聖なる感情―様々な挑戦への聖書に根ざした反応とはサンプル

神様にとって居心地が良い場所があるとすれば、それは私たちの賛美の中です。神様を信じる者が賛美する時、神様はそこに腰を下ろして、くつろがれるのです。逆に言うなら、怒りを爆発させたり、怒鳴り散らしたり、天国に向かって非難の言葉を浴びせる時、そこは神様にとって居心地の悪い場所となるのです。私たちの心は神様が住まわれる場所であり、主の住む場所としてどんな環境を作るのか、細心の注意を払わなければなりません。人生の色々な場面で、主は私が置かれた状況を変えることよりも、私の心に関心を示しておられると何度も学びました。日々よりいっそうイエス様のようになることこそが私の願いなので、私も自分が置かれた状況よりも、心の中がどうなっているかに祈りを込めて注意を払う必要があります。私たちは自分を取り巻く状況を変えてくださいと神様にお願いしますが、神様はその状況が私たちを変えることを望まれておられるのです。

神様を信じる者として、心の痛みや期待通りでない状況に目を注ぐのか、どんなに辛くても神様をあがめるのか、その選択は私たち次第です。私たちが仕える主についてよりも、自分の不幸や苦悩について語る人がいます。何を語るかによって、意識的にせよ無意識にせよ何を選択したかが自然と伝わってきます。

神様に仕えることを選び、歴史に多大なる影響を与えた聖書の登場人物達について考えると、失望に直面したことがない人物などいません。エステルは孤児で、独り身の叔父に育てられましたが、ユダヤ民族を救うために神様は彼女を用いられました。ヨセフは兄弟たちから笑いものにされ、奴隷として売られましたが、エジプトで副司令官にまで出世し、故郷の人々を深刻な食糧不足から救う手立てを考え出しました。ダニエルは生まれ育った場所から連れ去られ、空腹で獰猛なライオンのいる穴に投げ込まれましたが、神様はバビロンに正義をもたらす者として彼を用いました。神様はまだあなたを必要としておられ、勝利の瞬間まで神の子達と共におられます。失望には、神様の約束を打ち砕く力はありません。それどころか、そのお陰で神様に用いられるための場所に辿り着くことができたのかもしれません。