私は幻の中で、今度は海の中から、一匹の不思議な獣が現れるのを見ました。その獣には七つの頭と十本の角があり、角には十の冠がついています。そして、それぞれの頭には、神を汚し、あざける名前が書いてありました。 その姿はひょうに似ていましたが、足は熊、口はライオンのようでした。竜はこの獣に、自分の力と地位と大きな権威とを授けました。 私は、獣の七つの頭のうちの一つが、回復の見込みがないほど傷ついているのがわかりましたが、その致命的な傷が治ったのです。すると、世界中の人がこの奇跡に驚き、獣に従うようになったのです。 人々は、その獣を礼拝するばかりか、そんな不思議な力を授けた竜をも拝み始めました。彼らは大声で、「これほど偉大な獣を見たことがない。これにたち打ちできる者などいないだろう」と、喝采を送りました。
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