イエス様について行く…今までにないほど 4サンプル

何年も前に、驚くべき実験に関する記事を読みました。1950年代、カート・リヒター博士がネズミを使った実験でした。泳ぐ能力があると知られている野生のネズミを、1匹ずつ水の入ったタンクに落としていったところ、わずか1分足らずの間に34匹全部が死んでしまいました。

ネズミはすぐにあきらめてしまったようなので、リヒターは実験に手を加えてみました。彼はタンクにもっとたくさんのネズミを入れました。そして死にそうになっているネズミをすくい上げて、少し経ってから、また元のタンクに戻しました。すると信じられないことが起こったのです。

短時間の救出は大きな変化をもたらしました。ネズミたちは、死ぬわけではなく、どこからか助けの手が伸びるため、泳ぎ続ける甲斐があると思ったようでした。ネズミたちは泳ぎ続けました。いつまでも泳ぎ続けました。

「絶望状態が取り除かれた結果、ネズミたちは死なずにいました。中には60時間、一匹は81時間も泳ぎ続けたのです」とリヒターは記しています。

日本では動物に希望の力があることが良く知られています。忠犬ハチ公は待って、待って、待ち続けました。9年9カ月と15日もあきらめずに待ちました。落ち込む日もがっかりする日も乗り越えて、死の時まで待ち続けたのです。

人生は失望や苦しみ、災難で満ちています。時に私たちは「なぜ？」と自問します。神様の優しさや力を疑ってしまいます。不公平じゃないかと思うのです。

イエス様の母マリヤは、聖書の中で私が最も賞賛している人の一人です。マリヤは普通だったら信仰が折れてしまうであろう多くの困難な状況を通らされました。天使は彼女を「恵まれた方」と呼んでいます。「恵まれた方」？ この時、彼女は殺人鬼の王が猛り狂う脅威をまだ知りませんでした。そして外国に逃げなくてはならないということも。また彼女は、息子イエスが人々に唾をかけられ、嘲られ、裸にされ、鞭打たれることになるのを知りません。そして、十字架にかけられ、血だらけになった彼の足元に立ち尽くすことになるのをまだ知らないのです。剣が彼女の心を突き刺すようなことが起こるということも。それでも彼女は「恵まれた方」です。神様の母なのですから。

ここで、大事な質問は、もしも恵まれた方、祝福された方であるイエス様の母が、あのような苦難に耐えたのなら、困難を避け、楽な生き方を願う私たちは何者なのでしょう。

人生においては、時に、神様は果てしなく遠くに感じることもあるでしょう。多くの災難が起こり、疑問を持たずにはいられない場合もあります。どうしてそんなことが起こったのだろう？ 神様はどこにいるのだろう？ 馬鹿にされ、嘲られ、中傷され、拒絶され、だまされ、陥められ、奪われたり、離婚を経験したり、倒産したり、未亡人になったり、強姦されたり、失業したり、強盗に遭ったり、拷問を受けることもあります。人生には様々な苦しみが訪れるのです。意気消沈する時、どうしたらいいのでしょうか。

「それから、イエスは弟子たちに言われた。『だれでもわたしについて来たいと思うなら、自分を捨て、自分の十字架を負い、そしてわたしについて来なさい。いのちを救おうと思う者はそれを失い、わたしのためにいのちを失う者は、それを見いだすのです。』」（マタイの福音書 16:24-25）

確かに、マリヤほど神様と親しかった人はいません。マリヤほど、神様の臨在を経験した人もいません。マリヤほど、神様を世に知らしめた人もいないのです。彼女は大いに苦しみました。そして息子イエス様と同じく、(彼女の)十字架をその背に負いました。その苦しみを迎え入れ、その苦しみを乗り越えました。そして、想像してみてください。マリヤは文字通り、何千回も神様の御顔に口づけしたのです。

今日の問いかけ：

あなたは神様に対して失望し、怒りを抱えていますか。

失望しているにも関わらず、神様が完全な計画を持っていて、導いてくれることを信じて、神様を讃えますか。

一緒に祈りましょう。

「お父様、私は今、思い起こしています。どこにも泊まる場所がなく、マリヤがみすぼらしい家畜小屋であなたの御子を産まなくてはならなかったことを。それも『恵まれた』者に与えられた祝福の一部だったのです。そして、マリヤは自分の十字架を忠実に背負いました。私もそのようになりたいです。しっかりと立ち、失望して十字架を背負うということの本当の意味を見失ってしまうことのないようにしたいです。アーメン」

あなたの存在を感謝します！

アンディ美湖