驚くべき賛美のチカラ ― 詩篇に学ぶ5日間サンプル

賛美によって、待つ者は強められる

詩篇の作者であるダビデは、彼が王となる約束を神が果たされるまで、長い間待たなければなりませんでした。待っている間には、自分を殺そうとたくらむサウロ王から身を守るため、隠れていたときもありました。この間、ダビデは神に対する信仰心を捨てるどころか、さらに深く、強く神を信じました。あるとき、ダビデはこのように神への賛美を言葉にしました。「わたしは朝ごとにあなたのためにいけにえを備えて待ち望みます」（詩篇 5:3）。この「待ち望みます」という言い回しは、揺るぎない希望を表しています。自分の気持ちをごまかそうとしたのではありません。詩篇5編のその前の部分では「わたしの言葉に耳を傾け、わたしの嘆きに、み心をとめてください」とダビデは思いを込めて神にうったえています（詩篇 5:1）。しかし、心のすべてを神に注ぎ出したあとは、神はきっとこたえてくださるのだと、心は賛美へ向きを変えているのです。賛美するにつれて、聖霊は確固とした希望をもってダビデの心を強められました。これこそが驚くべき賛美のチカラです。

あなたも、神が祈りにこたえてくださるのを待つ間、この流れを意識してみましょう。ありのままの正直な気持ちを神にさらけ出し、次に神を賛美することに心の向きを変えるのです。神は祈りにこたえると約束してくださっていますから、きっとこたえてくださいます。神は聖い（きよい）お方、約束を守るお方です。神が沈黙しておられると感じるときも賛美を続ければ、聖霊が揺るぎない希望をもってあなたの心を強めてくださることでしょう。

セラ――立ち止まって思い巡らす　人生のどんな場面で突破口がほしいと待ち望んでいるでしょうか？神の御性質を賛美することによって、待っているあなたの希望はどのように強められるでしょうか？

賛美の祈り「主なる神様、あなたが良いお方であること、そして聖なるお方であることを賛美します。神様、あなたはいつでも約束を守られるお方です。私がこたえを求めるとき、あなたがこたえると約束してくださっていることを感謝します（マタイの福音書 7:7）。いつでも私の声を聞かれているあなたを、約束を守ってくださるあなたを、賛美します（詩篇 5:3、コリント人への第二の手紙 1:20）。あなたを賛美するにつれて、心にいっぱいになっていく、この揺るぎない希望を感謝します。」

詩篇5編3節、 「主よ、朝ごとにあなたはわたしの声を聞かれます。わたしは朝ごとにあなたのためにいけにえを備えて待ち望みます。」