伝道の書 10:1-15

伝道の書 10:1-15 Colloquial Japanese (1955) (JA1955)

死んだはえは、香料を造る者のあぶらを臭くし、少しの愚痴は知恵と誉よりも重い。 知者の心は彼を右に向けさせ、愚者の心は左に向けさせる。 愚者は道を行く時、思慮が足りない、自分の愚かなことをすべての人に告げる。 つかさたる者があなたに向かって立腹しても、あなたの所を離れてはならない。温順は大いなるとがを和らげるからである。 わたしは日の下に一つの悪のあるのを見た。それはつかさたる者から出るあやまちに似ている。 すなわち愚かなる者が高い地位に置かれ、富める者が卑しい所に座している。 わたしはしもべたる者が馬に乗り、君たる者が奴隷のように徒歩であるくのを見た。 穴を掘る者はみずからこれに陥り、石がきをこわす者は、へびにかまれる。 石を切り出す者はそれがために傷をうけ、木を割る者はそれがために危険にさらされる。 鉄が鈍くなったとき、人がその刃をみがかなければ、力を多くこれに用いねばならない。しかし、知恵は人を助けてなし遂げさせる。 へびがもし呪文をかけられる前に、かみつけば、へび使は益がない。 知者の口の言葉は恵みがある、しかし愚者のくちびるはその身を滅ぼす。 愚者の口の言葉の初めは愚痴である、またその言葉の終りは悪い狂気である。 愚者は言葉を多くする、しかし人はだれも後に起ることを知らない。だれがその身の後に起る事を告げることができようか。 愚者の労苦はその身を疲れさせる、彼は町にはいる道をさえ知らない。

伝道の書 10:1-15 リビングバイブル (JCB)

死んだハエは香水さえ臭くし、 ほんの少しの失敗は 多くの知恵と名誉をだいなしにする。 知恵ある者は正しい道に足を向け、 愚か者は悪の道に向かう。 どこを歩くかで、 その人が賢いのか愚かなのかがわかる。 上司にしかられても、職場を放棄してはいけません。 冷静な態度は、相手の不きげんをなだめます。 世の中の移り変わりを見ていると、 もう一つの悪が目についた。 王や支配者たちの嘆かわしい有様だ。 愚か者に大きな権威が与えられているのに、 富む者に当然と思える社会的地位さえ 与えられていないことがある。 また、召使が馬にまたがり、 君主が召使のように歩いている姿を見た。 井戸を掘ると中に落ち、 古い石垣を壊すと蛇にかまれる。 採石場で働いていると落石に会い、 伐採場では斧を振り上げるたびに危険にさらされる。 斧の切れ味が悪くなると、余計な力がいる。 そんなときには刃を研ぐことだ。 馬が盗まれてから馬小屋に鍵をかけても、 もう遅い。 知恵あることばは心地よいが、 愚か者のおしゃべりは身を滅ぼします。 愚か者の話は前置きがばかげ、 結論も常軌を逸している。 愚か者は将来について知っているふりをして、 事細かに話して聞かせる。 しかし、これから起こることは、 だれにもわからない。 愚か者は大した仕事でもないのにうろたえ、 ささいなことにも力を出せない。

伝道の書 10:1-15 Seisho Shinkyoudoyaku 聖書 新共同訳 (新共同訳)

死んだ蠅は香料作りの香油を腐らせ、臭くする。 僅かな愚行は知恵や名誉より高くつく。 賢者の心は右へ、愚者の心は左へ。 愚者は道行くときすら愚かで だれにでも自分は愚者だと言いふらす。 主人の気持があなたに対してたかぶっても その場を離れるな。 落ち着けば、大きな過ちも見逃してもらえる。 太陽の下に、災難なことがあるのを見た。 君主の誤りで 愚者が甚だしく高められるかと思えば 金持ちが身を低くして座す。 奴隷が馬に乗って行くかと思えば 君侯が奴隷のように徒歩で行く。 落とし穴を掘る者は自らそこに落ち 石垣を破る者は蛇にかまれる。 石を切り出す者は石に傷つき 木を割る者は木の難に遭う。 なまった斧を研いでおけば力が要らない。 知恵を備えておけば利益がある。 呪文も唱えぬ先に蛇がかみつけば 呪術師には何の利益もない。 賢者の口の言葉は恵み。 愚者の唇は彼自身を呑み込む。 愚者はたわ言をもって口を開き うわ言をもって口を閉ざす。 愚者は口数が多い。 未来のことはだれにも分からない。 死後どうなるのか、誰が教えてくれよう。 愚者は労苦してみたところで疲れるだけだ。 都に行く道さえ知らないのだから。

伝道の書 10:1-15 Japanese: 聖書 口語訳 (口語訳)

死んだはえは、香料を造る者の あぶらを臭くし、 少しの愚痴は知恵と誉よりも重い。 知者の心は彼を右に向けさせ、 愚者の心は左に向けさせる。 愚者は道を行く時、思慮が足りない、 自分の愚かなことをすべての人に告げる。 つかさたる者があなたに向かって立腹しても、 あなたの所を離れてはならない。 温順は大いなるとがを和らげるからである。 わたしは日の下に一つの悪のあるのを見た。それはつかさたる者から出るあやまちに似ている。 すなわち愚かなる者が高い地位に置かれ、富める者が卑しい所に座している。 わたしはしもべたる者が馬に乗り、君たる者が奴隷のように徒歩であるくのを見た。 穴を掘る者はみずからこれに陥り、 石がきをこわす者は、へびにかまれる。 石を切り出す者はそれがために傷をうけ、 木を割る者はそれがために危険にさらされる。 鉄が鈍くなったとき、人がその刃をみがかなければ、 力を多くこれに用いねばならない。 しかし、知恵は人を助けてなし遂げさせる。 へびがもし呪文をかけられる前に、かみつけば、 へび使は益がない。 知者の口の言葉は恵みがある、 しかし愚者のくちびるはその身を滅ぼす。 愚者の口の言葉の初めは愚痴である、 またその言葉の終りは悪い狂気である。 愚者は言葉を多くする、 しかし人はだれも後に起ることを知らない。 だれがその身の後に起る事を 告げることができようか。 愚者の労苦はその身を疲れさせる、 彼は町にはいる道をさえ知らない。