列王記下 19:3-37

列王記下 19:3-37 Colloquial Japanese (1955) (JA1955)

彼らはイザヤに言った、「ヒゼキヤはこう申されます、『きょうは悩みと、懲らしめと、はずかしめの日です。胎児がまさに生れようとして、これを産み出す力がないのです。 あなたの神、主はラブシャケがその主君アッスリヤの王につかわされて、生ける神をそしったもろもろの言葉を聞かれたかもしれません。そしてあなたの神、主はその聞いた言葉をとがめられるかもしれません。それゆえ、この残っている者のために祈をささげてください』」。 ヒゼキヤ王の家来たちがイザヤのもとに来たとき、 イザヤは彼らに言った、「あなたがたの主君にこう言いなさい、『主はこう仰せられる、アッスリヤの王の家来たちが、わたしをそしった言葉を聞いて恐れるには及ばない。 見よ、わたしは一つの霊を彼らのうちに送って、一つのうわさを聞かせ、彼を自分の国へ帰らせて、自分の国でつるぎに倒れさせるであろう』」。 ラブシャケは引き返して、アッスリヤの王がリブナを攻めているところへ行った。彼が王のラキシを去ったことを聞いたからである。 この時アッスリヤの王はエチオピヤの王テルハカについて、「彼はあなたと戦うために出てきた」と人々がいうのを聞いたので、再び使者をヒゼキヤにつかわして言った、 「ユダの王ヒゼキヤにこう言いなさい、『あなたは、エルサレムはアッスリヤの王の手に陥ることはない、と言うあなたの信頼する神に欺かれてはならない。 あなたはアッスリヤの王たちがもろもろの国々にした事、彼らを全く滅ぼした事を聞いている。どうしてあなたが救われることができようか。 わたしの父たちはゴザン、ハラン、レゼフ、およびテラサルにいたエデンの人々を滅ぼしたが、その国々の神々は彼らを救ったか。 ハマテの王、アルパデの王、セパルワイムの町の王、ヘナの王およびイワの王はどこにいるのか』」。 ヒゼキヤは使者の手から手紙を受け取ってそれを読み、主の宮にのぼっていって、主の前にそれをひろげ、 そしてヒゼキヤは主の前に祈って言った、「ケルビムの上に座しておられるイスラエルの神、主よ、地のすべての国のうちで、ただあなただけが神でいらせられます。あなたは天と地を造られました。 主よ、耳を傾けて聞いてください。主よ、目を開いてごらんください。セナケリブが生ける神をそしるために書き送った言葉をお聞きください。 主よ、まことにアッスリヤの王たちはもろもろの民とその国々を滅ぼし、 またその神々を火に投げ入れました。それらは神ではなく、人の手の作ったもので、木や石だから滅ぼされたのです。 われわれの神、主よ、どうぞ、今われわれを彼の手から救い出してください。そうすれば地の国々は皆、主であるあなただけが神でいらせられることを知るようになるでしょう」。 その時アモツの子イザヤは人をつかわしてヒゼキヤに言った、「イスラエルの神、主はこう仰せられる、『アッスリヤの王セナケリブについてあなたがわたしに祈ったことは聞いた』。 主が彼について語られた言葉はこうである、『処女であるシオンの娘はあなたを侮り、あなたをあざける。エルサレムの娘はあなたのうしろで頭を振る。 あなたはだれをそしり、だれをののしったのか。あなたはだれにむかって声をあげ、目を高くあげたのか。イスラエルの聖者にむかってしたのだ。 あなたは使者をもって主をそしって言った、「わたしは多くの戦車をひきいて山々の頂にのぼり、レバノンの奥に行き、たけの高い香柏と最も良いいとすぎを切り倒し、またその果の野営地に行き、その密林にはいった。 わたしは井戸を掘って外国の水を飲んだ。わたしは足の裏で、エジプトのすべての川を踏みからした」。 あなたは聞かなかったか、昔わたしがこれを定めたことを。堅固な町々をあなたが荒塚とすることも、いにしえの日からわたしが計画して今これをおこなうのだ。 そのうちに住む民は力弱くおののき、恥をいだいて、野の草のように、青菜のようになり、育たないで枯れる屋根の草のようになった。 わたしはあなたのすわること、出入りすること、わたしにむかって怒り叫んだことをも知っている。 あなたがわたしにむかって怒り叫んだことと、あなたの高慢がわたしの耳にはいったため、わたしはあなたの鼻に輪をつけ、あなたの口にくつわをはめて、あなたをもときた道へ引きもどすであろう』。 『あなたに与えるしるしはこれである。すなわち、ことしは落ち穂からはえたものを食べ、二年目にはまたその落ち穂からはえたものを食べ、三年目には種をまき、刈り入れ、ぶどう畑を作ってその実を食べるであろう。 ユダの家ののがれて残る者は再び下に根を張り、上に実を結ぶであろう。 すなわち残る者がエルサレムから出てき、のがれた者がシオンの山から出て来るであろう。主の熱心がこれをされるであろう』。 それゆえ、主はアッスリヤの王について、こう仰せられる、『彼はこの町にこない、またここに矢を放たない、盾をもってその前に来ることなく、また塁を築いてこれを攻めることはない。 彼は来た道を帰って、この町に、はいることはない。主がこれを言う。 わたしは自分のため、またわたしのしもべダビデのためにこの町を守って、これを救うであろう』」。 その夜、主の使が出て、アッスリヤの陣営で十八万五千人を撃ち殺した。人々が朝早く起きて見ると、彼らは皆、死体となっていた。 アッスリヤの王セナケリブは立ち去り、帰って行ってニネベにいたが、 その神ニスロクの神殿で礼拝していた時、その子アデランメレクとシャレゼルが、つるぎをもって彼を殺し、ともにアララテの地へ逃げて行った。そこでその子エサルハドンが代って王となった。

列王記下 19:3-37 リビングバイブル (JCB)

「王はこう仰せです。『今日は苦難と侮辱と不名誉の日だ。子どもが生まれようとしているのに、母親には産み落とす力がない。 おそらく、あなたの神、主は、生ける神をそしってはばからないアッシリヤの将軍のことばを聞いて、彼を罰してくださるだろう。われわれ少数の残った者のために祈ってほしい。』」 イザヤは言いました。「主のおことばである。『あなたがたの主君に、あのアッシリヤ人がわたしを冒瀆したことを気にかけるな、と伝えよ。』 アッシリヤの王は、本国から悪い知らせを受け、引き揚げることになるだろう。そして、本国へ戻ったら殺される。それもみな、主のお取り計らいなのだ。」 するとまもなく、アッシリヤの将軍は、リブナにいるアッシリヤの王のもとに帰りました。王がラキシュを離れたという知らせを受けたからです。 その後、エチオピヤの王ティルハカが攻めて来るという知らせが、アッシリヤの王のもとに届きました。その攻撃を受ける前に、彼はヒゼキヤ王に再び使者を立てました。 「おまえが信頼している神にたぶらかされるな。神が、『エルサレムを敵の手に渡さない』と言っても、信じてはならない。 今まで、アッシリヤの諸王が行く先々でどんなことをしたか、よく知っているはずだ。私の先祖たちは、諸国を手あたりしだい、片っぱしから打ち破って回ったのだ。なぜ、おまえだけが、そうならないと言えるのか。 ほかの国々の神は、国を救ったか。ゴザン、カラン、レツェフ、およびテラサルにいるエデンの人々の場合を見よ。彼らは皆殺しにされたではないか。 ハマテの王とアルパデの王は、どんな目に会ったか。セファルワイム、ヘナ、イワの王たちは、どうなったか。」 ヒゼキヤ王はこの手紙を受け取って目を通すと、神殿に上り、それを主の前に広げ、こう祈りました。「ケルビム(契約の箱を守る天使の像)の上に座しておられるイスラエルの神、主よ。あなただけが、全世界を支配する神様でいらっしゃいます。あなたは天と地とを創造なさいました。 主よ。どうか御顔をこちらに向け、よくごらんください。耳を傾け、生ける神に反抗するこの男のことばを、しっかりとお聞きください。 主よ。確かに、アッシリヤの王は、あらゆる国々を滅ぼし、 その国々の偶像を焼き払いました。それらの偶像はもともと神ではなく、人間が木や石で造ったものにすぎなかったので当然です。 私たちの神、主よ。お願いですから、私たちを彼の手から救い出してください。そうすれば、全世界は、あなただけが神であることを知るでしょう。」 イザヤは人をやって、主に告げられたことばを王に伝えました。「イスラエルの神、主はお語りになります。『わたしはあなたの祈りを聞いた。 わたしはセナケリブ王にこう答える。処女であるシオンの娘はおまえなど少しも恐れない。エルサレムの娘はおまえをさげすみ、あざ笑う。 おまえはだれに反抗し、だれをののしったのか。だれに向かって、そんなに高慢な態度をとるのか。相手はイスラエルの聖なる神ではないか。 おまえは鼻高々に言った。「私の戦車は高い山に登り、レバノンの最高峰まで占領した。高くそびえるレバノン杉と良質の糸杉を切り倒し、辺境の地に至るまで手中に収めた。 占領した多くの井戸の水を飲んで元気を取り戻し、近寄っただけでエジプトを震え上がらせた」と。 神であるわたしに動かされていたのを、知らなかったのか。わたしがおまえに、すべての城壁のある町々を占領するよう命じたのだ。 だからこそ、あの征服された国々は、おまえに逆らう力を失ったのだ。まるで、灼熱の太陽のもとでしなびた草、途中で枯れた穂のように。 わたしはおまえが何を計画し、次にどこへ行こうとしているか、何もかも知っている。また、わたしについて言っている悪口も、みな筒抜けだ。 おまえがあまりに思い上がっているので、その鼻に鉤を引っかけ、口にはくつわをはめ、もと来た道に引き戻してやる。 はっきり言っておく。今年、わたしの民は自然に生えた麦を食べ、それを翌年の種もみにする。そして三年目には、豊作にわくだろう。 わが民ユダよ。敵の包囲を免れた者たちは、再び大きな民となる。地中深く根を張り、神のために実を結ぶようになる。 わが民の残りの者は、エルサレムで強くなる。わたしが熱い思いでそうするからだ。 アッシリヤの王はこの町に入らせない。王は盾を持って町に近づくことはできない。とりでを築いて町を攻めることも、矢を射かけることもできない。 王は来た道を引き返す。 わたしが、わたしのために、また、わたしのしもべダビデのために、この町を守り、救うからだ。』」 その夜、主の使いがアッシリヤの軍勢十八万五千人を打ち殺しました。翌朝になって見ると、死体があたり一面に転がっていました。 セナケリブはニネベに帰って行きましたが、 彼の神ニスロクの神殿で礼拝していた時、王子アデラメレクとサルエツェルに殺されました。二人は東トルコのアララテに逃げ、王子エサル・ハドンが新しく王となりました。

列王記下 19:3-37 Seisho Shinkyoudoyaku 聖書 新共同訳 (新共同訳)

彼らはイザヤに言った。「ヒゼキヤはこう言われる。『今日は苦しみと、懲らしめと、辱めの日、胎児は産道に達したが、これを産み出す力がない。 生ける神をののしるために、その主君、アッシリアの王によって遣わされて来たラブ・シャケのすべての言葉を、あなたの神、主は恐らく聞かれたことであろう。あなたの神、主はお聞きになったその言葉をとがめられるであろうが、ここに残っている者のために祈ってほしい。』」 ヒゼキヤ王の家臣たちがイザヤのもとに来ると、 イザヤは言った。「あなたたちの主君にこう言いなさい。『主なる神はこう言われる。あなたは、アッシリアの王の従者たちがわたしを冒瀆する言葉を聞いても、恐れてはならない。 見よ、わたしは彼の中に霊を送り、彼がうわさを聞いて自分の地に引き返すようにする。彼はその地で剣にかけられて倒される。』」 ラブ・シャケは、王がラキシュをたったということを聞いて引き返し、リブナを攻撃しているアッシリアの王と落ち合った。 王はそこでクシュの王ティルハカについて、「あなたと戦いを交えようと軍を進めている」との知らせを受けた。彼は再びヒゼキヤに使者を遣わして言わせた。 「ユダの王ヒゼキヤにこう言え。お前が依り頼んでいる神にだまされ、エルサレムはアッシリアの王の手に渡されることはないと思ってはならない。 お前はアッシリアの王たちが、すべての国々を滅ぼし去るために行ったことを聞いているであろう。それでも、お前だけが救い出されると言うのか。 わたしの先祖たちはゴザン、ハラン、レツェフおよびテラサルにいたエデンの人々を打ち滅ぼしたが、これらの諸国の神々は彼らを救いえたであろうか。 ハマトの王、アルパドの王、セファルワイムの町の王、ヘナやイワの王はどこに行ったのか。」 ヒゼキヤはこの手紙を使者の手から受け取って読むと、主の神殿に上って行った。ヒゼキヤはそれを主の前に広げ、 主の前で祈った。 「ケルビムの上に座しておられるイスラエルの神、主よ。あなただけが地上のすべての王国の神であり、あなたこそ天と地をお造りになった方です。 主よ、耳を傾けて聞いてください。主よ、目を開いて御覧ください。生ける神をののしるために人を遣わしてきたセンナケリブの言葉を聞いてください。 主よ、確かにアッシリアの王たちは諸国とその国土を荒らし、 その神々を火に投げ込みましたが、それらは神ではなく、木や石であって、人間が手で造ったものにすぎません。彼らはこれを滅ぼしてしまいました。 わたしたちの神、主よ、どうか今わたしたちを彼の手から救い、地上のすべての王国が、あなただけが主なる神であることを知るに至らせてください。」 アモツの子イザヤは、ヒゼキヤに人を遣わして言った。「イスラエルの神、主はこう言われる。『アッシリアの王センナケリブのことであなたがわたしにささげた祈りをわたしは聞いた。』 主がアッシリアの王に向かって告げられた言葉はこうである。 おとめである、娘シオンは お前を辱め、お前を嘲る。 娘エルサレムは お前に背を向け、頭を振る。 お前は誰をののしり、侮ったのか。 誰に向かって大声をあげ 高慢な目つきをしたのか。 イスラエルの聖なる方に向かってではなかったか。 お前は使者を送って 主をののしって言った。 『わたしは多くの戦車を率いて 山々の高みに駆け登り レバノンの奥深く進み 最も高く伸びたレバノン杉も 最も見事な糸杉も切り倒した。 その果てに達した宿営地は 木の生い茂る森林であった。 わたしは井戸を掘って異国の水を飲んだが エジプトのナイルの水流はことごとく 足の裏で踏みつけて干上がらせた。』 お前は聞いたことがないのか はるか昔にわたしが計画を立てていたことを。 いにしえの日に心に描いたことを わたしは今実現させた。 お前はこうして砦の町々を 瓦礫の山にすることとなった。 力を失ったその住民は 打ちのめされて恥に覆われ 野の草、青草のように 穂をつける前にしなびる 屋根に生える草のようになった。 お前が座っているのも 出て行くのも、入って来るのも わたしは知っている。 またわたしに向かって怒りに震えていることも。 お前がわたしに向かって怒りに震え その驕りがわたしの耳にまで昇ってきたために わたしはお前の鼻に鉤をかけ 口にくつわをはめ お前が来た道を通って帰って行くようにする。 あなたにそのことを示すしるしはこうである。今年は落ち穂から生じた穀物を食べ、二年目は自然に生じたものを食べ、三年目には種を蒔いて刈り入れ、ぶどう畑を作り、その実りを食べる。 ユダの家の中で難を免れ、残った者たちは再び根を下ろし、上には実を結ぶ。 エルサレムから残った者が、シオンの山から難を免れた者が現れ出る。万軍の主の熱情がこれを成就される。 それゆえ、主はアッシリアの王についてこう言われる。彼がこの都に入城することはない。またそこに矢を射ることも、盾を持って向かって来ることも、都に対して土塁を築くこともない。 彼は来た道を引き返し、この都に入城することはない、と主は言われる。 わたしはこの都を守り抜いて救う。わたし自らのために、わが僕ダビデのために。」 その夜、主の御使いが現れ、アッシリアの陣営で十八万五千人を撃った。朝早く起きてみると、彼らは皆死体となっていた。 アッシリアの王センナケリブは、そこをたって帰って行き、ニネベに落ち着いた。 彼が自分の神ニスロクの神殿で礼拝しているときに、アドラメレクとサルエツェルが彼を剣にかけて殺した。彼らはアララトの地に逃亡し、センナケリブに代わってその子エサル・ハドンが王となった。

列王記下 19:3-37 Japanese: 聖書 口語訳 (口語訳)

彼らはイザヤに言った、「ヒゼキヤはこう申されます、『きょうは悩みと、懲らしめと、はずかしめの日です。胎児がまさに生れようとして、これを産み出す力がないのです。 あなたの神、主はラブシャケがその主君アッスリヤの王につかわされて、生ける神をそしったもろもろの言葉を聞かれたかもしれません。そしてあなたの神、主はその聞いた言葉をとがめられるかもしれません。それゆえ、この残っている者のために祈をささげてください』」。 ヒゼキヤ王の家来たちがイザヤのもとに来たとき、 イザヤは彼らに言った、「あなたがたの主君にこう言いなさい、『主はこう仰せられる、アッスリヤの王の家来たちが、わたしをそしった言葉を聞いて恐れるには及ばない。 見よ、わたしは一つの霊を彼らのうちに送って、一つのうわさを聞かせ、彼を自分の国へ帰らせて、自分の国でつるぎに倒れさせるであろう』」。 ラブシャケは引き返して、アッスリヤの王がリブナを攻めているところへ行った。彼が王のラキシを去ったことを聞いたからである。 この時アッスリヤの王はエチオピヤの王テルハカについて、「彼はあなたと戦うために出てきた」と人々がいうのを聞いたので、再び使者をヒゼキヤにつかわして言った、 「ユダの王ヒゼキヤにこう言いなさい、『あなたは、エルサレムはアッスリヤの王の手に陥ることはない、と言うあなたの信頼する神に欺かれてはならない。 あなたはアッスリヤの王たちがもろもろの国々にした事、彼らを全く滅ぼした事を聞いている。どうしてあなたが救われることができようか。 わたしの父たちはゴザン、ハラン、レゼフ、およびテラサルにいたエデンの人々を滅ぼしたが、その国々の神々は彼らを救ったか。 ハマテの王、アルパデの王、セパルワイムの町の王、ヘナの王およびイワの王はどこにいるのか』」。 ヒゼキヤは使者の手から手紙を受け取ってそれを読み、主の宮にのぼっていって、主の前にそれをひろげ、 そしてヒゼキヤは主の前に祈って言った、「ケルビムの上に座しておられるイスラエルの神、主よ、地のすべての国のうちで、ただあなただけが神でいらせられます。あなたは天と地を造られました。 主よ、耳を傾けて聞いてください。主よ、目を開いてごらんください。セナケリブが生ける神をそしるために書き送った言葉をお聞きください。 主よ、まことにアッスリヤの王たちはもろもろの民とその国々を滅ぼし、 またその神々を火に投げ入れました。それらは神ではなく、人の手の作ったもので、木や石だから滅ぼされたのです。 われわれの神、主よ、どうぞ、今われわれを彼の手から救い出してください。そうすれば地の国々は皆、主であるあなただけが神でいらせられることを知るようになるでしょう」。 その時アモツの子イザヤは人をつかわしてヒゼキヤに言った、「イスラエルの神、主はこう仰せられる、『アッスリヤの王セナケリブについてあなたがわたしに祈ったことは聞いた』。 主が彼について語られた言葉はこうである、 『処女であるシオンの娘は あなたを侮り、あなたをあざける。 エルサレムの娘は あなたのうしろで頭を振る。 あなたはだれをそしり、だれをののしったのか。 あなたはだれにむかって声をあげ、 目を高くあげたのか。 イスラエルの聖者にむかってしたのだ。 あなたは使者をもって主をそしって言った、 「わたしは多くの戦車をひきいて山々の頂にのぼり、 レバノンの奥に行き、 たけの高い香柏と最も良いいとすぎを切り倒し、 またその果の野営地に行き、 その密林にはいった。 わたしは井戸を掘って外国の水を飲んだ。 わたしは足の裏で、 エジプトのすべての川を踏みからした」。 あなたは聞かなかったか、 昔わたしがこれを定めたことを。 堅固な町々をあなたが荒塚とすることも、 いにしえの日からわたしが計画して 今これをおこなうのだ。 そのうちに住む民は力弱くおののき、恥をいだいて、 野の草のように、青菜のようになり、 育たないで枯れる屋根の草のようになった。 わたしはあなたのすわること、出入りすること、 わたしにむかって怒り叫んだことをも知っている。 あなたがわたしにむかって怒り叫んだことと、 あなたの高慢がわたしの耳にはいったため、 わたしはあなたの鼻に輪をつけ、 あなたの口にくつわをはめて、 あなたをもときた道へ引きもどすであろう』。 『あなたに与えるしるしはこれである。すなわち、ことしは落ち穂からはえたものを食べ、二年目にはまたその落ち穂からはえたものを食べ、三年目には種をまき、刈り入れ、ぶどう畑を作ってその実を食べるであろう。 ユダの家ののがれて残る者は再び下に根を張り、上に実を結ぶであろう。 すなわち残る者がエルサレムから出てき、のがれた者がシオンの山から出て来るであろう。主の熱心がこれをされるであろう』。 それゆえ、主はアッスリヤの王について、こう仰せられる、『彼はこの町にこない、またここに矢を放たない、盾をもってその前に来ることなく、また塁を築いてこれを攻めることはない。 彼は来た道を帰って、この町に、はいることはない。主がこれを言う。 わたしは自分のため、またわたしのしもべダビデのためにこの町を守って、これを救うであろう』」。 その夜、主の使が出て、アッスリヤの陣営で十八万五千人を撃ち殺した。人々が朝早く起きて見ると、彼らは皆、死体となっていた。 アッスリヤの王セナケリブは立ち去り、帰って行ってニネベにいたが、 その神ニスロクの神殿で礼拝していた時、その子アデランメレクとシャレゼルが、つるぎをもって彼を殺し、ともにアララテの地へ逃げて行った。そこでその子エサルハドンが代って王となった。