エレミヤ書 9:1-24

エレミヤ書 9:1-24 Japanese: 聖書 口語訳 (口語訳)

ああ、わたしの頭が水となり、 わたしの目が涙の泉となればよいのに。 そうすれば、わたしは民の娘の殺された者のために 昼も夜も嘆くことができる。 ああ、わたしが荒野に、 隊商の宿を得ることができればよいのに。 そうすれば、わたしは民を離れて 去って行くことができる。 彼らはみな姦淫する者、 不信のともがらだからである。 彼らは弓をひくように、その舌を曲げる。 真実ではなく、偽りがこの地に強くなった。 彼らは悪より悪に進み、 またわたしを知らないと、主は言われる。 あなたがたはおのおの隣り人に気をつけよ。 どの兄弟をも信じてはならない。 兄弟はみな、押しのける者であり、 隣り人はみな、ののしって歩く者だからである。 人はみな、その隣り人を欺き、 真実を言う者はない。 彼らは自分の舌に偽りを言うことを教え、 悪を行い、疲れて悔い改めるいとまもなく、 しえたげに、しえたげを積み重ね、 偽りに偽りを積み重ね、 わたしを知ることを拒んでいると、主は言われる。 それゆえ万軍の主はこう言われる、 「見よ、わたしは彼らを溶かし、試みる。 このほか、わが民をどうすることができよう。 彼らの舌は殺す矢のようだ、 それは偽りを言う。 その口ではおのおの隣り人におだやかに語るが、 その心では彼を待ち伏せる計りごとを立てる。 主は言われる、これらのことのために、 わたしが彼らを罰しないだろうか。 わたしがこのような民にあだを返さないだろうか。 山のために泣き叫び、野の牧場のために悲しめ。 これらは荒れすたれて、通り過ぎる人もない。 ここには牛、羊の鳴く声も聞えず、 空の鳥も獣も皆逃げ去った。 わたしはエルサレムを荒塚とし、山犬の巣とする。 またユダの町々を荒して、住む人もない所とする」。 知恵があって、これを悟ることのできる人はだれか。主の口の言葉をうけて、それを示す人はだれか。この地が滅ぼされて荒野のようになり、通り過ぎる人もなくなったのはどういうわけか。 主は言われる、「それは彼らの前にわたしが立てたおきてを彼らが捨てて、わたしの声に聞き従わず、そのとおりに歩かなかったからである。 彼らは強情に自分の心に従い、また先祖の教えたようにバアルに従った。 それゆえ万軍の主、イスラエルの神はこう言われる、見よ、わたしはこの民に、にがよもぎを食べさせ、毒の水を飲ませ、 彼らも、その先祖たちも知らなかった国びとのうちに彼らを散らし、また彼らを滅ぼし尽すまで、そのうしろに、つるぎをつかわす」。 万軍の主はこう言われる、 「よく考えて、泣き女を呼べ。 また人をつかわして巧みな女を招け。 彼らに急いでこさせ、 われわれのために泣き悲しませて、 われわれの目に涙をこぼさせ、 まぶたから水をあふれさせよ。 シオンから悲しみの声が聞える。 それは言う、『ああ、われわれは滅ぼされ、 いたく、はずかしめられている。 われわれはその地を去り、 彼らがわれわれのすみかをこわしたからだ』」。 女たちよ、主の言葉を聞け。 あなたがたの耳に、その口の言葉をいれよ。 あなたがたの娘に悲しみの歌を教え、 おのおのその隣り人に哀悼の歌を教えよ。 死がわれわれの窓に上って来、 われわれの邸宅の中にはいり、 ちまたにいる子どもらを絶やし、 広場にいる若い人たちを殺そうとしているからだ。 あなたはこう言いなさい、 「主は言われる、 『人の死体が糞土のように、 野に倒れているようになり、 また刈入れする人のうしろに残って、 だれも集めることをしない束のようになる』」。 主はこう言われる、「知恵ある人はその知恵を誇ってはならない。力ある人はその力を誇ってはならない。富める者はその富を誇ってはならない。 誇る者はこれを誇とせよ。すなわち、さとくあって、わたしを知っていること、わたしが主であって、地に、いつくしみと公平と正義を行っている者であることを知ることがそれである。わたしはこれらの事を喜ぶと、主は言われる」。

エレミヤ書 9:1-24 Colloquial Japanese (1955) (JA1955)

ああ、わたしの頭が水となり、わたしの目が涙の泉となればよいのに。そうすれば、わたしは民の娘の殺された者のために昼も夜も嘆くことができる。 ああ、わたしが荒野に、隊商の宿を得ることができればよいのに。そうすれば、わたしは民を離れて去って行くことができる。彼らはみな姦淫する者、不信のともがらだからである。 彼らは弓をひくように、その舌を曲げる。真実ではなく、偽りがこの地に強くなった。彼らは悪より悪に進み、またわたしを知らないと、主は言われる。 あなたがたはおのおの隣り人に気をつけよ。どの兄弟をも信じてはならない。兄弟はみな、押しのける者であり、隣り人はみな、ののしって歩く者だからである。 人はみな、その隣り人を欺き、真実を言う者はない。彼らは自分の舌に偽りを言うことを教え、悪を行い、疲れて悔い改めるいとまもなく、 しえたげに、しえたげを積み重ね、偽りに偽りを積み重ね、わたしを知ることを拒んでいると、主は言われる。 それゆえ万軍の主はこう言われる、「見よ、わたしは彼らを溶かし、試みる。このほか、わが民をどうすることができよう。 彼らの舌は殺す矢のようだ、それは偽りを言う。その口ではおのおの隣り人におだやかに語るが、その心では彼を待ち伏せる計りごとを立てる。 主は言われる、これらのことのために、わたしが彼らを罰しないだろうか。わたしがこのような民にあだを返さないだろうか。 山のために泣き叫び、野の牧場のために悲しめ。これらは荒れすたれて、通り過ぎる人もない。ここには牛、羊の鳴く声も聞えず、空の鳥も獣も皆逃げ去った。 わたしはエルサレムを荒塚とし、山犬の巣とする。またユダの町々を荒して、住む人もない所とする」。 知恵があって、これを悟ることのできる人はだれか。主の口の言葉をうけて、それを示す人はだれか。この地が滅ぼされて荒野のようになり、通り過ぎる人もなくなったのはどういうわけか。 主は言われる、「それは彼らの前にわたしが立てたおきてを彼らが捨てて、わたしの声に聞き従わず、そのとおりに歩かなかったからである。 彼らは強情に自分の心に従い、また先祖の教えたようにバアルに従った。 それゆえ万軍の主、イスラエルの神はこう言われる、見よ、わたしはこの民に、にがよもぎを食べさせ、毒の水を飲ませ、 彼らも、その先祖たちも知らなかった国びとのうちに彼らを散らし、また彼らを滅ぼし尽すまで、そのうしろに、つるぎをつかわす」。 万軍の主はこう言われる、「よく考えて、泣き女を呼べ。また人をつかわして巧みな女を招け。 彼らに急いでこさせ、われわれのために泣き悲しませて、われわれの目に涙をこぼさせ、まぶたから水をあふれさせよ。 シオンから悲しみの声が聞える。それは言う、『ああ、われわれは滅ぼされ、いたく、はずかしめられている。われわれはその地を去り、彼らがわれわれのすみかをこわしたからだ』」。 女たちよ、主の言葉を聞け。あなたがたの耳に、その口の言葉をいれよ。あなたがたの娘に悲しみの歌を教え、おのおのその隣り人に哀悼の歌を教えよ。 死がわれわれの窓に上って来、われわれの邸宅の中にはいり、ちまたにいる子どもらを絶やし、広場にいる若い人たちを殺そうとしているからだ。 あなたはこう言いなさい、「主は言われる、『人の死体が糞土のように、野に倒れているようになり、また刈入れする人のうしろに残って、だれも集めることをしない束のようになる』」。 主はこう言われる、「知恵ある人はその知恵を誇ってはならない。力ある人はその力を誇ってはならない。富める者はその富を誇ってはならない。 誇る者はこれを誇とせよ。すなわち、さとくあって、わたしを知っていること、わたしが主であって、地に、いつくしみと公平と正義を行っている者であることを知ることがそれである。わたしはこれらの事を喜ぶと、主は言われる」。

エレミヤ書 9:1-24 リビングバイブル (JCB)

ああ、私の目が涙の泉であったら、 殺された同胞のために、 昼となく夜となく、永久にすすり泣くことだろう。 ああ、どこか遠くへ行って何もかも忘れ、 荒野の小屋に住めたら、どんなに気が楽だろう。 彼らはみな姦淫の罪を犯し、 裏切り者になり下がってしまった。 「彼らは舌を弓のように曲げ、不真実という矢を射る。 正しいことには縁もゆかりもない者で、 悪から悪へと進み、わたしのことなど いっこう心に留めない」と、主は言います。 隣人や兄弟に気をつけなさい。 だれもかれも人を利用しようと、 中傷し合うからです。 彼らは、よく訓練された舌で互いにだまし合い、 罪を犯し続けて、弱り果てます。 「彼らは悪に悪を、偽りに偽りを積み重ね、 絶対にわたしのところへ来ようとしない」と、 主は言います。 そのため、天の軍勢の主は、さらにこうつけ加えます。 「わたしは彼らを悩みの炉に入れてとかす。 彼らを精錬し、金属のように試す。 これ以外にどんなことができよう。 彼らの舌は毒矢のようなうそを射る。 口先では穏やかに語るが、 心の中では相手を殺そうと企む。 この事実に目をつぶり、 罰せずに放っておけるだろうか。 このような国に復讐しないでいられようか。」 私は泣きながら、山や牧場を指さします。 そこには住む者もなく、 すっかり荒れ果てているのです。 家畜の鳴き声は絶え、鳥や獣も姿を消しました。 「わたしはエルサレムを、瓦礫の山にする。 そこを住みかとするのは山犬だけだ。 ユダの町々は、誰ひとり住む者のない廃墟になる。」 このことを悟る知恵者は、どこにいるでしょう。 このことを説明してくれる主の使者は、 どこにいるのでしょうか。 どうしてこの国は荒れ地となり、 通行人さえいなくなったのでしょうか。 「それは、わたしの民がわたしの戒めを捨て、おきてに従わなかったからだ。 それどころか、好き勝手なことばかりして、先祖が伝えたバアルを拝んだ。 そこで、イスラエルの神であるわたしは言う。彼らに苦い物を食べさせ、毒を飲ませる。 彼らを世界中に散らし、遠くの国々に追い払う。どこへ行っても、剣に追い回され、ついに根絶やしにされる。 わたしは言う。 大急ぎで泣き女を呼んで来て、泣かせなさい。 涙を滝のように流させるのだ。 エルサレムが絶望しきって泣いているのを聞け。 『町はすっかり荒れ果てた。悲劇が私たちを襲った。 こうなったら、国も家も見捨てるよりほかない。』」 大声を上げて泣く女たちよ、 神のことばに耳を傾けなさい。 娘と隣人に、泣き方を教えなさい。 死が窓から家に忍び込み、 若いいのちをもぎ取ったからです。 道ばたで遊ぶ子どもの姿はなく、 広場にも若者の姿はありません。 次のことを話すようにと、主は言います。 死体は肥やしのように、 刈り入れのあとの束のように、 あちこちに散らされたままで、だれも埋めてくれない。 主は命じます。 「知恵のある者は、知恵をひけらかしてはいけない。 力のある者は力を、金持ちは富を誇ってはいけない。 誇る者は、わたしをほんとうに知っていることと、 わたしが正義の主であって、 その愛は変わらないと知っていることを誇りなさい。

エレミヤ書 9:1-24 Seisho Shinkyoudoyaku 聖書 新共同訳 (新共同訳)

荒れ野に旅人の宿を見いだせるものなら わたしはこの民を捨て 彼らを離れ去るであろう。 すべて、姦淫する者であり、裏切る者の集まりだ。 彼らは舌を弓のように引き絞り 真実ではなく偽りをもってこの地にはびこる。 彼らは悪から悪へと進み わたしを知ろうとしない、と主は言われる。 人はその隣人を警戒せよ。 兄弟ですら信用してはならない。 兄弟といっても 「押しのける者(ヤコブ)」であり 隣人はことごとく中傷して歩く。 人はその隣人を惑わし、まことを語らない。 舌に偽りを語ることを教え 疲れるまで悪事を働く。 欺きに欺きを重ね わたしを知ることを拒む、と主は言われる。 それゆえ、万軍の主はこう言われる。 見よ、わたしは娘なるわが民を 火をもって溶かし、試す。 まことに、彼らに対して何をすべきか。 彼らの舌は人を殺す矢 その口は欺いて語る。 隣人に平和を約束していても その心の中では、陥れようとたくらんでいる。 これらのことをわたしは罰せずにいられようかと 主は言われる。 このような民に対し、わたしは必ずその悪に報いる。 山々で、悲しみ嘆く声をあげ 荒れ野の牧草地で、哀歌をうたえ。 そこは焼き払われて、通り過ぎる人もなくなり 家畜の鳴く声も聞こえなくなる。 空の鳥も家畜も、ことごとく逃れ去った。 わたしはエルサレムを瓦礫の山 山犬の住みかとし ユダの町々を荒廃させる。 そこに住む者はいなくなる。 知恵ある人はこれを悟れ。 主の口が語られることを告げよ。 何故、この地は滅びたのか。 焼き払われて荒れ野となり 通り過ぎる人もいない。 主は言われる。「それは、彼らに与えたわたしの教えを彼らが捨て、わたしの声に聞き従わず、それによって歩むことをしなかったからだ。」 彼らは、そのかたくなな心に従い、また、先祖が彼らに教え込んだようにバアルに従って歩んだ。 それゆえ、イスラエルの神、万軍の主は言われる。「見よ、わたしはこの民に苦よもぎを食べさせ、毒の水を飲ませる。 彼らを、彼ら自身も先祖も知らなかった国々の中に散らし、その後から剣を送って彼らを滅ぼし尽くす。」 万軍の主はこう言われる。 事態を見極め、泣き女を招いて、ここに来させよ。 巧みな泣き女を迎えにやり、ここに来させよ。 急がせよ、我々のために嘆きの歌をうたわせよ。 我々の目は涙を流し まぶたは水を滴らせる。 嘆きの声がシオンから聞こえる。 いかに、我々は荒らし尽くされたことか。 甚だしく恥を受けたことか。 まことに、我々はこの地を捨て 自分の住まいを捨て去った。 女たちよ、主の言葉を聞け。 耳を傾けて、主の口の言葉を受け入れよ。 あなたたちの仲間に、嘆きの歌を教え 互いに哀歌を学べ。 死は窓に這い上がり 城郭の中に入り込む。 通りでは幼子を、広場では若者を滅ぼす。 このように告げよ、と主は言われる。 人間のしかばねが野の面を 糞土のように覆っている。 刈り入れる者の後ろに落ちて 集める者もない束のように。 主はこう言われる。 知恵ある者は、その知恵を誇るな。 力ある者は、その力を誇るな。 富ある者は、その富を誇るな。 むしろ、誇る者は、この事を誇るがよい 目覚めてわたしを知ることを。 わたしこそ主。 この地に慈しみと正義と恵みの業を行う事 その事をわたしは喜ぶ、と主は言われる。 見よ、時が来る、と主は言われる。 そのとき、わたしは包皮に割礼を受けた者を ことごとく罰する。