新しい年、新しくされる恵みサンプル
「今日という日、何があったとしても、落ち込まないでください。「もしもこんなことが起こったら」や「あの時、ああしていれば」といった気持ちは、あなたを愛しすべてを御支配される方の御手にゆだねられるのです。」
あなたがある程度、聖書のリテラシーや神学的知識を身につけたクリスチャンであったとしても、確実に言えることがひとつあります。それは、神はあなたを混乱させる、ということです。あなたの神学は、あなたの経験を少し広げるにすぎません。十戒、原則、そして御言葉の学びは人生を理解するにすぎません。今、何が起こっているのだろうか、という瞬間があります。実際、あなたは、善であると宣言された神が、あなたに与えられた人生の中で、善であるように見えない瞬間に直面するでしょう。いやそれは善どころか、まったく対局の酷いとしか言えないような瞬間です。
もしあなたの信仰が、あなたの過去、現在、未来を完全に理解する能力だとしたら、あなたの混乱のひとつひとつが、あなたの信仰をぐらつかせてゆくでしょう。しかし、現実には、あなたに残された選択肢は二つだけではありません。一つ目はすべてを理解し平穏に過ごすか、二つ目はほとんど理解できないで不安に苛まされるか。そして、三つ目の選択肢があります。それは本当の聖書信仰の道です。聖書はあなたの「もしも……なら」や、「……でなければ」といった思いを、愛をもって扱ってくださる神のもとへ持って行くとき、まことの平和が見つかると告げています。イザヤはこれらの慰めの言葉を、うまく捉えています。「あなたは全き平安をもってこころざしの堅固なものを守られる。彼はあなたに信頼しているからである。」(イザヤ26:3)
真実なこと、確かなこと、永遠の平安、環境によって変化しない平和、すべての構成要素を理解するまで、あなたの人生がばらばらということはありません。神は、あなたのためにも、また神の御栄光のためにも、その一部を神秘で覆い隠されています。あなたがすべてを理解することは決してないでしょう。ですから、平和は信頼の中に見つかります。あなたからその平和を盗もうとするすべての物事に気をつけてください。そしてすべてを御支配される神を信頼することが大切です。神はご存じです。神は理解されています。神は混沌としているように見えるものを御支配されています。神は決して驚かれません。神は決して混乱しません。神は決して心配しません。また眠れない夜を過ごされることもありません。神は休むためにその手を止める必要はなく、手が足りなくて忙しくなることもなければ、不平等なこともされません。
どうぞ幾たびでも、神の知恵と愛に満ちた御支配を思い起こしてください。それは、あなたの人生がすぐに意味を成すものにするからではなく、人生がまったく意味を成さないように見えるときに、私たちみなすべてがいつか直面する瞬間に、安息と平安を与えるからです。
この読書プランについて
この十五日間の読書プランを通し、ポール・デービッド・トリップ(Paul David Tripp)が、あなたにそそがれる神の恵み―この恵みは絶対に古びないという真実―を思い起こさせてくれます。より良い人間になろうと「行動」したり、モチベーションを刺激する格言があったとしても、あなたを新しくするには足りないのです。神の正しさに信頼し、神の恵みに頼り、神の栄光のためにと、一日一日を生きていきましょう。
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