、彼らは常に貧しい人々、無防備な人々、虐げられている人々に心を配ってきたことがわかります。それは、「かつてエジプトで奴隷だったとき、自分たちもそのように扱われた」からです。

心に傷を負ったことはありますか？ 身近な人に傷つけられたことはありますか？ 自分の家族に傷つけられたことはありますか？ 上司に失望させられたことはありますか？ 嘘をつかれたことはありますか？ クリスチャンだからという理由で拒絶されたことはありますか？ そう、私たちは傷つくことがあります。しかし、主は憐みの主です。人生の傷や心の傷を通して、あなたが他者に対する思いやりの心を持ち、また彼らが神に対して持つ思いに共感し、彼らに寄り添って「あなたが泣いているのを知っているよ。それは苦しいけれど、でもあきらめないで。逃げないで。友達や家族にはできない方法で、神はあなたを助けてくださるから！」と伝えらえるようにしてくださるのです。

主はすべての慰めの神です。それは、とてもうれしいことだと思いませんか？ 神があなたや私に与えてくださる慰めがあふれ出て、他の人々の元へ流れていく。それは素敵なことだとは思いませんか？

つづく