イエスのように愛するサンプル

愛しにくい人を愛する

教会の基準に照らせば、私はかなり優秀でした。「罪人を愛し罪を憎む」ことを実践していました。ところが、この決まり文句を本当の意味で実行しなければならない日が訪れたのです。私はひどい裏切りにあい、人生のどん底に真っ逆さまに落ちてしまいました。私の選択肢は二つ。その人とかかわりをもたないように離れてしまうか、私が受けている苦痛をちっとも気にしない、この先それを後悔もしなければ解決しようとも思わない人を愛するか、でした。

私は知恵を見いだそうと懸命に神を尋ね求めました。どうすればいいのだろう？この瞬間、神はあることを私に明らかにされました。それは、私を裏切った相手の心でした。「傷ついた人は人を傷つける」とよく言われていることが、まさにここで起こっていたのです。この人はひどく混乱していました。残念なことに、彼はその状態にどう対処すべきかも、気持ちのやり場もわからなかったので、私にぶつけてきた、というわけだったのです。

私たちが他者の行動よりも心に注目し始めるとき、面白いことが起こります。私たちはイエス様のようにあわれみ深くなります。いきなり、問題は「私」でも、「私がどう傷ついたか」でもなくなり、「痛みのなかにある彼らをどのように愛するか」になります。

山上の垂訓の力強い教えでイエス様が言われていることはこういうことなのだと、私は信じています。自分たちに親切な人を愛するのはなんと簡単なことでしょう。信者でなくてもそうします。おそらく、最も愛を必要としているのはそのような人ではありません。本当は、裏切る同僚や、うそをつく配偶者、反抗的な十代の若者、ランチのときのひどい店員なのかもしれません。「イエスのように愛する」という旅路をたどることで、人生が変わります。永遠を念頭に置いた愛です。リスクはありますが、負う価値はあります！

シャノン・モリソン
Life.Church オクラホマ州サウスオクラホマシティ