エレミヤ書 31:3-35

エレミヤ書 31:3-35 Colloquial Japanese (1955) (JA1955)

主は遠くから彼に現れた。わたしは限りなき愛をもってあなたを愛している。それゆえ、わたしは絶えずあなたに真実をつくしてきた。 イスラエルのおとめよ、再びわたしはあなたを建てる、あなたは建てられる。あなたは再び鼓をもって身を飾り、出て行って、喜び楽しむ者と共に踊る。 またあなたはぶどうの木をサマリヤの山に植える。植える者は、植えてその実を食べることができる。 見守る者がエフライムの山の上に立って呼ばわる日が来る。『立って、シオンに上り、われわれの神、主に、もうでよう』と」。 主はこう仰せられる、「ヤコブのために喜んで声高く歌い、万国のかしらのために叫び声をあげよ。告げ示し、ほめたたえて言え、『主はその民イスラエルの残りの者を救われた』と。 見よ、わたしは彼らを北の国から連れ帰り、彼らを地の果から集める。彼らのうちには、盲人やあしなえ、妊婦、産婦も共にいる。彼らは大きな群れとなって、ここに帰ってくる。 彼らは泣き悲しんで帰ってくる。わたしは慰めながら彼らを導き帰る。彼らがつまずかないように、まっすぐな道により、水の流れのそばを通らせる。それは、わたしがイスラエルの父であり、エフライムはわたしの長子だからである。 万国の民よ、あなたがたは主の言葉を聞き、これを遠い、海沿いの地に示して言いなさい、『イスラエルを散らした者がこれを集められる。牧者がその群れを守るようにこれを守られる』と。 すなわち主はヤコブをあがない、彼らよりも強い者の手から彼を救いだされた。 彼らは来てシオンの山で声高く歌い、主から賜わった良い物のために、穀物と酒と油および若き羊と牛のために、喜びに輝く。その魂は潤う園のようになり、彼らは重ねて憂えることがない。 その時おとめたちは舞って楽しみ、若い者も老いた者も共に楽しむ。わたしは彼らの悲しみを喜びにかえ、彼らを慰め、憂いの代りに喜びを与える。 わたしは多くのささげ物で、祭司の心を飽かせ、わたしの良き物で、わたしの民を満ち足らせると主は言われる」。 主はこう仰せられる、「嘆き悲しみ、いたく泣く声がラマで聞える。ラケルがその子らのために嘆くのである。子らがもはやいないので、彼女はその子らのことで慰められるのを願わない」。 主はこう仰せられる、「あなたは泣く声をとどめ、目から涙をながすことをやめよ。あなたのわざに報いがある。彼らは敵の地から帰ってくると主は言われる。 あなたの将来には希望があり、あなたの子供たちは自分の国に帰ってくると主は言われる。 わたしは確かに、エフライムがこう言って嘆くの聞いた、『あなたはわたしを懲らしめられた、わたしはくびきに慣れない子牛のように懲らしめをうけた。主よ、あなたはわたしの神、主でいらせられる、わたしを連れ帰って、もとにかえしてください。 わたしはそむき去った後、悔い、教をうけた後、ももを打った。若い時のはずかしめが身にあるので、わたしは恥じ、 うろたえた』。 主は言われる、エフライムはわたしの愛する子、わたしの喜ぶ子であろうか。わたしは彼について語るごとに、なお彼を忘れることができない。それゆえ、わたしの心は彼をしたっている。わたしは必ず彼をあわれむ。 みずからのために道しるべを置き、みずからのために標柱を立てよ。大路に、あなたの通って行った道に心を留めよ。イスラエルのおとめよ、帰れ、これらの、あなたの町々に帰れ。 不信の娘よ、いつまでさまようのか。主は地の上に新しい事を創造されたのだ、女が男を保護する事である」。 万軍の主、イスラエルの神はこう言われる、「わたしが彼らを再び栄えさせる時、人々はまたユダの地とその町々でこの言葉を言う、『正義のすみかよ、聖なる山よ、どうか主がおまえを祝福してくださるように』。 ユダとそのすべての町の人、および農夫と群れを飼って歩き回る者は共にそこに住む。 わたしが疲れた魂を飽き足らせ、すべて悩んでいる魂を慰めるからである」。 ここでわたしは目をさましたが、わたしの眠りは、ここちよかった。 「主は言われる、見よ、わたしが人の種と獣の種とをイスラエルの家とユダの家とにまく日が来る。 わたしは彼らを抜き、砕き、倒し、滅ぼし、悩まそうと待ちかまえていたように、また彼らを建て、植えようと待ちかまえていると主は言われる。 その時、彼らはもはや、『父がすっぱいぶどうを食べたので、子どもの歯がうく』とは言わない。 人はめいめい自分の罪によって死ぬ。すっぱいぶどうを食べる人はみな、その歯がうく。 主は言われる、見よ、わたしがイスラエルの家とユダの家とに新しい契約を立てる日が来る。 この契約はわたしが彼らの先祖をその手をとってエジプトの地から導き出した日に立てたようなものではない。わたしは彼らの夫であったのだが、彼らはそのわたしの契約を破ったと主は言われる。 しかし、それらの日の後にわたしがイスラエルの家に立てる契約はこれである。すなわちわたしは、わたしの律法を彼らのうちに置き、その心にしるす。わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となると主は言われる。 人はもはや、おのおのその隣とその兄弟に教えて、『あなたは主を知りなさい』とは言わない。それは、彼らが小より大に至るまで皆、わたしを知るようになるからであると主は言われる。わたしは彼らの不義をゆるし、もはやその罪を思わない」。 主はこう言われる、すなわち太陽を与えて昼の光とし、月と星とを定めて夜の光とし、海をかき立てて、その波を鳴りとどろかせる者-その名は万軍の主という。

エレミヤ書 31:3-35 リビングバイブル (JCB)

それは、かつてイスラエルにこう言ったからだ。 わたしの民よ。 わたしは永遠の愛をもっておまえを愛してきた。 あわれみの綱でおまえを引き寄せてきた。 イスラエルのおとめよ。 わたしは、おまえの国を再建する。 おまえは以前のように幸せになり、 タンバリンをたたいて陽気に踊る。 もう一度サマリヤの山の上にぶどう園を造り、 その実を食べるようになる。 エフライムの丘に立つ見張りが声を張り上げ、 『さあ、シオン(エルサレム)に上って、 神のもとへ行こう』と言う日がくる。」 神はこう語ります。 「地上で最も偉大な国イスラエルに、 わたしがどんなことをするかを知って、喜び歌え。 『主は、イスラエルの残りの民である ご自分の民を救った』と、 賛美と喜びをもって大声で語り伝えなさい。 わたしが彼らを、 北から、また地の果てから連れ戻すからだ。 盲人や足の不自由な人、赤ん坊を連れた若い母親、 お産の近い女には、特別に心を留める。 彼らは大きな集団となって帰る。 だれの頬にもうれし涙がこぼれる。 わたしは彼らを、 壊れ物を運ぶように注意して連れ帰る。 彼らは静かに流れる川のほとりを歩き、 つまずくことはない。 イスラエルにとってわたしは父であり、 エフライムはわたしの長男だからだ。」 世界の国々よ、主からの次のことばを聞き、 言い広めなさい。 主はご自分の民を散らしたが、再び集め、 羊飼いがその群れを飼うときのように見守ります。 イスラエルを、 とても歯が立たない敵の手から救い出すのです。 彼らは帰国して、シオンの丘で喜びの歌を歌います。 豊作の穀物、麦とぶどう酒と油、 健康そのものの羊と家畜の群れという 主の恵みに浴して、彼らの顔は喜びに輝きます。 彼らのたましいは潤った園のようになり、 悲しみは一つ残らず逃げ去ります。 娘たちは喜びのあまり踊り出し、 男たちは、年老いた者も若者も陽気にはしゃぎます。 「わたしは彼らの嘆きを喜びに変え、 彼らを慰め、楽しませる。 苦しいことばかりの捕虜の時代は、 もう過去のこととなった。 わたしは祭司たちを、 神殿に運ばれる山のような供え物で再びもてなす。 わたしの民がすっかり満足するまで、 十分に食べさせる」と、主は約束します。 主は私に、再び語りました。 「ラマ(バビロンの捕虜となったユダヤ人が集合させられた場所)で激しい泣き声が聞こえる。 ラケル(ヤコブの妻。 イスラエル王国の母として象徴的に言われている)は 子どものために泣いているが、 どうしても慰めることはできない。 それは、子どもがいなくなったからだ。」 しかし、神は約束します。 「おまえはもう、泣かなくていい。 わたしは確かにおまえの祈りを聞いた。 おまえはまた子どもに会える。 彼らは遠い敵の国から、 おまえのふところへ帰って来る。 おまえの将来には希望がある。 おまえの子どもは生まれ故郷へ帰って来る。 私はエフライムのうめき声を聞きました。」 「神は私をひどく罰しました。 子牛がくびきを負う訓練をさせられるように、 私にも懲らしめが必要だったのです。 私を神のもとに立ち返らせ、 元どおりにしてください。 神よ。ただあなただけが主だからです。 私は神いたことを後悔しました。 なんと愚かな人間だったのかと反省し、 ももの肉を打ちました。 若かったころにしたことを考えると、 恥ずかしくなります。」 神のお答えはこうです。 「エフライムは今でもわたしの子だ。 かけがえのない子であることに変わりはない。 罰を加えないわけにはいかないが、 それでもなお、彼を愛している。 いとおしくてたまらないので、必ずあわれみをかける。 捕虜として遠い国へ引かれて行く時、 イスラエルに帰る目じるしとなる道しるべを、 あちこちに立てておきなさい。 通った道をしっかり頭に入れておくのだ。 おとめイスラエルよ。 やがて、おまえは自分の町に 帰って来ることになる。 気まぐれな娘よ。 いつまで、どっちつかずでいるのか。 わたしは、今までだれも聞いたこともないような 新しいことをする。 その時イスラエルは、 わたしを尋ね求めるようになる。」 イスラエルの神である天の軍勢の主は、こう言います。「わたしが彼らを連れ戻す時、彼らはユダとその町々で、次のように言うだろう。『義の中心であるきよい山よ。神があなたを祝福されるように。』 町の住民も、農夫も、羊飼いも、平和で幸福な暮らしをするようになる。 わたしは疲れた者には休息を、悲しむ者には喜びを与えるからだ。」 ここでエレミヤは目を覚まし、「この眠りは、とてもここちよかった」と言いました。 主はこう言います。「わたしが、このイスラエルで人口をおびただしく増やし、家畜を増し加える時がくる。 以前この国をくり返し痛めつけたが、今度は気を配って築き上げる。 人々は二度と、『父親の罪のあとしまつを子どもがさせられる』ということわざを口にしなくなる。 だれもが自分の罪のために死ぬようになるからだ。すっぱいぶどうを食べた本人の歯が浮くのだ。」 主は言います。「わたしがイスラエルおよびユダの民と、新しい契約を結ぶ日がくる。 それは、わたしが彼らの先祖の手をとってエジプトから導き出した時、結んだようなものではない。彼らがそれを破ったので、やむなく、わたしは彼らを見捨てた。 新しい契約とはこうだ。わたしは、わたしのおきてを彼らの心に刻みつける。そのため彼らは、わたしをあがめたいという気持ちになる。こうして、彼らは文字どおりわたしの民となり、わたしは彼らの神となる。 その時はもう、主を知るようにと互いに忠告する必要はなくなる。身分の高い者も低い者も、だれもがわたしを心底から知るようになるからだ。わたしは彼らの罪を赦し、忘れる。」 日中は太陽の光を与え、 夜を明るくするために月と星を与え、 海をかき立てて大波を起こす天の軍勢の主は、 こう言います。

エレミヤ書 31:3-35 Seisho Shinkyoudoyaku 聖書 新共同訳 (新共同訳)

遠くから、主はわたしに現れた。 わたしは、とこしえの愛をもってあなたを愛し 変わることなく慈しみを注ぐ。 おとめイスラエルよ 再び、わたしはあなたを固く建てる。 再び、あなたは太鼓をかかえ 楽を奏する人々と共に踊り出る。 再び、あなたは サマリアの山々にぶどうの木を植える。 植えた人が、植えたその実の初物を味わう。 見張りの者がエフライムの山に立ち 呼ばわる日が来る。 「立て、我らはシオンへ上ろう 我らの神、主のもとへ上ろう。」 主はこう言われる。 ヤコブのために喜び歌い、喜び祝え。 諸国民の頭のために叫びをあげよ。 声を響かせ、賛美せよ。そして言え。 「主よ、あなたの民をお救いください イスラエルの残りの者を。」 見よ、わたしは彼らを北の国から連れ戻し 地の果てから呼び集める。 その中には目の見えない人も、歩けない人も 身ごもっている女も、臨月の女も共にいる。 彼らは大いなる会衆となって帰って来る。 彼らは泣きながら帰って来る。 わたしは彼らを慰めながら導き 流れに沿って行かせる。 彼らはまっすぐな道を行き、つまずくことはない。 わたしはイスラエルの父となり エフライムはわたしの長子となる。 諸国の民よ、主の言葉を聞け。 遠くの島々に告げ知らせて言え。 「イスラエルを散らした方は彼を集め 羊飼いが群れを守るように彼を守られる。」 主はヤコブを解き放ち 彼にまさって強い者の手から贖われる。 彼らは喜び歌いながらシオンの丘に来て 主の恵みに向かって流れをなして来る。 彼らは穀物、酒、オリーブ油 羊、牛を受け その魂は潤う園のようになり 再び衰えることはない。 そのとき、おとめは喜び祝って踊り 若者も老人も共に踊る。 わたしは彼らの嘆きを喜びに変え 彼らを慰め、悲しみに代えて喜び祝わせる。 祭司の命を髄をもって潤し わたしの民を良い物で飽かせると 主は言われる。 主はこう言われる。 ラマで声が聞こえる 苦悩に満ちて嘆き、泣く声が。 ラケルが息子たちのゆえに泣いている。 彼女は慰めを拒む 息子たちはもういないのだから。 主はこう言われる。 泣きやむがよい。 目から涙をぬぐいなさい。 あなたの苦しみは報いられる、と主は言われる。 息子たちは敵の国から帰って来る。 あなたの未来には希望がある、と主は言われる。 息子たちは自分の国に帰って来る。 わたしはエフライムが嘆くのを確かに聞いた。 「あなたはわたしを懲らしめ わたしは馴らされていない子牛のように 懲らしめを受けました。 どうかわたしを立ち帰らせてください。 わたしは立ち帰ります。 あなたは主、わたしの神です。 わたしは背きましたが、後悔し 思い知らされ、腿を打って悔いました。 わたしは恥を受け、卑しめられ 若いときのそしりを負って来ました。」 エフライムはわたしのかけがえのない息子 喜びを与えてくれる子ではないか。 彼を退けるたびに わたしは更に、彼を深く心に留める。 彼のゆえに、胸は高鳴り わたしは彼を憐れまずにはいられないと 主は言われる。 道しるべを置き、柱を立てよ。 あなたの心を広い道に あなたが通って行った道に向けよ。 おとめイスラエルよ、立ち帰れ。 ここにあるあなたの町々に立ち帰れ。 いつまでさまようのか 背き去った娘よ。 主はこの地に新しいことを創造された。 女が男を保護するであろう。 イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。 わたしが彼らの繁栄を回復するとき、ユダとその町々で人々は、再びこの言葉を言うであろう。 「正義の住まうところ、聖所の山よ 主があなたを祝福されるように。」 ユダとそのすべての町の民がそこに共に住む。農民も、群れを導く人々も。 わたしは疲れた魂を潤し、衰えた魂に力を満たす。 ここで、わたしは目覚めて、見回した。それはわたしにとって、楽しい眠りであった。 見よ、わたしがイスラエルの家とユダの家に、人の種と動物の種を蒔く日が来る、と主は言われる。 かつて、彼らを抜き、壊し、破壊し、滅ぼし、災いをもたらそうと見張っていたが、今、わたしは彼らを建て、また植えようと見張っている、と主は言われる。 その日には、人々はもはや言わない。 「先祖が酸いぶどうを食べれば 子孫の歯が浮く」と。 人は自分の罪のゆえに死ぬ。だれでも酸いぶどうを食べれば、自分の歯が浮く。 見よ、わたしがイスラエルの家、ユダの家と新しい契約を結ぶ日が来る、と主は言われる。 この契約は、かつてわたしが彼らの先祖の手を取ってエジプトの地から導き出したときに結んだものではない。わたしが彼らの主人であったにもかかわらず、彼らはこの契約を破った、と主は言われる。 しかし、来るべき日に、わたしがイスラエルの家と結ぶ契約はこれである、と主は言われる。すなわち、わたしの律法を彼らの胸の中に授け、彼らの心にそれを記す。わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる。 そのとき、人々は隣人どうし、兄弟どうし、「主を知れ」と言って教えることはない。彼らはすべて、小さい者も大きい者もわたしを知るからである、と主は言われる。わたしは彼らの悪を赦し、再び彼らの罪に心を留めることはない。 主はこう言われる。 太陽を置いて昼の光とし 月と星の軌道を定めて夜の光とし 海をかき立て、波を騒がせる方 その御名は万軍の主。

エレミヤ書 31:3-35 Japanese: 聖書 口語訳 (口語訳)

主は遠くから彼に現れた。 わたしは限りなき愛をもってあなたを愛している。 それゆえ、わたしは絶えずあなたに 真実をつくしてきた。 イスラエルのおとめよ、 再びわたしはあなたを建てる、あなたは建てられる。 あなたは再び鼓をもって身を飾り、 出て行って、喜び楽しむ者と共に踊る。 またあなたはぶどうの木をサマリヤの山に植える。 植える者は、植えてその実を食べることができる。 見守る者がエフライムの山の上に立って 呼ばわる日が来る。 『立って、シオンに上り、 われわれの神、主に、もうでよう』と」。 主はこう仰せられる、 「ヤコブのために喜んで声高く歌い、 万国のかしらのために叫び声をあげよ。 告げ示し、ほめたたえて言え、 『主はその民イスラエルの残りの者を救われた』と。 見よ、わたしは彼らを北の国から連れ帰り、 彼らを地の果から集める。 彼らのうちには、盲人やあしなえ、 妊婦、産婦も共にいる。 彼らは大きな群れとなって、ここに帰ってくる。 彼らは泣き悲しんで帰ってくる。 わたしは慰めながら彼らを導き帰る。 彼らがつまずかないように、まっすぐな道により、 水の流れのそばを通らせる。 それは、わたしがイスラエルの父であり、 エフライムはわたしの長子だからである。 万国の民よ、あなたがたは主の言葉を聞き、 これを遠い、海沿いの地に示して言いなさい、 『イスラエルを散らした者がこれを集められる。 牧者がその群れを守るようにこれを守られる』と。 すなわち主はヤコブをあがない、 彼らよりも強い者の手から彼を救いだされた。 彼らは来てシオンの山で声高く歌い、 主から賜わった良い物のために、 穀物と酒と油および若き羊と牛のために、 喜びに輝く。 その魂は潤う園のようになり、 彼らは重ねて憂えることがない。 その時おとめたちは舞って楽しみ、 若い者も老いた者も共に楽しむ。 わたしは彼らの悲しみを喜びにかえ、 彼らを慰め、憂いの代りに喜びを与える。 わたしは多くのささげ物で、祭司の心を飽かせ、 わたしの良き物で、わたしの民を満ち足らせると 主は言われる」。 主はこう仰せられる、 「嘆き悲しみ、いたく泣く声がラマで聞える。 ラケルがその子らのために嘆くのである。 子らがもはやいないので、 彼女はその子らのことで慰められるのを願わない」。 主はこう仰せられる、 「あなたは泣く声をとどめ、 目から涙をながすことをやめよ。 あなたのわざに報いがある。 彼らは敵の地から帰ってくると主は言われる。 あなたの将来には希望があり、 あなたの子供たちは自分の国に帰ってくると 主は言われる。 わたしは確かに、エフライムが こう言って嘆くの聞いた、 『あなたはわたしを懲らしめられた、 わたしはくびきに慣れない子牛のように 懲らしめをうけた。 主よ、あなたはわたしの神、主でいらせられる、 わたしを連れ帰って、もとにかえしてください。 わたしはそむき去った後、悔い、 教をうけた後、ももを打った。 若い時のはずかしめが身にあるので、 わたしは恥じ、うろたえた』。 主は言われる、 エフライムはわたしの愛する子、 わたしの喜ぶ子であろうか。 わたしは彼について語るごとに、 なお彼を忘れることができない。 それゆえ、わたしの心は彼をしたっている。 わたしは必ず彼をあわれむ。 みずからのために道しるべを置き、 みずからのために標柱を立てよ。 大路に、あなたの通って行った道に心を留めよ。 イスラエルのおとめよ、帰れ、 これらの、あなたの町々に帰れ。 不信の娘よ、いつまでさまようのか。 主は地の上に新しい事を創造されたのだ、 女が男を保護する事である」。 万軍の主、イスラエルの神はこう言われる、「わたしが彼らを再び栄えさせる時、人々はまたユダの地とその町々でこの言葉を言う、 『正義のすみかよ、聖なる山よ、 どうか主がおまえを祝福してくださるように』。 ユダとそのすべての町の人、および農夫と群れを飼って歩き回る者は共にそこに住む。 わたしが疲れた魂を飽き足らせ、すべて悩んでいる魂を慰めるからである」。 ここでわたしは目をさましたが、わたしの眠りは、ここちよかった。 「主は言われる、見よ、わたしが人の種と獣の種とをイスラエルの家とユダの家とにまく日が来る。 わたしは彼らを抜き、砕き、倒し、滅ぼし、悩まそうと待ちかまえていたように、また彼らを建て、植えようと待ちかまえていると主は言われる。 その時、彼らはもはや、 『父がすっぱいぶどうを食べたので、 子どもの歯がうく』 とは言わない。 人はめいめい自分の罪によって死ぬ。すっぱいぶどうを食べる人はみな、その歯がうく。 主は言われる、見よ、わたしがイスラエルの家とユダの家とに新しい契約を立てる日が来る。 この契約はわたしが彼らの先祖をその手をとってエジプトの地から導き出した日に立てたようなものではない。わたしは彼らの夫であったのだが、彼らはそのわたしの契約を破ったと主は言われる。 しかし、それらの日の後にわたしがイスラエルの家に立てる契約はこれである。すなわちわたしは、わたしの律法を彼らのうちに置き、その心にしるす。わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となると主は言われる。 人はもはや、おのおのその隣とその兄弟に教えて、『あなたは主を知りなさい』とは言わない。それは、彼らが小より大に至るまで皆、わたしを知るようになるからであると主は言われる。わたしは彼らの不義をゆるし、もはやその罪を思わない」。 主はこう言われる、すなわち 太陽を与えて昼の光とし、 月と星とを定めて夜の光とし、 海をかき立てて、その波を鳴りとどろかせる者―― その名は万軍の主という。

エレミヤ書 31:3-35

エレミヤ書 31:3-35 口語訳