感謝を捧げる ー ポール・トリップの日々のデボーションサンプル

Paul Tripp's Daily Thanksgiving Devotional

12日中 1日

罪は、二つのことで私たち誰にでも、とても大きな影響をもたらします。まずその一つ目は、罪が私たち一人一人に、自分が世界の中心で、すべてが自分中心に回っていると思い込ませることです。自分だけに焦点が当たっていると、すべての動機は自分の欲しいもの、自分に必要なもの、自分の感情だけに支配されるようになります。そして、本来そのような傾向がある私たちは与えられた、すばらしい祝福の数々よりも、自分がまだ持っていないものに気をとらわれがちになります。更に言うと、私たちは自己中心的であるために、絶えず自分と他人を、各々が持っているものや持っていないもので比べて、そのスコアを記録する傾向があるのです。それは不満と妬みの人生にほかならなりません。妬みはいつでも利己的です。

二つ目のことも、同じくらい私たちに大きな影響をもたらします。それは上を見上げることでしか見つけられないことを、横を見て探させることです。私たちは被造物の中に、人生、希望、平和、安息、満足、アイデンティティ、意味と目的、心の平安、継続するためのやる気を探し求めます。問題なのは、被造物はこのようなものを何一つ与えられない、ということです。被造物はあなたの心を満たすように、もともとデザインされたものではありません。被造物が創られたのは、あなたの視点をあなたの心を満たすことができる方だけに向けるための、大きな人差し指となるためなのです。多くの人が今日も目覚めて、被造物に何らかの形で救いを求めるでしょうが、それは神にしか与えられないものです。

「わたしはあなたのほかに、だれを天にもち得よう。地にはあなたのほかに慕うものはない。わが身とわが心とは衰える。しかし神はとこしえにわが心の力、わが嗣業である(詩篇 73:25-26)。」満たされる秘訣を学んだ人の言葉ですね。与える主に満足するとき、探し求めている人生をようやく主に見い出すことができます。そうすることで、数えきれないほど多くの人を落胆させている、満足を求める飢え乾きの旅から解放されるのです。あなたの心は神に安息を見い出したときにのみ休まる、というのはまさしく、真実です。

ここにもっとも麗しい神の恵みの実の一つがあります。それは満足する心、求めるよりも神に礼拝を捧げる心、欲求で不安になるよりも感謝の喜びを捧げる心です。神の恵み、ただ神の恵みのみが、私たち一人一人にこのような平安な人生を与えられるのです。今日、あなたもその神の恵みに手を伸ばしてみませんか?

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この読書プランについて

Paul Tripp's Daily Thanksgiving Devotional

サンクスギビングデー(感謝祭)は、神の深い恵みによって私たちに与えられた、すべての良いことを思い起こす時です。しかし、ともすると、この時期の忙しさにかまけて、神からの多くの恵みに感謝する時間を取ることを忘れがちです。ポール・デイビッド・トリップ(Paul David Tripp)のこの一日につき5分ほどの短いデボーションを読んで、励ましを受け、一日を通して神の慈愛を思いめぐらしてみましょう。

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このプランを提供してくださったCrosswayに感謝します。詳細については、次のサイトをご参照ください。 https://www.crossway.org/books/new-morning-mercies-hcj/