危険な祈りサンプル

Dangerous Prayers

7日中 3日

私を探ってください

今までにないやり方で祈る勇気はありますか?

心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、そしてあなたの全存在を尽くして、祈る勇気はありますか?あなたが危険を顧みず祈り始めることで、あなたの人生に、またあなたを取り巻く人々の生活に、一体どんな変化が起こるのでしょう?

あなたにその変化を知る勇気は、ありますか?

サウル王は、無実のダビデを反逆罪に問い、全軍をあげてダビデの後を追い、何度もその命を取ろうとねらいました。ダビデには、心を尽くして神に喜ばれる者でありたいという思いがありました。ダビデは、王を守り、王に敬意を表するべく、サウル王の怒りに立ち向かいました。しかし、それでも自分の動機がいつも完全に清いわけではないことを知ったダビデは、神の前にその心を明け渡します。そして、今まで誰も祈ったことのないあの最もかざらない、自分の弱さをさらけ出す、危険な祈りをささげたのです。自分の全存在をもって神をたたえたいという思いから、ダビデは祈りました。「神よ、どうか、わたしを探って、わが心を知り、わたしを試みて、わがもろもろの思いを知ってください。わたしに悪しき道のあるかないかを見て、わたしをとこしえの道に導いてください。」‭‭(詩篇‬ ‭139:23-24)

この祈りは、祈るのが難しいだけではありません。その通りに生き抜くのが大変なのです。なぜなら、たとえこう祈る勇気があっても、その後神がお示しになる通りに生きるためには、さらなる勇気を出す必要があるからです。ですから、本気でない人はこのように祈らない方がよいのです。

先に言っておくと、この祈りは、あなたの罪を明るみに出す可能性を秘めています。あなたを正し、人生を軌道修正する可能性を、自分に対する見方を変え、人からの見られ方を変える可能性を、秘めているのです。

もしかするとあなたはまだ、そんなに大げさなことではないと考えているかもしれません。また、どうして神に心を探ってくださいと願う必要があるのか、どのみち神は心の中をすべて知っておられるのに、と思っているかもしれません。自分も自分のことを分かっているし、と。

神はもちろん心の中を知っておられます。ではなぜ分かりきったことを願わなければならないのでしょうか?

ここが難しいところなのです。一見、私たちは自分の心ぐらい分かっているように思えますよね?「自分の動機は承知している。何が一番大切かも、なぜ自分がこの行動をしているのかも、分かっている。」それに加えて、自分にこう言い聞かせているかもしれません。「私は良い心を持ち合わせている。人を傷つけようなんて思っていない。正しいことをしたいと思っている。良い心の人間だ。それに、私は祈っているじゃないか?」

しかし、みことばは実に正反対のことを明らかにします。初めて聞く人にはショックかもしれませんが、私たちはエレミヤから、ある真実を告げられるのです。エレミヤは、レビ族の祭司の息子で、紀元前650年頃に生まれました。ヨシヤ王の治世、神はみことばをイスラエルと国々に伝えるために、この若い預言者を立てられます。エレミヤはきっぱりと告げます。あなたは、(私も、また誰もがそうですが)良い心を持ってはいない、と。また、良い心でないばかりか、あらゆる点で邪悪であり、罪に満ちているというのです。この預言者は言いました。「心はよろずの物よりも偽るもので、はなはだしく悪に染まっている。だれがこれを、よく知ることができようか。」(エレミヤ書‬ ‭17:9‬)

キリストなしには、心には偽りがあります。イエスに近づけば近づくほど、私たちは、自分の至らないところや、プライドや、自己中心や、情欲や、この世のものへの依存や、批判的な性質と、向き合わなくてはならなくなります。

危険を顧みない祈りをささげることは、神との交わりの道すじを開くことにつながります。ただ神があなたの「ために」何かをしてくださるようにと願うのではなく、あなたの「内」に何があるかを明らかにしてくださいと願いましょう。この神との真実なひとときによって、あなたの内面にすぐに変化が起きるわけではないかもしれません。それでもきっと、あなたが霊的に何を必要としているかに気づかせ、人生を軌道修正してくれることでしょう。

だからこそ、このダビデの祈りは、とんでもなく危険な祈りだと言えるのです。

「主よ、私の心を探ってください。」

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この読書プランについて

Dangerous Prayers

安全第一の信仰生活に、うんざりしてはいませんか?恐れと向き合い、信仰を築きあげ、秘めた可能性を解き放つ準備はできていますか?Life.Churchの牧師であるクレイグ・グローシェル氏(Craig Groeschel)の書籍、『Dangerous Prayers』から抜粋されたこの7日間の読書プランを通し、あえて危険を顧みず祈ることについて学びます。なぜなら、イエスに従うということは、安全な生き方をすることではないからです。

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この読書プランを提供して下さったLife.Churchに感謝します。この出版元についての詳細は以下のリンクからご覧いただけます。https://www.craiggroeschel.com/