神の御心を理解するサンプル

自分の人生に対する神の御心（みこころ）が何なのか、戸惑ったことがないだろうか？ 例えば、こういう仕事に就くのでいいのか、あの大学を受験しようか、引っ越しをするべきかどうか……。

あるいは、この決断をすべきか、あの決断をすべきか。

たくさんの選択肢が目の前にある中で、あなたはただ、どれがベストなのかが知りたいのだ。そして、正しい選択ができるように、導きと御心（みこころ）を明らかにしてください、と神に願う。

誰もが経験したことがあるだろう。私たちは皆、神の御心（みこころ）を知り、正しい選択、つまりベストな選択をしたいと思うものだ。

だから、神に御心（みこころ）を尋ね、その応答としるしを待ち望む。

もしかしたら、見上げた空にメッセージが書かれていることを願ったことさえあるかもしれない。大きく、はっきりと。そんなことが起きることはまずないだろうけど。

しかし、私たちの人生に対する神の御心（みこころ）ははっきりしている。御言葉（みことば）に幾度となく書かれているのだから。

「すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって、神があなたがたに求めておられることである。」（ テサロニケ人への第一の手紙 5章18節）

「神のみこころは、あなたがたが清くなることである。すなわち、不品行を慎み、」（ テサロニケ人への第一の手紙 4章3節 ）

「善を行うことによって、愚かな人々の無知な発言を封じるのは、神の御旨なのである。」（ペテロの第一の手紙 2章15節）

「人よ、彼はさきによい事のなんであるかをあなたに告げられた。主のあなたに求められることは、ただ公義をおこない、いつくしみを愛し、へりくだってあなたの神と共に歩むことではないか。」（ミカ書 6章8節）

「あなたがたは、この世と妥協してはならない。むしろ、心を新たにすることによって、造りかえられ、何が神の御旨であるか、何が善であって、神に喜ばれ、かつ全きことであるかを、わきまえ知るべきである。」（ローマ人への手紙 12章2節）

これらすべての聖句が今のあなたの助けになるだろうか？

助けになるかもしれないし、ならないかもしれない。

これらの聖句は、どのように生きるべきかについて、かなり一般的なことを教えているように思える。でも、あなたは具体的な問題を抱えているかもしれない。

そんな具体的な状況において、ベストな選択をするために、神の御心（みこころ）が何であるのかをあなたは知りたいはずだ。

では、まず大切なことから始めよう。

神は私たちのつかの間の幸福よりも、この先ずっと続く品性に関心を持っておられる！

なぜなら、この世でのすべてのことは、私たちがどれだけキリストに似たものであるかということ以外、色あせてしまうからだ。

それを面倒に感じ、自分の人生に対する御心（みこころ）を知ることよりも、どのような選択をすべきかの答えを知りたいと思っているだろうか。もしそうなら、次のことはあなたへの愛から出た言葉だと理解した上で、ぜひ読んでほしい。

それが問題なのではないだろうか？

問題は、神の望まれる自分になることよりも、あなたが、手っ取り早く答えを得ようとすることにあるのだ。

イエスご自身がこう言われている。「まず神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて添えて与えられるであろう。」

私たちが何を選択すべきか、あるいは神の御心（みこころ）は何なのか、こうした心配に対する答えは「すべて」、神の時に応じて、添えて与えられるのだ。

主の祈りはこうだ。「御国がきますように。みこころが天に行われるとおり、地にも行われますように。」

「私の国がきますように。あるいは私の思いが行われますように。」ではないのだ。

神の御心（みこころ）は、私たちがもっと神に似たものとなることであって、それ以上のものはない。そのことにおいて、私たちが神を信頼すれば、あとは神が取り計らってくださるのだ。

さて、あなたは自分の人生に対する具体的な御心（みこころ）が何なのか、その答えを探していたかもしれないが、ご心配なく―それについては明日お話ししよう。

しかし今は、これだけは知っておいてほしい。神はあなたを愛しているということを。これはとても大切な真理だ。なぜなら、神があなたを愛しているということは、あなたに一番よいものを与えたいと望んでおられるということだからだ。神は、あなたが最高の自分になることを望んでおられる。自分の力だけに頼るのではなく、神に造りかえてもらうことで最高の自分になることを。