さて、いちじくの木から教訓を学びなさい。いちじくの葉が出てくれば、夏は間近です。 同じように、いま言ったようなことが起これば、わたしはもう戸口まで来ているのです。 そうです。これが、この時代の終わりの前兆なのです。 天地は消え去りますが、わたしのことばは永遠に残ります。 しかしだれも、天の使いも、わたし自身でさえも、その日、その時がいつかは知りません。ただ、父なる神だけが知っておられます。 だから、いつ終わりが来ても困らないように、わたしの帰りを目を覚まして待っていなさい。 こう言えば、もっとはっきりわかるでしょう。ちょうど、外国旅行に出かける人が、使用人たちに留守中の仕事の手配をし、門番には、主人の帰りを見張っているようにと命じて出かけるのと同じです。 だから、しっかり目を覚ましていなさい。いつわたしが帰って来るか、夕方か、夜中か、明け方か、それともすっかり明るくなってからか、わからないのですから。 不意をつかれて、居眠りしているところを見られないようにしなさい。 あなたがただけでなく、すべての人にも念を押しておきます。わたしの帰りを、抜かりなく見張っていなさい。」
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