キリスト降誕の光景サンプル
キリスト降誕の場面は、イエスの母マリヤという最も大切な人物を抜きにしては考えられません。この素晴らしい10代の少女を通して、神の御子は、いつか十字架上での自らの死によって救い出すことになる、不完全なこの世へと入っていくことになったのです。
しかし、神のご計画はマリヤ自身が思い描いていた計画とはまったく違いました。実際、御使(天使)ガブリエルから赤ちゃんが生まれるという知らせを受けた日、マリヤはもっと違う自分の人生を想像していたにちがいありません。その計画は、婚約者であるヨセフと結婚して家庭を築くことでした。それに、まだ処女だったマリヤがどうやって子どもを産めるというのでしょうか?
マリヤには赤ちゃんを産むことなど不可能に思えましたが、ガブリエルは、神は不可能を可能になさるお方であること、そして、マリヤは聖霊によって妊娠し、産まれてくる赤ちゃんは神の子と呼ばれることを説明したのです。
マリヤは、神が自分のために用意してくださったご計画と、自分自身が思い描いていた計画とを照らし合わせてしっかりと考えてみました。そして御使に言いました。「わたしは主のはしためです。お言葉どおりこの身に成りますように」。なんと素晴らしいことでしょう。
マリヤは、喜んで自分の計画や願いを捨てて、神のお召しに従ったのです。それが、未婚の母である身を恥じることになっても、ヨセフが信じてくれなくても、神のご計画が自分で考えた計画よりも良いものであることを信じたのです。
私たちの人生においても、このことを忘れてはなりません。私たちは自分の人生についていろいろな計画や考えを持ちますが、神は私たちの想像も及ばないような御業を示されることを忘れてはいけないのです。
おさらい
御使が現れたとき、マリヤはどのように感じたと思いますか?
神様は、あなたが自分で思い描いた計画とは違うご計画をお持ちかもしれません。それはどんなものだと思いますか?
神様が、あなたの想像以上のことをしてくださると信じられる、マリヤのような信仰をあなたに与えてくださるように祈りましょう。
この読書プランについて
家族にとってクリスマスの伝統の一つは、イエスの誕生を描いたキリスト降誕のシーンを用意することです。一般的には、飼い葉桶の中の小さな赤ちゃんを囲むように、マリヤ、ヨセフ、羊飼い、羊、博士たちなどが登場します。それは、イエスの誕生を思い起こさせる絵のような光景です。しかし、キリスト降誕の光景を見慣れ過ぎてしまうと、その特別な夜にそこにいた一人一人の人間らしさを忘れてしまうことがあります。
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