ナホム書 3:7-19

ナホム書 3:7-19 JCB

おまえを見る者はみな、恐れてしりごみする。 「ニネベは完全に廃墟と化した」と。 それでも、おまえの運命を悲しむ者は一人もいない。 おまえは、ナイル川の両岸にまたがり、 四方を川で守られていたテーベよりも すぐれているだろうか。 エチオピヤとエジプト全土はテーベの力強い同盟者で、 テーベはプテとリビヤからと同様、 彼らからどんな援助でも求めることができた。 それでもテーベは陥落し、 住民は奴隷となって連れて行かれたのだ。 赤ん坊は道路の石にたたきつけられて死んだ。 高官たちは、くじ引きで兵士たちの召使にされた。 指導者はみな鎖につながれた。 ニネベも、酔っぱらいのようにふらつき、 おびえて身を隠すようになる。 要塞はすべて陥落する。 木を揺さぶる人の口の中に落ちる、 初なりのいちじくのように食べられる。 おまえの軍隊は女のように弱く、頼る相手がいない。 国のすべての門は敵に対して広く開けられ、 火で焼かれる。 籠城に備えよ。水をたくわえよ。要塞を強固にせよ。 城壁を修理するために、れんがをたくさん用意せよ。 洞窟に入って粘土を足でこね、型に詰めるのだ。 しかし、準備の最中に、火がおまえを焼き尽くす。 剣がおまえを切り倒す。 若いいなごが目の前にある物を平らげるように、 敵がおまえを食い尽くす。 おまえはばったのように増え広がるが、 逃れることはできない。 商人は星のように多く、 巨万の富でこの町を満たしたが、 敵はいなごのように群がり、それを持ち去る。 君主や役人たちは、いなごが寒い季節に 生け垣に群がるように、群がっている。 ところが、日が昇って地が暖まりだすと いなごも姿を消すように、全員が逃げていなくなる。 アッシリヤの王よ。 おまえの君主たちは、死んでちりの中に横たわる。 おまえの民は山の向こうに散らされる。 今、彼らを集める牧者はいない。 おまえの傷は治らない。 あまりにも傷が深いからだ。 おまえの最期を聞く者はみな、手をたたいて喜ぶ。 みな、おまえの残虐なふるまいに苦しんだからだ。